【史】地図地理検定/国の広さを比較して考える/地図も読み物だから(28)
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年5月6日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、
【史】地図地理検定/国の広さを比較して考える/地図も読み物だから(28)
です。
土曜日は地図を読む話をしています。
地図地理検定の過去問から
前回は地図に関する検定を調べていたら、地図地理検定というのを見つけて、その過去問を学んでみようと思った話をしました。
現時点で過去問は第37回と第38回の分が公開されています。
これは問題だけではなくて回答も説明付きで載っているので勉強になるのです。
2022年6月19日に実施された第37回の試験を結構難しいなぁと思いながら読んでいて、「そういえばこのパターンの話は案外勘違いするよね」と思ったのが、国の広さを比較するタイプの問題です。
国土の広さを比較する
ヨーロッパに日本列島を持って行ったら、どれくらいの大きさになるかと言われると結構間違いそうじゃないですか。
でもこれはまだ簡単な方なのですね。
もっと難しいのは、ロシア連邦を北アフリカの辺りに持っていったらどんな大きさになるのか、という問題です。
ロシアの国土はとにかく大きいというイメージがまずありますよね。
実際に一つの国としての国土面積は世界最大ですからね。さらに、東西に長いです。
これ、そのものズバリの問題を見たことがないと解けない感じがしませんか?
確かに同じ問題が出たら一発で答えられますが、問われているのはそういうことではありません。
地図がどのようなものなのか理解があると類推的に解ける可能性が高くなる問題なのです。
メルカトル図法の特性
ヨーロッパの近くに日本を持っていった場合は比較的簡単、というのは緯度が同じような場所だからです。
世界地図を眺めたことがあったら、大体こんな感じじゃないかな?という勘が当たりやすいのです。
逆に、地球の北の方と赤道あたりを比較するのは難しいのです。
これはよく見る世界地図がメルカトル図法という北極点・南極点を無限大に広げた図法だということが原因です。
ロシアは大きい国ですけど、メルカトル図法だと実際の面積以上に大きくなってるわけですね。
楽しく比較できるサイト
こういうのを比較するのには、The true size of…というサイトを使うと面白いです。
国を選んで好きな場所に移動させることができます。
例えば中国をロシアの辺りに重ねてみると、中国も結構大きいなぁということになりますし、日本をいろいろなところに持っていくと、「狭いけど長っ」て思います。
こんなふうに楽しんで地理を学んでいくと、世界で起きていることにもっと関心を持てるようになるかもしれません。
マクロな視点を持つための一つのツールとして、地図を読むというのは有効だと言えるのではないでしょうか。
今回は、地図地理検定の過去問から、国の広さに思いを馳せてみるという話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
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