求む!共に遠野の産業を盛り上げるメンバー
ローカルベンチャーのこれまで
Next Commons Lab遠野は、全国の地方が抱えている少子高齢化、若者の人口流出、産業の担い手不足といった課題に対し、地域が持つ豊かな資源を活かした持続可能な社会の創出を目指すために、2016年から遠野市と協働でローカルベンチャー事業を行ってきました。ローカルベンチャー事業は、遠野が長年培ってきた豊かな自然環境や歴史、文化、産業などの地域資源に新たな光を当て地域内外に魅力を発信するため、起業する意欲のある都市部の方を受け入れ、遠野の地域資源を活用した事業の立ち上げを支援するものです。ホップやどぶろく、デザイン、住まい、文化など様々な切り口で新たな事業の創出にチャレンジする起業家が遠野に集まり、ヨソモノならではの視点と都市部の企業などで培ったスキル・経験を生かして活動しています。
ビールプロジェクトでは、遠野の中心市街地にブリュワリーをオープン。その後も「ビールの里構想」を総合的にプロデュースする法人が立ち上がり、ビジョンの具現化に向けた動きを加速化しています。ホップの収穫を皆でお祝いするイベントの「ホップ収穫祭」には、昨年は約12,000人のファンが全国から集まるなど、共感を生み出す大きなイベントに成長しました。
ほかにも、観光協会や文化研究センター等と連携し、『遠野物語』を軸に、遠野の文化・伝統を再編集して観光につなげるto knowプロジェクトも発足しました。主催企画は延べ220名以上が参加しています。
このようなプロジェクトを通じて、これまで縁がなかった人が新たに遠野と接点をもつことで新たな取り組みやネットワークが生まれ、地域一体となったその取り組みが多くの共感を呼び、遠野ファンの獲得につながってきました。
これから求められる人材と目指すこと
しかし、豊かな遠野の地域資源を活かし、プロデュースする人材が圧倒的に足りていないという現状もこの3年間を通して見えてきました。生産・加工、販売の事業者や、観光の施策、それぞれが個々で事業を展開しており、総合的に連携しながら遠野ブランドの価値を高めていく取組が必要ではないかと考えています。
そこで今年度、遠野の産業の取組全体をバックアップしていくため、ローカルベンチャー事業では以下の4名を募集することにしました。
①観光・物産振興(地域文化プロデューサー) 1名 パートナー:富川屋、Next Commons Lab遠野
②ビールの里構想(販売プロデューサー) 1名 パートナー:遠野ふるさと商社、Brew Good
③観光・物産振興(商品開発・ローカルプロデューサー) 1名 パートナー:遠野ふるさと商社、Next Commons Lab遠野
④特産品担当(商品開発・食品プロデューサー) 1名 パートナー:宮守川上流生産組合、Next Commons Lab遠野
①の地域文化プロデューサーは、『遠野物語』を生んだ遠野の豊かな地域文化資源を活用し、新たな事業づくりを担う人物です。ツーリズムやお土産等の商品開発、デザイナーやクリエイターらと連携したコンテンツ開発など多様な手法で地域の文化的魅力を伝えてもらいます。パートナーは、上記取り組みの土台を築いてきた富川屋とNext Commons Lab遠野をパートナーに、文化面からの観光振興を担っていただきます。
②③の販売プロデューサー、商品開発・ローカルプロデューサーは、六次産業の主に販売部分のプロデュースを担う人物です。道の駅風の丘をはじめとした観光施設の運営、地域内外の地域産品を担っているふるさと商社の地域商社としての機能をバックアップしていきます。
1名はビールの里の総合プロデュースを手がけるBrew Goodをパートナーに、主にビールに関わる商品開発やマーケティングを行い、店舗・イベントでの販売やネット通販などを強化していきます。次の展開は魅力ある地域産品を掘り起こし、「ビールの里ブランド」とコラボした商品開発、販売活動を通して遠野のファンを増やしていくことです。例えば、ただビールを売るのではなく、地域産品をビールのおつまみとして商品開発し、セットで販売していくこと。地域事業者がビールの里ブランドを活用して売上を上げていくことをサポートする人材を募集します。
もう1名の商品開発・ローカルプロデューサーはNext Commons Lab遠野をパートナーに、地域の資源を活かした新たな商品や体験・サービスを開発する食のローカルプロデューサーです。遠野の特産品、例えば山菜や地野菜、日本酒やどぶろく、わさび、ヤマメや、遠野ならではの住民に愛されるローカルフード等、地域の食の資源を再発見し、体験、商品・サービスの開発や魅力発信を行います。Next Commons Lab遠野が運営する中心市街地にある店舗で、商品開発やテストマーケティング等の実践が可能です。
④の商品開発・食品プロデューサーは、六次産業の主に生産・加工部分をバックアップする人物です。米や果樹の生産、どぶろくやジュース、ジャムなどの加工品の生産を行う宮守川上流生産組合とNext Commons Lab遠野をパートナーに、農と食をつなぐ新たな商品やサービスの開発を行っていきます。例えば、トマト、ブルーベリーなどを生産する現場に入り、原材料を選定。試作品作製やレシピ開発を行い、素材の魅力を新たな視点で引き出し、商品化、メニュー化を目指します。
生産・加工から販売の過程、商品に出会うまでの導線にそれぞれプロデューサーやコーディネーターが関わることで、市内各組織が有機的に連携・協力していくことが期待されます。Next Commons Lab遠野、Brew Good、富川屋が、ローカルベンチャー事業を通して得た知見やノウハウを活かし、遠野で活動する起業家たちとも連携しながら、遠野の産業全体を盛り上げていくことを目指していきたいと考えています。
応募の詳細については、募集要項に関しての投稿をご覧ください。一緒に地域を盛り上げていく仲間をお待ちしています。