181027_席替え(あみだ)システム

一学期、ソーシャルデザイン学科の一期生2名入学から始まった講座は、次第に他学科や他学年の学生さんたちも参加してくれて、今では7名となっています。

二学期に入る前に、一学期の反省をフィードバックしつつ、授業運営の方法を考えた。たどり着いたのがタイトルのこれ。

席替え(あみだ)システム。

席が固定されると、発言の方向性もなんとなく固定される。
発言の質も量も、どこか偏りが生まれて、なんとなく多様性が損なわれる。

そんな印象があったので、毎時間席替えをして、
環境を固定しない、流動的にする、そんなことを思いつきました。

では、どうやってやるか。

世の中ほんとに便利なもので、全員が参加している情報交換用のLINEグループのツールに「あみだ」がある、というのを、学生さんの誰かが教えてくれまして、じゃあ、毎回それで決めよう!ということに。

あみだは、適度にセレンディピティを生み出してくれることを、他のプロジェクトで経験的に知っていたので、ちょうどいい。

加えてさらに、
役割分担までも、毎回変えていくことにしました。

1番を引いた人が「ファシリテーター(進行係)」
8番を引いた人が「レコーダー(記録係)」。

一学期の時は、先生が一人で進行しながら白板に記録もし、両方の役割をしていたのですが、これもなんだかこれまでの形式に引っ張られているようで、どうも、違和感がありました。

ソーシャルデザインは、一方的に知識を与え与えられる場ではなく、その場にいる人たち全員で考え発言し対話をし、創発し合ってこれまでにない何かを生み出していくもの、という捉え方から、先生と生徒という境目もなくしていくことに。

はっきり言って、これからの社会を作っていくのは、若い学生さんたちの方であり、40代のおじさんは、適当なところで必要な合いの手を入れるぐらいがいい。

それにどのみち、社会に出れば彼らはファシリテーションやもしかしたらグラフィックレコーディングなどの技術を駆使して、場を運営していかなくてはならない。だったらその経験は早くして、そして場数をたくさん踏んだ方がいい。

そんなことを思って、このシステムを始めてみたのですが、これが実に面白い。

どう面白いのかは、またの機会に。

教員S

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