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[36歳のラオス旅行記]5.停電と大雨のヴァンヴィエン [Vang Vieng]

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これは都内でサラリーマンをする36歳の僕が休職し、これからの生き方・働き方を見直す為に出た9日間の旅の記録です。
(この旅の記事まとめはコチラ→→https://note.com/ne1po_no_p/m/m260811d3e398

いつかこんな日々があったなぁと笑い飛ばせますように!



●ダイジェスト

ようやくたどり着いたヴァンヴィエン。チェックインしたホテルはものすごく環境もよく、スタッフも優しい。だけど案内された部屋に入って気づいたのは、僕の部屋だけでなくホテル中?街中?が停電している!?

外を歩く人がいないほどの大雨の中、街を探索しながら目指すのは第2のハーブサウナ。そこで出会ったローカル女性。彼女の日常であろうサウナの楽しみ方を眺めてほっこり。充実した時間を過ごせたときの記録です。

●ホテルへチェックイン、そして終わらない停電

素敵なホテル。停電してるけど。

雨が降り続く泥の道でスーツケースを引き、僕はホテルに到着した。ホテルのスタッフは僕にウェルカムドリンクをくれ、とてもフレンドリーにチェックインをしてくれた。予約時には知らなかったが、「agoda 2023 GOLD CIRCLE」と書かれたPOPが掲示されており、人気の宿だったようだ。確かにここは雰囲気が良い。中庭にあるきれいなプールの周りを囲うように2階建ての客室が広々と配置されている。
せっかくなにもない街だから、のんびり過ごそうと思い、ここにした。僕の客室は1階の一番端で、プールへのアクセスもよく、良い場所だった。

スタッフが僕の荷物を持ち、部屋まで案内してくれた。部屋に入ると、なぜか電気がつかない。スタッフが翻訳アプリで「停電している。30分くらいしたら復旧しますよ」と教えてくれた。
ネットにも、ラオスは定期的に停電をするという情報があったので、30分程度なら・・・と荷物の整理などをしていたが、なかなか電気は戻ってきてくれなかった。しかも雨はさっきよりもかなり強くなり、スコールのように短時間で止む様子がない。

どうせこのまま汗や雨で濡れるのならば。と思い、僕はホテルから徒歩15分くらいの目的地へ向けて、外に出ることにした。

●雨で外貨を稼ぐ国、ラオス

人通りもない雨でもお構いなし?ソーセージを焼いている女性。
この街ではコンビニではなく商店で飲み物を調達するのだ。

ラオスの雨は、パワーを感じる。勢いがすごいのだ。タイのスコールのように一瞬で収まる様子がない。
というのも納得。ラオスはこの雨のおかげで外貨を稼いでいるというのだ。
どういうことかというと、ラオスはこの雨、そして国内を縦断するように太く長く流れるメコン川を活用して、水力発電が盛んなのだ。

しかも全発電量の6割以上を隣国のタイなどに輸出し、外貨を得ており、そのことから「東南アジアのバッテリー」と呼ばれているらしい。

タイのように観光資源に恵まれているわけではないラオスにとって、外貨を得るための貴重な手段とも言える水力発電は、この大雨によって支えられているといっても過言ではないはずだ。

そんな事を知った僕は、この雨をあまり辛いとは思わなかった。それに雨のおかげで暑さを感じにくいし、どうせ晴れていたら大汗をかき、雨でも晴れでも僕のTシャツはびしょ濡れになる運命なのだから。

そんな大雨の中の道中も、昨日までいたヴァンヴィエンとは様相が大きく異なった。まず、車がほとんど走っていない。(走っているのは、僕が乗ってきたようなミニバン)。すれ違うのは、レインポンチョや傘をさして走るバイクのみ。
そしてストリートに並ぶのは、野菜やハーブを売る屋台か、飲料水やお菓子を売る商店のみ。
みんな、この大雨でどうすることもできず、暇そうにお店の奥の方に座って暇そうに外を見たり、スマホをいじったりしていた。

●なにもない街にもサウナがあった

街のはずれに控えめに看板がたてられていました。
サウナ&休憩スペース。雨は止まないまま。
夕方になると、ローカルが増えてきた。


そんな中心地から歩くこと約15分、「Lao Herbal Sauna」がある。
こちらも40,000kip(¥280)でタオル、水着、飲み放題のハーブティ。英語はまったく通じないが、「サウナ!」とだけ伝えて受付。

先客のローカルの方々は、緑が生い茂る公園の中にある屋根付きの休憩スペースのような様相をしたところでくつろいでいた。
さてサ室。こちらもスチーム多めでしっかり熱い。香りは、ヴィエンチャンのサウナとは異なり、レモングラスをよく感じるスチームだった。

途中でラフなワンピース姿の若い女性が、まだ止まぬ雨の中、自転車に大荷物を抱えてやってきた。
店のおじちゃんおばちゃんと楽しそうに会話しているので、どうやら常連さんみたいだ。
彼女は受付を済ますなり、休憩スペースに大きなスピーカーを持ってきて、設置し、音楽を再生し始めたのだが、そのスピーカーが気軽に持ってくるようなサイズではなくて、思わずえっ?と驚いた。僕が中学生のころ、実家で使っていたCD/MDコンポの両サイドに接続して使ったような、あのスピーカーだ。両手でしっかりと持たないといけない、あのスピーカー。

そこから流れ始めたのは、ラオPOP?タイPOP?ラオ語とタイ語は非常に似ているから聞き分けがつかないけど、妙に懐かしい雰囲気の音楽が、サウナと休憩スペース中を包みこんだ。

そして彼女はテーブルに自作のスクラブを数種類広げ、慣れた手つきで顔や身体に塗ってからサウナ室へ消えていった。
こんな一連の流れが、彼女にとっては日常なのだろうなぁ。

雨とラオPOPと、ローカルのおじさん達の会話(何言っているかはもちろんわからないが、人が増えるにつれて楽しそうに話していた)とともに、僕はここで約2時間の贅沢な時間を過ごすことができた。

●なぜか感動する景色


なぜか忘れられない景色


サウナを出る頃には雨は弱まり、来た道をまたのんびり数十分かけて戻る。
その道の途中で、ふと空を見ると雲の間からわずかに夕日が差し、地面の水たまりを照らしていた。なぜか僕はこの景色が大事に思えた。あの気持ちは一体なんだったんだろうなぁ。

●本日のサ飯

酢豚風炒め物ライス+激ウマトムヤム。
ご飯屋さん。家族経営かな。

雨がやみ、サウナの後は約¥1000でビール、炒め物、トムヤムスープ、ご飯の夕飯をたべた。
ここのトムヤムスープ(マッシュルーム)がめちゃくちゃ美味しかった。
辛さは控えめだけど、たっぷりと(というか大量に)入ったハーブの香りとキノコの風味で、もはや炒め物よりもご飯に合う気がしたなぁ。
炒め物は、グリーンカレーベースのものを頼んだはずが、なぜか酢豚のような甘辛い味付けで出てきました。これは普通に酢豚の味で美味しかった。笑


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