煩悩は悪いもの?
煩悩の起きる因や縁、 その理由が沢山あるから その苦しみから離れる原因や縁も、 また沢山あります。
弘法大師空海
煩悩の因縁数量あることなければ、解脱の因縁もまた数量あること無し。
『秘蔵宝鑰』
この世は全てが移り変わります。
自分の思い通りになることばかりではありません。
自分というものも、関わる相手や環境により変わっていきます。
その根本の原理を知らないまま、人は苦しみ、悲しみ、怒り、憎しみ、執着などの感情に囚われます。
けれども、決してそれらの感情が悪いのではありません。
感情は豊かな方がいいと思います。
無感情になれ、ということが仏教の教えではありません。
ただその感情が、何のため、誰のために起きているものなのかを考えてみることは大切なことです。
自分のためですか?
自分だけのためですか?
誰かのためですか?
それは本当に誰かのためになることですか?
煩悩は、自分だけのために良い結果をもたらそうとする(小欲)と、なんの解決もしないまま、永遠に苦しむことの原因になります。
でも、自分も人も同じように幸せを(大欲)と、思うことが出来るのなら、煩悩は悪いものではありません。
今日も笑顔でぼちぼちと。 より良い一日になりますように。
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