絶対死なないロックンロール
あ!ンダ!
と指をさされ。
「こんな金にもならんことをえらい長いこと続けてきてしもたで〜がはは」
にやにやとナベさんが話しかけてくる。
「ンダもそういう顔してるな〜」
思い返せば高校生の頃から、えらい長いこと好きなロックバンドである騒音寺の、憧れた的であるナベさんににこう言われて悪い気がするはずもなく、…今はのうのうと暮らしてますが…という気持ちにそっと蓋をして隣に座る。
十年ぶりかぁ…
まるで昨日の続きのようだ。
ぼーっと煙草の煙を眺めているふたり。
その間に電話した記憶もあるが(岡山のデスペラードで散々酔っぱらってる時にナベさんからピカさんに電話があって、一瞬喋った記憶がある)、こうして会ったのは十年前、騒音寺二十周年の記念イベントで新宿ロフトに呼んでもらった時。
その頃はよくRAGG企画に出させてもらっていたんだけど、おれたちがガキだったからか、それにしてもなぜか騒音寺と組まれることが一度もなくて。なのに、周年に声かけてくれて。正直とまどったよね。
ロフトの打ち上げで50回転ズのダニーがいてロックンロールストームトゥルーパーズの話をしたことをよく覚えてる。おれたちイケてる話してるなーって思ってた。それも十年前とは…。
それでもなぜか昨日のことのように思えるのはきっと。
その前からずっと一緒にいるメンバーとバンドをやっているからなんだろうと、そう考えると昨日よりも幸せなおれなのだ。
9月28日
ずいぶん日にちが開いてしまったので、(すでに気持ちは新しい曲を作ることにあるからして)、日記のようなものは書けないけれど、Nの集落で何か伝えられるものがあればと残しておきます。
当日のセトリはこちら。
持ち時間過去最長45分、やれる曲を全部やりました。
1.Johnny On The SaturdayNite
2.ポニーテール
3.一分一秒
4.夕暮れのまち
5.西の訛
6.アウトサイダー
7.サティスファクション
8.アールのジャンキー
9.新しい日々
あとは、感想を少し。
騒音寺やコヒシガが、他にもたくさんのバンドたちがいて、ずっとやり続けてくれているから、ファンを引っ張り続けてくれているから、おれが数年ふらふら旅をしたり家にいたりしてもへっちゃらで、また同じお客さんに会えたんだなーってことに感謝しています。
なるほど、おれたちはこんな風に生きているんだァ。
そう考えると、ひとりひとりが愛おしく、話しかけられるのが嬉しかったです。お客さんがいるからやれてるって話、昔はなんかそういうのケッて感じだったんだけど、素直になったというか、大人になったというか。
ロックンロールを聴いて男が少年になる瞬間があるように、女が少女になることもあるんだな〜そりゃそうだな〜と、そんなことも考えたかな。
予定
これからしばらくはバンドに曲を出していこうと思っています。スタジオで形になってきたらライブにもどんどん出していきたい。今どういう気持ちかっていうと、iTAZRA!ならではの、おれたちの曲を追求しているところです。
ところで知ってるかな?
次はファンダンゴで更なる進化を見せるぜ
いつもありがとう。