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オタクに美容室は難しい

 3カ月ぶりに美容室に行きました。
 美容室は嫌いじゃないです。美容師さんはだいたい優しいので。優しい人が好きです。でも一つだけ苦手なことがあります。

僕はけもみみツインテールが好きです
実際は27歳一般男性が座ってます。
ツインテールになったわけではないです。

 
 ある程度終わった後の「いかがですかー?」に対して、これが最適解なのかまだ可能性があるのかが僕には分かりません。
 おそらく美容師さん的には「私はこれで良いと思いますけど、お客さんはどうですか?」ということなんだろうけど、お客さん(僕)はもうあなたに全ブッパです。あなたにオールを任せました。だからあなたが良いなら良いんです。だけど聞かれると(なんかもうちょい切って欲しいな…)とか思ったりしちゃいます。正直もうちょっと切ろうが切らまいがラノベやアニメのような恋愛が始まるなんて思っちゃいません。

 っていうかずっと分かんないんですよね、どれくらいが「ちょうどいい」のか。髪型の良し悪しなんて分からないからマジで誰とも会わないなら坊主にしたいとずっと思っています。でもそんなことはあり得ません。

あとカラーの色の種類むずくないですか?
「若白髪が目立つので茶色とかの明るめがいいんですが…」
「それでしたらこの辺り(30色くらい)なんてどうでしょう?」
僕の心のアンミカさんが「茶色って30色あんねん」と囁きます。
マジですか?
「これの中ならどれが良いですかねえ…」
「うーん、この辺りとかでしたら…でも必ずしも見本の通りになるとは限りませんので…」
むずすぎるて。
みんなどうやって決めてるんですか?

 だからもう僕のこれまでの人生よろしくノリと勢いでいつも決めます。
 ちなみにカット中の会話ターンが苦手という人も多いみたいですが、僕は意外と好きです。美容師さんはみんな優しいからリラックスして話せます。優しい人が好きです。

「何かスポーツとかやってました?」
「中学の時にバレーを少しだけやってました。でも全然弱くて、めちゃくちゃチームワーク悪かったです」
これは僕の数少ない部活トークの持ちネタです。「バレーボール」というとどうしても某漫画作品のイメージが強くて、友情・青春を連想される人が多いイメージなのですが、僕らのチームは弱くて仲が悪いというまるで正反対でした。なので変なエピソードが割とあります。笑えるかは別として。
「私もバレー部でしたよ!元々マネージャーだったんですけど、見てたらやりたくなってやりました!」
そっちのエピソードの方が面白そうやん。

 美容師さんって、やっぱりこうして話す機会が多いせいかみんな結構強めのエピソード持ってません?この前担当してくれた男の人はめちゃくちゃチャラかったけど、学生時代は男子校でパソコン部に入ってたのに気づいたら美容師になってたという話がとても良かったです。

 でも人の髪を切る仕事ってすごいですよね。
 なんだかんだ言いましたがやっぱり髪型ってすごく大事だと思いますし、結構失敗とか許されなくないですか?世の中で「本当に許されない100%悪い失敗」って実はそんなに多くない、と思うのですが美容師さんの失敗って程度にもよりますけどきついですよね。切ったら元に戻せませんし。しかも刃物で。だから僕は美容師さんってすごいなって思います。
 やっぱり僕の最終判断なんて「これで大丈夫です!」でいいのでしょうね。

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