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#5 向かうべきところがわからなくて途方に暮れた日々から自分の本音に気付き現実を変えていく~柿本大輝さんのケース~
アート思考、システム思考、認知行動療法など、学術的アプローチで「本当のやりたいこと」「人生を通して追い続けたい問い」を見つけ、深め、広げるためのプログラム「NCS(Narrative Career School)」。NCSを卒業し、自分らしい人生を歩み始めた若者たちが語る過去の私、今の私。
https://bit.ly/3wczFSH
■NCS参加のきっかけ:変わるなら今しかない
現在社会人4年目で愛知県に住んでいます。
NCSには去年の5月から参加し、卒業後はメンター講座を受講して2期メンターとして活動しています。
実家は写真店を経営していて、大学卒業後そこを継ぐこともできたのですが、
若いうちに広く社会人経験を積みたいと思い、就職することにしました。
新卒で入社した会社では新規営業を担当し、今年の3月に転職をして現在はカメラマンとして働いています。
NCSには、もともと1dayで参加したことがありました。
試しに行ってみるか、くらいの気楽な気持ちで参加したのですが、
自己分析や自分が本当にやりたいことを見つけるためのワークをやって、
言語化されたものにはとてもしっくりきた、というのが素直な感想です。
NCSのワークでは、自分のやりたいことを理解するにあたって
色々な切り口からアプローチします。
例えばふだん無意識に自分が選ぶものの傾向を探ることで自分の好みを探るのもあれば、
自己分析ツールを使って自分の強みを明らかにしたうえで
自分が本来持っているものをアカデミックな裏付けのあるアプローチで繋げながら、
一つのものを導いていきます。
一つ一つのアプローチを勉強せずとも、
ワークをやっていく中で全部体験できることが魅力的でした。
その一方、ワークを通して”やりたいことのかけらのようなもの”はわかったけど、
1dayではその日が終わるとこれまで通りの生活に戻ってしまう、
という感覚もありました。
一人暮らしを始めて3か月ほど経ち、
社会人3年目でコロナ禍に。
仕事が合っていないと感じる一方、生活にも慣れてきているという状況で
「これはこれで暮らしてはいけそう。だけど、本当にこれで良かったっけ?」と考え始めました。
そこにコロナの影響で仕事が休業となり、この先のことを考えた時に
「変わるなら今しかない」と思って本格的にNCSに参加しました。
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(NCSに参加して4ヶ月頃)
1dayと継続コースの一番の違いは、”仲間がいるかどうか”です。
自分のやりたいことを言葉にできても、
暮らしに落とし込まれるかというと
やりっぱなしで消えていってしまう部分もあり、
一人で環境を変えていくのは難しいです。
ですが継続コースには同じように変わろうとしている仲間、
何かを変えようとしている仲間がいて刺激になります。
ちょっとしたアクションもすごくほめてくれるので
自分も何か変えようと思えるし、自分の意思表示を受け止めてくれます。
NCS内で自分の想いを発信して受け止めてもらうという”小さな成功体験”を積み重ねた結果、
家族や友人など自分の周囲の人にも本音や感じている想いを話せるようになっていきました。
■NCS参加前のもやもや:向かうべきところがわからなくて途方に暮れた
新卒で入社した会社では2年目の中盤で部署異動がありました。
業務内容が大きく変わって仕事の負荷が大きくなり、
新しい上司ともうまく関係を築けずやりにくさも感じていました。
「何をモチベーションに、どこに向かうべきか」がわからなくなってしまい
途方に暮れていました。
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(社会人1年目)
仕事では新規営業をやっていたのですが、
とにかくきついし、向いていない感じがしていました。
例えば「考えるより動く」という社風や、
お客さんとフランクなコミュニケーションをとることなど、
「周りの人が難なくできること」が
自分はすごく頑張らないとできないことに気付き、
思い通りにいかない悔しさや悲しさ、諦めのような感情を抱えていました。
■ワークを通して見えた本音と現実の変化①両親との関係
NCSでは人間関係をより良くするための「自分の本音や感情と向き合うワーク」があります。
そこで出てきた自分へのメッセージは
「自分のことを自分自身が納得するように自分自身に伝えろ」
というものでした。
自分が考えていることは相手に伝わらない、分かってもらえないという思い込みを持っていたのですが、
ワークで自分の感情や抱えている思い込みの原因と向き合い、
そもそも自分が一番自分を信じていなかったということに気付きました。
自分が一番味方になってあげていいんだとわかり、ぼろぼろ泣きました。
そこからまず変化があったのが両親との関係です。
それまでは「親と子」という構図だったのが、
「人対人」という大人同士の関係に変わりました。
社会人になって一人暮らしをしたかったのですが当時は貯金がなく、
なかなか言い出せずにいました。
ですが両親に思い切って本音を伝えることで理解してもらうことができ、
金銭面でもサポートをしてもらって
一人暮らしを始めることができました。
■ワークを通して見えた本音と現実の変化②退職してカメラマンになるまで
「やりたいことを見つけるワーク」では
「自分も何かの作り手になりたい」という想いが見つかりました。
高校の文化祭で企画の楽しさを経験した原体験や、
実家が写真店を営んでいたこともあり、
写真家やデザイナー、ディレクターといった
<作り手側>になりたいんだと気付きました。
今の仕事は合っていないし、ワークで気付いた自分の本当にやりたいこととは違う、
そんな状態で仕事を続けていたら、
ある日仕事中に過呼吸を起こしてしまいました。
それまでは「辞めたい気持ちを受け取ってもらえないんじゃないか」と思っていたので
上司にはあまり相談もしていなかったのですが、
それをきっかけに退職の意思を上司に伝えることができました。
退職をするまでの約8か月間、
何度か引き止められたこともありましたが、
NCSで学んだことを活かして自分の想いを伝えました。
最終的には激励の言葉とともに温かく送り出してもらい、
退職をして現在はカメラマンとしての道を歩んでいます。
![かっきー3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52289226/picture_pc_5fd067f4135611d3b02ac9ccc37b8bbf.png?width=1200)
(メンター講座を終えて)
■NCSに興味を持ってくれた方へ:少しだけでものぞいてみてほしい
変わりたい気持ちが少しでもあると感じたなら、一回のぞいてみてください。
そもそも現状を本気で変えたいと思っている人じゃないと自分と向き合うプロセスを乗り越えづらいと思いますし、
このインタビューにたどり着いている時点で、何かしら現状を変えたいと思っているはずです。
NCSのメンター陣は参加者の変わりたい気持ちの大きさや強さを計ることができるし、
逆に無理に変わることをすすめたりはしません。
素通りしてもいいし、休んでいってもいい、
今はやっぱり違うなと感じて去っていく人も引き止めません。
ちょっと寄ってってよ、というくらいの気持ちで待っています。
NCSを一言で言うなら、
「みんながみんなのファンクラブ」。
人生の主人公が自分だとしたときに、自分にエールを送ってくれる人たちの集まりです。
さらに自分がエールをもらうだけじゃなくて、送る側にもなれる、
みんながそれをし合うことで少しずつ前に進んでいけるようになる場所だと思っています。
■この先やりたいこと:感性を育てられるような教育機関を運営したい
直近の課題はカメラマンとしての力をつけ、仕事としてどこまでやっていくかです。
クリエイティブをもって周囲の人の悩み課題を解決するのは自分の中の面白さで、
その人の中にあるものを、その人らしくアウトプットするということが今ある情熱に近いですね。
まずは自分自身が表現の技と幅を身に付けていきたいです。
また、発信をする中で感じたのは
その受け手を増やすことのほうが難しいのではないかということ。
感性や教養は生まれによっても左右されると思いますし、
かなり若いうちから介入しないと変わらないと考えています。
一番遠い野望としては、感性を育てられるような教育機関の運営をしてみたいです。
将来的には幼児教育とフォルケ(北欧独自の教育機関)をかけ合わせた孤児院のようなものをつくりたいですね。
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インタビュアー:伊佐間梨華
ライター:mika