目指すは、究極のルーティン。
会社員を辞め、フリーランスのライターを生業にし始めて35年。いまは、還暦を前に起業した小さなサロンとショップの代表でもある。
まぁ、始めてすぐにコロナが流行したので、思い描いていた運営スタイルは頓挫し、途切れ途切れにしか営業できていないのだけれど。
フリーライターは、毎日違う場所に行き、違う人に会い、違う作業をする。書籍やMOOKのように長く執筆作業を続ける場合もあるけれど、大抵はひと月ごとに区切りがあって終わっていく。行政関連の媒体は年度末が区切り。
そうして長年過ごして来たけれど、じつは30代半ば頃からずっと、穏やかで静かで落ち着いたルーティン生活を送る老後に憧れていた。
起業はその足掛かりだった。毎日決まった作業をして、幾ばくかは日々の糧を得て、その繰り返しをしながら、生涯を現役で終えたい。
もちろん、それは簡単な事ではない。たまにシニア起業者の成功例が話題になるけれど、それはすなわち希少な事例という証し。わが地元にもミサオさんという笹餅作りで脚光を浴びた方がいらっしゃる。本当に素晴らしい方。
特化した技術もなく、確固たる思いもなく、凡庸な発想しかない自分にできることってあるのかな。と、思わないこともない。が…。
昨年、最高のお手本に、SNS上で出会った。年齢はわたしよりずっと下だけれど、いま、最も尊敬し、暮らしぶりに憧れる方。わたしの理想の一つを気負わず自然体で具現化していて、毎日わくわくしながら画像を眺めている。
植物繋がりの知人から紹介されて会いに行った西表島のスパイスカリー名人からのご縁。好きな分野にはやっぱり波長の合う人が多い。
今年、絶対会いに行く。そして、夢のメニューを食べて来る。あんなに楽しそうで生き生きしたルーティンは、ちょっとないんだよね。
短期間でいいから働かせてもらえないか、問い合わせてみようかな。いくつになっても頭の中がお花畑。人間、本質は変えられないw。