日記#56昔の介護職の経験が役に立った瞬間の話
主人の病院へ付き添いで行って、やっと帰って来た。
車の運転をした。
朝9:45に出発して現在17:15。
無事に帰って来れた。
ほっとしている。
夕方暗くなると車のライトが見えにくい。歩行者、自転車、バイク…家に着くまで緊張の連続。まずは無事に帰って来れた事に感謝する。
病院の中で困っている母の年齢程の女性に遭遇。
私は診察の順番が、まだまだだったので“疲れたなぁ“などと思いながら待合室の椅子にもたれて座っていた。
その女性は診察がやっと終わった様で、会計の方へ移動し始めたところだった。
私の左側付近で倒れそうになったのでヒヤッとしながら見ていた。
歩行が不安定なのだろう。
高齢者用の歩行器を使用していたのだが、両手でつかまって進もうとしているのに上手く進まないどころか1歩進もうとすると前のめりになり倒れそうになっている。
よーく見てみるとその女性の歩行器は前輪がロックされたままで、進もうとしているのだった。
もしかすると本人がロックしたのではないのかもしれない。
例えば…病院のスタッフがよかれと思って診察時ロックしてくれていたのかもしれない。
私の目の前に進んで来た時にまた倒れそうになった。思わず私は立ち上がりその女性を支えた。
そして歩行器をあーでもない、こーでもないと触ってみたもののすぐにはロック解除が出来ず、その女性から
「もういいですよ、
どうにかなるでしょう」
「いえいえ、ちゃんと動くように…」
などとやり取りしている間に無事にロックを解除。
前輪が正常な位置に動いて歩行器としての役割が無事に果たせる状態になり女性はほっとした様子。
「ありがとうございました✨」
「こちらこそ、どういたしまして
気を付けてお帰り下さいね」
なんだかとても清々しい。
昔、私が介護の仕事をしていた時、歩行器は送迎時に車に乗せるためにロックして折り畳んだ状態にして乗せたりしていた。歩行器によって少しずつ機能が異なるので今回、少し戸惑ったが無事に改善出来た。
私のこれ迄の経験が世の中の役に立って本当に良かったと思った瞬間だった。
読んで下さってありがとうございます
今日も明日も良いことがありますように(アリッサム)