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本とバトン

Facebookでつながっている友達から、自分の好きな本の表紙を7日間毎日投稿するというチャレンジの指名をもらった。本を紹介するだけでなく、毎日友達の誰かにこのチャレンジの指名をする。受け取った人はもちろんやってもやらなくてもいい。まあ、なかにはこういうチェーンメールっぽいのを嫌う人もいるだろうし。

7日間、結構真剣に考えた。やってみるとただ好きな本を選ぶだけではない。指名する友達からイメージできる本を選ぶことになった。相手を思い浮かべ、最近どんなことがあっただろう?とか、会ったときの印象はどうだっただろう?とか、とめどなく様々なことを考える。そして直感で本を選ぶ。

投稿するときには、定形の文の他に、ちょっとしたコメントをつけたくなる。なぜこの本を選んだのか。もう一度考えることになる。

このチャレンジのポイントは、表紙の写真を載せるだけで、説明とかレビューはしないことである。

この気分は誕生日のプレゼントを選ぶのと似ている。相手のことを少し深く考える。

書影を媒介にして自分の思いを伝える。もちろん伝わらないことが多いだろう。それでもやってみる。

まさにチャレンジであった。自分の中にある思いを形にすることは難しい。

ひとりの人のことを考える時間を持ったあとは、いつもいろんな人とつながっていることを考えた。様々な形で助けてもらっている。自分は恩返しをできているだろうか?

「情けは人の為ならず」という言葉は、自分のかけた情けが巡り巡って自分を助けることになるという意味だと思っていたが、どうも違う。すでに受けた恩を返していくことなのだと気づいた。

たったの7日間のチャレンジ。それから得られたものは思ったより大きかった。本のバトンを渡してくれた友達にとても感謝している。

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