ポジショナル詐欺 ブライトンとシティが展開するポジショナルプレーを悪用した詐欺商売 ブライトンの今後の戦略
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まず、キーとなったのはヴィスマとククレジャの現状です。移籍金の割に活躍をしていないどころか、使われてすらいません。同様にシティから移籍したフェラン、ジンチェンコ、カンセロも結構なお値段で移籍した割にスタメンを奪取しきれていません。
例外として、スターリングやジェズスはもともと突出した能力が買われてのシティへの移籍だったので、シティ以外でもそれなりにやってます。さらに、トロサールとホワイトは似たような戦術のチームだったので違和感なく溶け込んでます。
で、この四名を除いてブライトンやシティから売られていった選手はなぜパッとしないのかと考察してみました。
ポッターの頃のブライトンとペップのシティにはある共通点があります。ポジショナルプレー的なサッカーをする、いわゆる規律があるチームだということです。森保ジャパンや従来のマンチェスターユナイテッドとは逆ですね。ということは、なにをすればいいのかが明確にあって、その通りにプレーすることでサッカーIQが高く見え、従来の能力よりも高く見えるということになりがちです。
つまり、ポジショナルプレーは選手にバフをかける=本来の能力以上のプレーをさせる、と言えなくはないでしょうか。そして、過大評価させたところで高く売りつける=ポジショナル詐欺を繰り返してきたんじゃないでしょうか? 意図的だとしたら、この2チームはかなり賢いです。
カンセロが象徴的で、カンセロロールと呼ばれる戦術的プレーの代名詞となり、カンセロは世界を代表するSBのような評価を受けていました。しかし、放出されたバイエルンではスタメンすらおぼつかない現状で、ひょっとするとシティによってバフがかかっていたのではないかと疑いがかかってます。そして、彼の自己評価が本来の能力以上になったところで、売りに出した。市場価格が過大評価の状態のままで。この辺が詐欺っぽいですね。実に、賢いです。
似たような状況にあるのが、Bシルバで彼もプレミアを代表するアタッカーとの評価を受けています。そして、シティは売却のゴーサインを出しました。ちょっと何やら不吉です。バルサは本当に獲得しても良いのでしょうか。よくよく考えれば、シルバとカンセロの二人はポルトガル代表で今のお値段に値するプレーをしているのかと言われれば、ちょっと気になりますよね。
このポジショナルプレーによるバフ効果を、ブライトンとシティは知っているのかという疑問。おそらく知っています。明らかに個人能力の高い、単独で違いを生み出せるデ・ブライネ、ウォーカー、マフレズ、ギュンドアンを30超えても放出する意思がないからです。単に高く売れるから売る、だけなら、この四人をとっくに売ってると思います。しかし、売値のつかなくなりそうな現状でさえも引き止めようとしてるわけですから、理解していないはずはないです。
では、ポジショナル詐欺がバレつつあるブライトンの今後はどうなんでしょうか。
おそらく、手は売ってあると思います。私の予想ですが、ブライトンの次の一手は「脳筋やスキルしかないサッカーIQの低い選手を集めて、ポジショナルプレーを仕込み、より総合的な選手にして高く出荷する」という作戦ではないでしょうか。
ポジショナル詐欺ではチェルシーのパニックバイで100億程度がやっとで、トロサールやヴィスマで40億行くか行かないか程度で収まってしまいます。しかし、ロッベンのようなドリブルを持つ選手に、ロベルトカルロスのような推進力のある選手にスペイン人のようなサッカーIQを持たせたら、一体いくらの値段になるのでしょうか。
更に、18歳のでかいイギリス人にサッカーIQと何かしらの特徴を持たせたら一体いくらになるのでしょうか?
ブライトンは絶対にドルトムントを参考にしています。
「若い才能のあるように見えるイギリス人を入荷して、それらしく見せ、超高額のイギリス人価格で出荷する」というドルトムントの商法をプレミアでやろうとしてますね。これは目が離せません。わくわく
そういった観点から、ブライトンとシティの移籍市場における戦略を読んでいくと面白い何かが見えてくるんじゃないかと、筆を取ってみました。