【バスケ】夏だ!海だ!代表戦の季節だ!~OQTの魅力~
(久々の投稿になってしまった)
"スポーツの醍醐味は、代表戦である。"
ドイツ哲学の父・カントも言っていた。嘘である。
代表戦とは不思議なものである。普段は自分の価値を年俸で表されるアスリートが、その金銭面を一旦抜きにして、自分の帰属する国を代表して戦うのである。
ナショナルチームはその国でそのスポーツに関わる人、そうでない人全ての代表であり、ナショナルチームの敗北は、その応援する人に「なぜ負けたのか」を根底の部分から考えさせられ、勝利は全ての国民を熱狂させる。
僕はBリーグは積極的にどっちかを応援したりしないのだけれど、代表戦は熱が入る。
さて、今年は奇しくも色々あって4の倍数の年ではないのにオリンピックイヤーとなった。バスケットボールで一番大きな国際試合のイベントは、オリンピックだ。開催そのものの可否や是非は一旦置いておいて、今回はそのオリンピック…に向けた5人制男子最終予選についての記事となる。
1.オリンピックの5人制男子出場国はまだ決まっていない
五人制男子バスケットボールの出場国はすでにある程度決まっている。
オリンピックに出場可能なのは12カ国のみ。世界でも特段優れた競技力も持つ国しか参加できない。日本の場合は出場国枠を勝ち取りなんとか参加できたが、2019年のWCは31-32位と到底実力で辿り着けるとは言い難い世界である。
そして、この画像にもあるように、何やら見たことない国旗が4つくらいあるぞ?と思った人も多いかもしれないが、これはオリンピック最終予選(以後OQT)の勝者のための枠である。
では、最終予選とはなにか?
2.1枠をかけた争いは熾烈を極める
最終予選は、現在オリンピック出場枠を与えられていない国の中から、ワールドカップ、その他大陸予選で一定の成績以上を修めている国に出場資格が与えられる、オリンピックに向けた最後のサバイバルレースである。
日本もかつてリオ五輪に向けてこの大会に参加したが、完膚なきまでに叩かれた。あれは思い出したくない。なぜこの大会が熾烈かというと、ヨーロッパの実力が凄まじい。日本が実力でオリンピックに出たいなら、OQTに出た時点で望むはなく、アジア1位になるほうがよっぽど簡単だ。
今回は4箇所に別れて試合を行い、優勝したチームにのみ資格が与えられる。この血に塗れた戦いは目を離せない。
3.今大会も世界の強豪が犇(ひし)めく
そんな今回のOQTは6/29から世界各国で開幕する。(時差があるので日本時間だとまちまち)
さて、それではグループごとに見てみよう。
※参加国の()は世界ランク
※さっと調べただけなので、間違いあったらご指摘ください
A.OQT CANADA
開催地:ビクトリア(カナダ) ※ブリティッシュ・コロンビア州。花の都らしい。ビクトリア大学ってそういえば日本来たな
参加国:①ギリシャ(6) ②チェコ(12) ③トルコ(15) ④カナダ(21) ⑤中国(29) ⑥ウルグアイ(45)
予想:チェコ
注目ポイント:ギリシャはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス(NBA))の不参加が確実。パトリック・アウダ(横浜ビー・コルセアーズ(B.LEAGUE))も出場の19WCで好成績を修めたチェコが実は強いのでは?ニック・ナース(トロント・ラプターズ(NBA))が率いるカナダも、近年増えているNBA選手がどれだけ参加するのか!?
B.OQT CROATIA
開催地:スプリト(クロアチア) ※めっちゃ東欧!って感じのきれいな都市!
参加国:①ロシア(9) ②ブラジル(11) ③クロアチア(14) ④ドイツ(17) ⑤メキシコ(24) ⑥チュニジア(34)
予想:ドイツ
注目ポイント:正直全然わからないので、デニス・シュローダー(LAレイカーズ(NBA))とかがいるドイツ推せます。日本が勝ったことあるし(?)ここが一番混戦になりそう!
C.OQT LITHUANIA
開催地:カナウス(リトアニア) ※杉原千畝がユダヤ人に対して大量にビザを発行した領事館があるところ
参加国:①リトアニア(8) ②ポーランド(13) ③スロベニア(16) ④ベネズエラ(20) ⑤韓国(30) ⑥アンゴラ(33)
予想:スロベニア
注目ポイント:ここはスロベニア予想。ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス(NBA))がFIBAルールでも無双できるところ見せちゃいます☆ただ、ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ(NBA))、ヨナス・バランチュナス(メンフィス・グリズリーズ(NBA))の在籍するリトアニアは、FIBAルールで猛威を古いそう…※ちなみにここを制した国が日本と同組になる
D.OQT SERBIA
開催地:ベオグラード(セルビア) ※リオ五輪の最終予選、日本はここの大会に参加。お前いつも最終予選してるな
参加国:①セルビア(5) ②イタリア(10) ③プエルトリコ(18) ④ドミニカ共和国(19) ⑤フィリピン(31) ⑥セネガル(35)
予想:セルビア
注目ポイント:テオドシッチ(ボローニャ(セリエA))がいるセルビアが圧倒しそう。(なぜOQTにいるんだ…)ただし、NBAの今シーズンMVPニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ(NBA))が今夏の代表不参加、ボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス(NBA))がプレーオフ中となり、他にもチャンスはありそう。アジアから、フィリピンには期待。カイ・ソット(アデレード36ers(NBL))はついに世界に向けてベールを脱ぐ。セネガルには岡山学芸館高等学校出身のモーリス・ンドゥール(浙江ゴールデンブルズ(CBA))もメンバー入り。ていうか中国にいたのか。日本に来ないかな…
4.今すぐOQTを見なければ
NBAの佳境に近づいていますが、こんな激アツ大会もありますよってことで、じゃあどこで見れるの?って疑問ですが、
FIBAのLiveBasketball.tvで見ましょう。
あとDAZNでも見れるのかな?
※DAZNは正式に言ってないけど、FIBA関連の権利持ってるので多分見れるはず。
各リーグのシーズンは終わるけど、夏は代表戦だ!
オリンピック本戦記事も書きたいし、面白そうな試合の展望とか紹介記事とかも書いていきたい
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