【初心者向け】真・女神転生シリーズ、どれから始める?
2015年からペルソナ5で世界的に話題となり、ジョーカーのスマブラ参戦やペルソナ4のSteam移植、真・女神転生Ⅲのリマスター発表に真・女神転生Ⅴの発売決定と近年大盛り上がりなメガテンシリーズ。
僕の個人Noteではメガテンシリーズを実際にプレイして感想を書いたり考察をしてみたりしていますが、「メガテン、興味はあるけどあんまりよく知らなくて…。」と言う方もいらっしゃると思います。
あ、こちら個人用のNoteです。(どでかいダイマ)
ダイマは置いといて、今回は「これからメガテンシリーズをやってみたいけどどれから始めればいいのかわかんない…」「そもそもメガテンってシリーズ多くない?どれがいいん?」といったお悩みに、半年でメガテンシリーズの半分ぐらい(個人の主観です)を駆け抜けた自分がいくつかの作品をおススメしていきたいと思います。
個人的にはたくさんシリーズがあるし、どの作品がどんな雰囲気か掴んでおかないとちょっとかじって終わるケースに繋がる危険性があると思うので、今回はしっかりとお伝えできればいいなと思います。
よろしくお願いします。
1.まずはシリーズを確認しよう
実はメガテンシリーズ、中核となる女神転生以外にもたくさんの作品があります。
そんな分岐した作品を、一つ一つ確認していきましょう。
①女神転生シリーズ
シリーズの原点でもあり、今でも派生作品に脈々と受け継がれている総本山です。
悪魔交渉として敵と交渉することで悪魔を仲魔にし、悪魔合体という儀式を用いて仲魔をより強くしていくシステムが特徴。
独特過ぎる雰囲気とストーリーも特徴であり、「真・女神転生」以降はゲーム内の行動に応じて変動するカルマ値を用いたマルチエンディングも採用されています。
スーパーファミコンの「真・女神転生」でシリーズの根幹となる属性値システムなどが作られました。
さらに、PS2の「真・女神転生Ⅲ」において後のメガテンRPGの根幹となる「プレスターンバトル」を生み出し、メガテンシリーズとしての個性を爆発させました。
2021年に新作「真・女神転生Ⅴ」の発売が決定しています。
②デビルサマナーシリーズ
メガテンシリーズの中でも女神転生から早期に派生したシリーズです。
初期に発売された「真・女神転生 デビルサマナー」「デビルサマナー ソウルハッカーズ」では、「いうことを聞かない」忠誠度システムや仲魔強化の御霊システムなどが導入され、真・女神転生の外伝として作品の雰囲気もサイバーチックになっています。
PS2の「葛葉ライドウシリーズ」からはジャンルを変えてアクションRPGとなり、世界観も近代日本に一新されています。
従来の悪魔合体システムを取り入れながらも、戦闘方法や仲魔の獲得といった点がアクションRPGとなることで大胆に変化しました。
このように、デビルサマナーシリーズはPS1以前とPS2以降で一気に作風が変わることが特徴です。
③魔神転生シリーズ
スーパーファミコンの「魔神転生」を源流とするシミュレーションRPGのシリーズです。
シミュレーションRPGというジャンルに悪魔交渉、悪魔合体を取り入れた異色の作品となっています。
ストーリーもしっかりと硬派でダークな作りとなっており、従来の女神転生らしさを持った作品となっています。
魔神転生シリーズの持つ異色すぎるシステムは、のちにDSの「デビルサバイバーシリーズ」に受け継がれていくことになります。
④DIGITAL DEVIL STORY アバタールチューナー(1、2)
真・女神転生シリーズから世界観を変えつつも、宗教的倫理を強く意識させた作品です。
「真・女神転生Ⅲ」で誕生したプレスターンバトルに合ったシステムが形作られたことで、より奥深い戦闘を味わうことができる作品です。
戦略を練って戦いを挑むことが増えるため、RPGとしてより強い歯ごたえを求める人におススメできる作品です。
また、新・女神転生と銘打つ通り、従来作品とは全く違ったコンセプトで世界観やストーリーが形作られていることも特徴といえます。
⑤ペルソナシリーズ
真・女神転生の外伝となった「真・女神転生if...」の学園物語やガーディアンシステムをもとにしつつ、キャラを立てることに重点が置かれた作品です。
「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ2(罪、罰)」では真・女神転生シリーズらしい暗いストーリーを演出しながらも、各キャラクターがそれを乗り越えていく様が表現されています。
一方で「ペルソナ3」以降の作品では、カレンダーシステムやコミュシステムなどより学園生活と人間関係にフォーカスが当てられるようになり、従来のRPGとは一線を画した「ギャルゲー×RPG」のようなシステムが作られました。
それに合わせて作風もとてもポップになりましたが、肝心なストーリーの根幹はしっかりとダークにしているところなど、随所に女神転生らしさが残されています。
⑥ラストバイブルシリーズ
より低年齢層向けに、よりファンタジーに仕上げたRPG作品です。
基本的な要素は女神転生シリーズを踏襲していますが、初期からトップビュー式の2DRPGとして形作られていたりと、明確な差別化がなされています。
また、ゲームボーイでの発売であったこともあり、通信対戦で友達のパーティとバトルできるシステムも導入されていたそうです。
このシリーズ、実は手を付けていないのでよくわかりません。ごめんなさい。
⑦デビルチルドレンシリーズ
手を付けていないシリーズその2です。
こちらもゲームボーイで展開され、わかりやすいシステムや2バージョン同時発売などがなされました。
女神転生シリーズのダークなストーリーを受け継ぎながらも、小学生が主人公だったりとポップなところはポップに表現されています。
大まかな分類だとこんなところになると思います。
総数ざっと数えても25は超えます。
かなりの数になりますね…。
次は、ゲームをやる前提となるハードのお話をしましょう。
2.持っておいた方がいいハード
女神転生シリーズは、作品が多すぎるがゆえにハードを複数そろえなければ網羅できません。
ここでは、「やるからには全部やってみたい!」と言うあなたに向けて、持っておいた方がいいハードをご紹介します。
①PS2
必需品です。
紹介した作品の半分ぐらいはPS2でできます。
PS1互換(CD-ROM読み込み)ができるものを買いましょう。
真・女神転生1~3、アバチュ、ライドウシリーズ、ペルソナ1~4とほぼ全てがプレイできると言っても過言ではありません。
迷ったらPS2です。覚えておいてね。
②3DS
携帯ゲームならこいつ。
「真・女神転生Ⅳ」と「真・女神転生Deep Strange Journey」がメインにはなると思いますが、「ペルソナQ」や「デビルサマナー ソウルハッカーズ(リメイク)」、「デビルサバイバーシリーズ(リマスター)」などと結構幅広く遊ぶことができます。
バーチャルコンソールで「デビルチルドレン(赤の書、黒の書)」が遊べるポイントもGood。
③WiiU or Switch
出来るタイトルは限られますが、今「真・女神転生(1、2、if...)」を遊びたいのなら、巻き戻し機能だったり一時保存機能だったりがついているWiiUかSwitchがおススメです。
真・女神転生をやったときはラストダンジョンで死にかけたので一時保存はほぼ必須と言えるでしょう。
あと、「魔神転生(1、2)」と「ラストバイブル3」は現状WiiUが一番手に取りやすいです。
ハードに関しては、最優先はPS2!と覚えておけば間違いないです。
次はいよいよ、初心者向けの作品紹介です。
3.初心者の方におすすめな作品
①ペルソナ4ゴールデン(PSVita,Steam)
言わずもがなな作品。
僕もATLASRPGを始めたきっかけがこの作品でした。
ペルソナ5が出るまでの8年ほどを埋め続けたペルソナ4は、ストーリーの明るさやプレイ感覚の良さなど、あらゆる面で触れやすい作品です。
難易度設定があることでRPG部分の負担が少ないことや、イベントパートなどが他作品よりも多く含まれているので、アドベンチャーやサウンドノベルが好きな人にはもってこいの作品だと思います。
かつ、悪魔合体やペルソナタロット、仲間への行動選択ができるなど、戦闘中のストレスもない点も良い所です。
暗めの作品は微妙…とか、ペルソナに触れてみたいっていう人はまず4をやってみることをお勧めします。
②ペルソナ2 罪(PS1,PSP)
ペルソナを二つ出してる自分が罪なんだよね。
メガテンシリーズの中でも簡単と言われる作品です。
システムが独特であり、理解するのにそこそこ時間を要しますが、根気よくRPGをしてみたい人やダークな話が好きな人にはお勧めできる作品だと思います。
本作はペルソナ初期のかなりダークな雰囲気がしっかりと継承されています。
でも、突き抜けた明るさを持つキャラもいるので、そこまで沈んだ気持ちにならないのが特徴です。
さらに、本作は「ペルソナ2罰」と二部作になっていますが、罪でもストーリーは完結するうえ、罰はさらに高難易度になっているため、罪で難易度が物足りなくても先がしっかりと用意されている点も優秀です。
あと「例のあの人」が出てきます。余裕があるならPS1版を遊ぶことをお勧めします。
③真・女神転生Ⅳ(3DS)
真・女神転生シリーズのナンバリングタイトルでは最新作。
メガテンがしたいけどどれから始めようか…という人にはこれ。
お世辞にも戦闘のバランスやシステム周りがいいとは言い切れませんが、メガテン特有の雰囲気とストーリーは現状「真・女神転生Ⅲ」以降だと本作にしか存在しないと思います。
丁寧に作りこまれたストーリーはもちろんのこと、メガテンお馴染みのカルマ要素もしっかりと導入されており、味のある展開を楽しめます。
「真・女神転生ⅣFinal」という実質的な続編があるので、今作で興味を持った方は次に選べる作品があるというのも強みです。
個人的に、「真・女神転生ⅣFinal」から遊ぶことはおすすめしていません。
真4の難点だった戦闘バランスは完全に修正されていますが、ストーリーがかなりペルソナ寄りっぽくなっている点が「メガテンっぽくない」と感じたので…。
どうしても完璧なシステムで戦闘がしたい!と言う方には、次に挙げる作品をお勧めします。
④デジタル・デビル・サーガ アバタールチューナー(PS2)
絶対玄人向けだよこれ。
個人的には「玄人向けかもしれない…」と思いながら選んでいます。
ただ、システム周りは全作品の中でもぶっちぎりで完成されています。
「真・女神転生Ⅲ」で生まれた「プレスターンバトル」を軸として、バトルの面白さをとことん追求した作品です。
絶対に遊んだ方がいいと思います。マジで神ゲー。
ストーリーがめちゃくちゃ難解であること、女神転生シリーズの基盤となる「悪魔交渉」「悪魔合体」が完全に排除されていることが難点となりますが、「難しいRPGに挑戦してみたい!」「ストーリーよりもバトルやレベル上げの方が好みだ!」と言う方には本当におすすめできる作品でもあります。
⑤真・女神転生 Deep Strange Journey(3DS)
これも玄人向けだと思うけど…
真・女神転生シリーズが原点回帰した作品。
3Dダンジョンであるというハードルを除けば、全ての面において今までの良い部分を受け継いだ作品です。
ただ、3DダンジョンとDSシリーズは相性が最高にいいため、唯一のハードルも超えやすくなっており、間違いなくおススメできる作品です。
外伝的作品であるがゆえに世界観はナンバリング作品とはずいぶん違ったものになっていますが、それでも女神転生らしいカルマの選択などは用意されているため、ストーリーもかなり面白いです。
女神転生シリーズで迷ったらⅣかこれを選んでおけば間違いないと思います。
おススメ作品は以上の5つです。
玄人の皆さん、好きな作品はありましたか?
あと異論は受け付けます。初心者向けじゃねぇだろ!とか。
4.忙しい人向けのまとめ
まとめると初心者におススメの作品はこれだ!
①ペルソナ4
②ペルソナ2 罪
③真・女神転生Ⅳ
④デジタルデビルサーガ アバタールチューナー
⑤真・女神転生 Deep Strange Journey
この中から気になった作品を調べてみましょう。
自分の持っているハードで選ぶのもアリです。
5.終わりに
いかがでしたでしょうか。
個人的には「これで良かったのか」感が半端じゃないですが…。
かなり独断と偏見が入っていることにはご留意ください。
ただ、本当に女神転生シリーズはおススメできます。
作品一つ一つのストーリーがかなり奥深く完成されているので、どこから入っても沼に引きずり込まれていくことでしょう。
ディープでダークな雰囲気が好きな方、既に沼にハマった同士の皆様、ぜひとも女神転生について語りあかしたいです。(ペルソナファンは多いのですが、さすがにメガテン、特にアバチュファンは少ないので…。)
それでは、この辺で失礼します。
お休みの間にアクマに体を乗っ取られぬよう、お気をつけて…。
<文責:なるぼぼ/8号>