雲の上はいつも青空。
豪雪地域の福井から、さらに豪雪地域の青森に戻るためのフライトも、雲の上は青空。
雪国暮らしの人間を鬱にさせる重く灰色の空なんてどこにもない。
母を亡くし、愛犬を亡くし、怒涛の一年。暗澹たる気持ちに区切りをつける旅も終盤。
どんなに悲しんでも淋しくても取り戻せない命。当たり前のこと。
あの世の彼らとこの世のわたしがまた会えるとしたら、心の中か、死した後か…。
風くんが言っていた。いい事も悪い事も必ず起こる意味があるって。
彼より随分長く生きているわたしももちろん、そう思って生きて来た。大事な事だよね。
わたしの座右の銘は『やらない後悔より、やって後悔』。
青空はその向こうに広がっているのに、手前の雲をすり抜けて行かないなんてもったいない。やって失敗すれば学びになるし、やらなければその先にある青空を知らないまま。
傷ついて初めて知ることも多い。悲しみも必要だから訪れる。
人生は死ぬまで学びの連続だね。