三条市本町にある『越前屋ホテル』は江戸時代から続く宿屋で、今から約40年前に現在のホテル形式に改装された宿泊施設です。同ホテルにあるレストラン『こらった』では、本成寺地区にある飯塚農園さんのお米を提供するなど、新潟県外から訪れた宿泊者や学生と地元食材との接点を生み出していると明田川さんは語ります。
現在、三条市立大学の学生のうち5名(11月30日時点)が、越前屋ホテルで暮らしています。明田川さんを始めとするホテル従業員とは、朝食の時間帯に会話することが多いそう。
学生が知見を増やせるように働きかけを行う明田川さん。三条市立大学の建設時から自ら率先して動き、越前屋ホテルの一室を賃貸契約できるように進めてきました。ひとえに、三条市を郷土として捉えてほしいと願っているからです。
コロナ禍や人口減少に伴い、宿泊施設全体は宿泊の稼働率が下がっている中、明田川さんは学生寮以外にも農宿連携など新しい取り組みを検討しているそう。今までにない宿泊と農業のつながりを目指す越前屋ホテルから目が離せません。