見出し画像

【弘前の街全体をキャンパスに。 学び高め合える居場所づくりに取り組む】 コーディネーター・森田優子

\NCLインタビュー第7弾/
Next Commons Lab弘前(NCL弘前)は、地域おこし協力隊制度を活用して、経済的なリスクを軽減しながら起業を目指す取り組みをしています。地域資源を活用したり、地域が抱える課題にアプローチするプロジェクトを立ち上げ、各メンバーがそれぞれのテーマに沿って弘前市で活動しています。

今回ご紹介するのは、NCL弘前の事務局で、弘前市で活動している人たちとNCLメンバーのつなげ役・コーディネーターとして活動している森田優子さん。NCLとの出会いや現在の取り組み、これからの展望についてお話を伺いました。

IT企業のバリキャリPMから、ものづくりの文化が根付く弘前へ。

-NCLを知ることになった経緯を教えてください
もともと出身は群馬県で、大学進学からずっと東京に住んでいました。大学のとき、アルバイト先のシステムが変わって使いやすくなったことを経験していたので、ITっておもしろいなあと思い、銀行関係のIT企業に入社しました。入社して数年は自分でもプログラミングしていましたが、年を重ねるごとにプロジェクトマネージメントの仕事の要素が強くなっていきました。
今思えばプログラミングの仕事よりも向いていたな、と感じています。

画像7

仕事は波があり忙しいときには仕事漬けになってしまうこともありましたが、上司や同僚にも恵まれとても充実した毎日でした。でも「東京でずっと暮らす」というイメージが持てず、東京以外の地域でなにかしていたいな、と思っていました。地域にいる人たちの活動に興味を持ち、フィールドワークやイベントにも積極的に参加していました。地域での仕事で、これまでの仕事とつながりがあったり、自分のこれまでの経験を活かせそうなことはなんだろう、と考えていたときにNCLを知り、説明会に行ってみると、NCLが全国各地で活動していることや、事務局でコーディネーターという役割があることを知りました。これならば自分の経験を活かせそうだと思い、青森県弘前市の募集に応募したのがきっかけです。

-他地域での募集もあったなかで、なぜ弘前を選んだのでしょうか
弘前市の取り組みが、学生に焦点を当てたものだったからです。現代は生き方や働き方に多様性を求められる時代だけれど、その選択肢が意外と見えていない、知らないんですよね。学生のうちからいろんな生き方や働き方をもっと自分が知りたかったな、という思いもあり、内容的に一番弘前市の取り組みが気になっていました。

NCL弘前

弘前には、以前旅行で来たことがありました。風景の美しさが印象に残っていたことと、陶芸や塗り物、焼き物、こぎん刺しや津軽三味線、ねぷたなど弘前にしかない文化が多く残っていたのが面白く、そういう点でも魅力を感じ、弘前を選んだ理由の一つです。

実際に春から住んでみて、気候の面では東京より湿気が少なくとても快適だなと思っています。こだわりある雑貨屋さんがあったり、家の近くにギャラリーがあったり、生活には不自由なく暮らしやすい街だと思っています。これから冬を迎えるので、冬はどうなるかわからないですが、楽しんで生活できればと思っています。

画像7

私がこちらにきてから家族や親戚、友人が青森に遊びに来てますが、広々とした風景や文化、食べ物が美味しいところに魅力を感じてくれているようです。

NCLの拠点づくり=街の拠点づくり。弘前の街全体を学びある「キャンパス」に

-現在の仕事について教えてください
現在は、NCL弘前の事務局コーディネーターとして、人と人をつなげる役割を担っています。ラボメンバーが行う事業について相談に行ったり、街でつながる人に会いに行くことが多いです。ラボメンバーも今年から参加した人が多いため、今は企画段階のものが多いです。これからそれをより具体的な事業に起こしていくことになるので、今はビジネスプランを一緒に考えたりしています。

画像7

また、NCL弘前の拠点施設の活用も企画しています。以前は弘前市でセレモニーホールとして使われていた建物をリノベーションして、NCL弘前の拠点となる事務所として活用しながら、情報を求めて立ち寄れるような交流の拠点にしていきたいと考えています。拠点を活用したイベントとして「昼ちょい飲み」や「日替わりバーテンダー」、「映画上映会」を行っていて、来年は2Fにゲストハウスをオープンすることから国内外のいろんな人と交流できる企画を考えています。

画像2

世の中にある多くの仕事は、与えられたやることをいかにやっていくか、という内容のものが多いですが、NCL弘前ではゼロからイチを生み出す仕事です。なにをするか、それを実現するにはどうするか、すべて自分たちで考えなければいけない部分は、楽しくも難しくもあるところです。この仕事をしたいと思った理由のひとつに、こうあって欲しいな、あったらいいなと思える社会の実現につながる仕事がしたかったというのがあります。今の仕事は、その「こうあって欲しい」をかたちにできる仕事だなと日々感じています。
また、一企業だけを考えるのではなくて、弘前という街や人を考えながら、どういう事業だったら…と考える必要があり、より社会的な視点を必要とする仕事という部分でも、一般的な仕事とは違う部分だと思っています。

-これから取り組みたいことや展望を聞かせてください

写真_20190416_NCL弘前_拠点オープニング-122

もともとのテーマである「街全体をキャンパスにする」というのにもあるように、学ぶ場・学んで実践できる場にしたいと思っています。一生学び続けないといけない時代だと言われても、なにを学んだらいいか分からないし、1人で始めるのは難しいですよね。そういった何かやりたいことがある人に「こんな人がいるよ」「この人と一緒にやってみない?」と、小さくてもなにか一歩踏み出す人が増やせるような街にしたいと思っています。

今働いている人でも、学生でも、やりたいことが見つからない人の助けになれるような街に。NCL弘前の拠点は、みんなが「あったらいいな」と思えるものを、ひとつずつ実現できる場になって欲しいなと思っています。
個人としては、事業運営や起業したい人が訪れたときにいくつかの方向性を示したり、迷っている人にアドバイスできるようになって居たいです。

全国に仲間がいる環境で、一歩踏み出そう

-これからNCLの仲間になりたいと考えている方へ、一言お願いします

今後、弘前市では6人のプレーヤーによってさまざまなプロジェクトが動いていきます。何かをしたいと思っている人や、今の生き方を変えたいと思っている人は、地域に入り込んでどんどん事業を展開していって欲しいと思います。やると決めたら最後までやる、その気持ちだけ大切にしてくれれば、どんな方でも大丈夫です。全国に居る100人以上のNCLの仲間たちが応援してくれます。すでに実行している人たちが仲間に居るので心強いです。やりたいことに挑戦して、人生を楽しみましょう!

画像4


<NCL弘前起業家募集!&説明会開催中>
Next Commons Lab 弘前(NCL弘前)では引き続きメンバー募集中のプロジェクトもありますので、興味のある方はぜひ下記をご覧ください!http://nextcommonslab.jp/hirosaki/

11/27には森田が参戦する「オンラインなんでも質問会」を実施します。お気軽にご参加ください!https://www.facebook.com/events/701857873636347/

また、エントリーを検討する方には個別説明会も実施しています。ご希望の方は以下までお問い合わせください。ncl.hirosaki@gmail.com

よろしければサポートお願い致します。新しいチャレンジへの支援に使わせて頂きます。