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日記#129夏の定番曲『夏の扉』

夏になると、ふとした瞬間に思い出す曲

『夏の扉』

特別ファンという訳では無いのだが。



今から約40年位前の話

高校1年の夏、正確には2学期の9月に開催される体育祭に、その曲は替え歌となって応援合戦に使用された。

初めての高校体育祭はカルチャーショックを受けた。

私の出身中学は生徒数1600人を超える”マンモス校”と呼ばれる学校だったので体育祭そのものが無く、体育記録会に置き換えられ、学年毎に開催されていた。

なので3学年を縦割りで6ブロックに分割し、優勝を目指して一致団結する姿は身震いするほどびっくりした。

応援合戦練習では、いかつい3年生がねじりハチマキで1年生に激を飛ばす。
私達1年生と2年生はパネルで人文字を作ったり、音源無しで応援歌を歌ったり。
3年生は手作りのハッピを着た数人が太鼓と共にカッコよく舞い、同じく手作りの可愛いアイドル顔負けの衣装を着た数人が踊る。

確か
応援演技が規定時間に近い事、更に演技全体の出来評価で審査員の点数が決まる仕組みだったはず。

経験した人であれば解っていただけるだろう。

約1週間で完璧に仕上げるため各ブロック必死に取り組む。

私の黄色ブロックでは『夏の扉』と『め組のひと』が応援歌。

必死で、替え歌の歌詞を覚えて全員声を揃えて歌うのだが、”声が小さい”とか”言葉がはっきり聞こえない”とか。
めちゃめちゃ先輩達が恐ろしかった記憶が。

そして体育祭当日、3年生の応援団長が最後に声を枯らし涙ながらに意気込みを語ってくれた。
胸が熱くなった。
その姿は今も脳裏に焼き付いている。

残念ながら優勝は逃し3年生は泣き崩れていた。

そんな『夏の扉』は、夏になると思い出す大切な1曲。

ただ、
替え歌で覚えたので。


フレッシュ
フレッシュ
フレッシュ

の歌詞が

キ イ ロ〜 

と変換されてしまう私がいる。


読んで下さってありがとうございます
素敵な出会いがありますように
(千日紅)