コミュニティパーク事業とは…
これまで私達は、授業の一環として公園利用者アンケートを行ってきました。
今回は、その結果を踏まえて公園の管理者の方の声を聞き、気になった点をまとめました。
【公園係について】
博多区管内の東平尾公園などの大規模な公園を除いた、227公園(約60ha)は博多区役所の公園係が管理している。
現在、公園の管理全般は公園係が行なっているそうです。227の公園の対応をしており、各公園の禁止事項などのルールは市が整備する場合に統一されたものでした。
【公園の維持管理作業】
公園の維持管理は、公園愛護会、シルバー人材センター、社会福祉団体、造園業者が行っている。
公園の維持管理は公園係が様々なところに発注して行っており、地域の方々によって構成される公園愛護会などの愛護会活動については年ごとに報酬もあるようです。
【コミュニティパーク事業とは】
理想的な公園づくり
これまでの公園管理は、市が一律に利用ルールを設けているものであり、それぞれの公園の特徴にそったものではありません。
そのため、公園係には公園が使いづらい等の話が届くといいます。
そこで、今年から地域主体の公園利用者による自律的な管理運営を可能とするコミュニティパーク事業という制度が設けられました。
まとめ
公園でのアンケート調査を踏まえて公園係の方に質問をさせていただき、その返答の中で個人的に気になったものについて取り上げました。
一番気になったことはコミュニティパーク事業についてです。
アンケート調査をした時に感じたことですが、公園利用や管理について、利用者は“自分は管理しないが、公園はなくならないで欲しい”という意見が多く、公園の維持管理についてはほとんどの人が他人事になっているという印象を受けました。
このように、公園の管理だけに限らず、日本人はあらゆる社会的な問題を行政などに任せる節があると思います。自分自身もこの授業に関わるまでは無意識に様々な社会問題を他人事としていたことに気づきませんでした。
将来、日本では今までの公園の用途や数を維持できなくなると言われています。
しかし、公園を利用するのは国や行政ではなく地域住民です。
これからも公園を維持管理していくためには、公園を利用する地域住民による管理に基づき、
それぞれの公園に対して適切な使い方というものを考えていくことが必要だと思います。
コミュニティパーク事業は、行政ではなく、地域住民が主体となって管理をする仕組みです。この仕組みがうまく機能すれば、公園の維持管理についての問題は解消され、社会的問題を他人事から自分事化していくという意識改革にもつながるのかなと思いました。
※福岡市のコミュニティパーク事業
http://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/ryokkasuishin/midori/menu1/communitypark.html
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