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【ファイナンスプロデュース事例紹介/CRISP社】資金調達しないことを助言、約1年半後に、資金調達することを助言

ファイナンス・プロデュース(以下「FiP社」)は、カスタムサラダ専門店「クリスプサラダワークス」を展開する株式会社CRISP(以下、「CRISP社」)の成長戦略の推敲・資本政策の立案・実行を支援し、エクイティ資金調達することを助言しました。
その結果、先般CRISP社が公表の通り、ロッテベンチャーズ・ジャパン等からのエクイティ資金調達が実現しました。

23年5月に公表しました通り、当時はFiP社はCRISP社がエクイティ資金調達しないことを助言しましたが、その後のCRISP社の成長と今後の成長戦略を踏まえ、今回はエクイティ調達をすることを助言しました。

(23年5月公表内容)
今は資金調達しないことを助言!?CRISPの資本政策(23年1月〜3月)を助言 

CRISP社は「日本の外食をテクノロジーで進化させる外食企業」

カスタムサラダ専門店「クリスプサラダワークス」を展開するCRISPは、「日本の外食を、ひっくり返せ。」をパーパスにかかげ、テクノロジーを通じた日本の外食産業の変革を目指すと同時に、伝統的な慣習や「当たり前」にとらわれず、外食の未来を進化させる新しいレストラン体験の創造に挑戦し続けてきました。

CRISPは、テクノロジーと人の力をかけ合わせて最高のカスタマー体験と最高の従業員体験を両立し、収益性の増加とブランドロイヤリティの向上を実現するため、「カスタマー・オペレーション・店舗スタッフ」の3つの領域でDXを進めてきました。

・顧客熱狂(カスタマー)

注文をDXし、圧倒的な顧客データの取得を通じて顧客解像度を高め、一人ひとりのお客様を理解し熱狂させることができた結果、トップボックス率(最高評価の割合)は85%と非常に高い水準で推移

・生産性(オペレーション)

全店に設置された自社開発のセルフレジやモバイルオーダーアプリで注文から決済までの体験をDX。また、店舗のオペレーションをデジタル化し、提供スピードや良品率などのKPIを分析改善した結果、店舗の生産性は前年比23%も向上

・従業員エンゲージメント(店舗スタッフ)

勤怠・エンゲージメント管理アプリ「クリスプワークプレイス」を自社で開発し、約500名の店舗スタッフの働き方とインセンティブをDX。スタッフのシフトの自由度を圧倒的に高め(エニータイム・エニーウェアシフト)、需給バランスに応じたダイナミックな報酬設計を行った結果、従業員満足度は90%まで向上、店舗のシフト充足率も98%以上を維持

追加資金をもとに外食産業全体の変革を目指す

今回のエクイティ資金調達では、ロッテベンチャーズ・ジャパン、ソウ・ツー及び既存投資家であるOne Capitalから3億円の資金調達を実施しました。この資金は出店強化と成長を支える組織の構築等の成長戦略推進の実行に必要な投資に充てられる予定です。

CRISPのこれまでの実績・チーム力・今後の成長ストーリーの魅力はもちろん、これまでもCRISPのリード投資家として支援されてきたOne CapitalのCEO浅田氏を中心とする既存投資家の追加投資を含む継続的な支援が、今回のエクイティ資金調達の迅速な実現を可能としました。

なお、今回のエクイティ資金調達について、詳しくはCRISPのプレスリリースをご参照ください。

ファイナンス・プロデュースの伴走支援(FiPaaS)

FiP社は、準備段階においては既存事業の更なる成長や仮にM&Aを実行した場合にどのような財務諸表となるか、具体的なM&Aの前提を置きながら試算し、中期計画達成時のP/L、B/Sの試算を行うなど、クリスプサラダワークス事業以外の事業を含む事業計画の具体化の支援や資本政策のシミュレーションの支援を行いました。

・エクイティ資金調達交渉の初期段階では、投資家候補の洗い出しと初期面談による絞り込みなど、CEO・経営陣の意思決定の支援を行いました。
・投資家が絞り込まれた後の段階では、契約交渉などの支援及びクローズに向けた関係各所とのコミュニケーション(契約ドラフトの作成及び顧問弁護士とのやりとりを含む)を実行し、CRISP社が本来重点を置くべき「意思決定」「事業の推進」に集中できるよう、FiPがそれ以外の業務を巻き取りながら伴走支援しました。

FiPaaSとは

”Finance Producer” as a Serviceの略であり、スタートアップ・ファイナンスの経験豊富なプロフェショナル人材複数名のリソースを「チーム」として提供するサービスです。

詳しくは、こちらのリンクをご参照ください。

ファイナンス・プロデュースについて


「社会を変える事業を創るためのファイナンスをプロデュースする。」というミッションのもと、ドリームインキュベータから新規事業カーブアウト・MBO(マネジメント・バイアウト)を実行して誕生した、スタートアップ起業家専門の投資銀行事業を行う会社です。

特に、日本のスタートアップ業界のボトルネックとも言える、" スタートアップM&Aの規模化と質の向上 "を中核テーマとして、主にシリーズB以降等のグロース・ステージのスタートアップ起業家側のセルサイドFA(Financial Adviser)としてのM&A助言や、大型IPOに向けた資本政策・資金調達の助言事業を展開しております。

ご相談は、ホームページの問い合わせフォームからお願いいたします。

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