易経 水沢節 60
卦辞
節 亨 苦節不可貞
せつはとおる くせつていすべからず
節の時は通じます。苦節(度を越している状況のこと)は執着しては良くない。
何事も節度を持つことを説いている卦です。バランスをとることもアドバイスしております。やり過ぎは良くないという卦でもあります。
稼げるかとの問いにこの卦がでたら「チビチビだけどそのくらいでちょうど良いね」と答えます。
節なので、何かの節目でもあるときにこの卦はでます。
(2024/10/28)
初爻
不出戸庭 无咎
こていをいでず とがなし
門から外に出ない。問題ない。
節度を保ち、今は外に出るべきときでない。そんな時にもちろん外にでませんので問題はないのです。(2024/10/28)
二爻
不出門庭 凶
もんていをいでず きょうなり
門から外に出ようとしない。凶である。
節度を説いている水沢節の時でも、この場合は能力があってもそれを発揮していない状況を示しています。初爻の場合は外に出ない方が良い場合なのに対してこの二爻は外に出るべき時なのです。しかし外に出ないままなので凶であると言っているのです。節度あり過ぎも良くないことも説いているのです。(2024/10/28)