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【談】せめて西暦併記してほしいと思った話


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年7月27日配信の書き起こしです。

読んでみよう

にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書きそろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【談】せめて西暦併記してほしいと思った話

というものです。

ネタのメモの意味を忘れる……

木曜日は日頃考えてることを話しています。

ここで話すために毎回台本を作っています。

台本は配信の数日前に作ります。

2本から5本をまとめて作り、作った分をまとめて収録して編集して配信予約をすることで、なんとか毎日配信を維持しているわけですね。

台本を書く前にネタ出しが必要になります。

ネタは随時思いついたことをメモするようにしています。

大体1行くらいの短い文章をメモしておくのです。

このネタのメモの中から台本を書けそうなものを選び、いろいろ調べたりして台本の形に整えるのです。

このネタのストックのメモは数が勝負なので、書いたものを読むときには何のことかわからなくなることがよくあります。

できればそうならないようなメモを取りたいところなのですが、アイデアはすぐに蒸発するものですからね。

とにかく書きつけるということになってしまうので、

これ何のことだっけ?

ってことがよくあるのです。

今回もそういうネタからお話しします。

発行日が和暦だった

具体的にどういう文章だったのかが思い出せないのですが、比較的最近の文書で発行日が和暦のものを読んだのです。

多分、お役所関係の規則の改正に関わる文書でした。

改正に関わるものですからいつからだろう?というのが疑問になったのです。

それで日付を見たら和暦だったので、

「これ今年?去年??」

ってなりました。

今年が令和何年かなんて、僕は日頃あまり考えないのです。

ITに携わっていると、多かれ少なかれ連続性のない情報表現で苦しむ経験をすることがあり、できるだけそういう苦しい表現を排除する発想になってしまうので、日付のような使用頻度の高い大切な情報には和暦という発想は最初から出てこないのですね。

僕は社会に出てすぐに元号が変わるという経験をしました。

昭和はとても長く、社会の移り変わりも科学技術の変化も激しい時期でした。

ITの世界では初めてぶつかる巨大な壁となったのが元号を変えることでした。

連続していた数字が突如リセットされたのですから大騒ぎでした。

次に経験することになったのが2000年問題です。

西暦は連続してるじゃんと思うかもしれませんが、コンピューターのリソース単価が今の何億倍も高かった時代なので、西暦も下2桁で表していたものをきちんと4桁にするために大騒ぎをしました。

全てを新しいものに取り替えられるならいいですけど、既に小さなコンピューターが社会の隅々に普及していたので、これを全部取り換えるのは無理で、それを乗り越えるために様々な苦労しなければならなかったのです。

ま、そんなわけですから和暦は頭から追いやられているのですね。

間違いを減らすためにやれることをきちんと考える

今年は令和何年かすぐに思い浮かべられますか?

僕はダメです。

スマホで調べないと自信を持って言えないのです。

そういう状況で和暦の日付しかない文章を読むというのは、かなり面倒なことなのですね。

時間というのは基本的で大切な概念です。

これが乱れると暮らしのあらゆる場所で問題が起きてしまいます。

たまたま目にした文書は、そういう発想がない人々が作ったものということになります。

和暦を使うなというわけではありません。

できれば西暦も併記してほしいと思うのです。

計算しにくい数値を使うとミスが起きやすいので、そのミスに気をつけながら必要なことを実行しようとしますよね?

するとさらにミスの可能性が増えます。

仕方がないのでダブルチェックをするわけですが、この時点でそこに2人の人が必要なのです。

それくらいいいじゃんというのは昭和の発想です。

人海戦術が使えた時代の発想なのです。

今はそうではありません。

たった1回文書を作るときに西暦を併記して、そこだけでダブルチェックをしてくれれば、その文書を利用して物事を進める何千人もの人たちが和暦と西暦の変換をする手間を省けるのです。

ミスはある確率で発生するものですから、同じことをやる人が増えれば増えるほどミスの件数は増えます。

1件もミスがないというのは、みんなが努力したからではなくてたまたまそうなっただけなのです。

物事をこういうふうにとらえて話すと、

「理屈を言うな!」

と、男女を問わず昭和の頑固オヤジみたいなことを言う人が結構いるのです。

根性でミスは減らせるみたいな精神論、僕も嫌いじゃないですけど、正しいとは全く思いません。

和暦で文書を作るのは慣例主義で思考停止しているということでもあるのです。

と、まずは文句が頭の中に渦巻いたのですが……

実は結構頑張っていることがわかった

お役所のホームページをいろいろ見てみたら、案外頑張っていることがわかりました。

正式な文書は和暦でも、ホームページ上にはちゃんと西暦を併記していることが多いのです。

ガイドラインか何かがあるのでしょうけど、とても良い傾向だなと思いました。

多分、和暦だけで書いているのは頭の固い年寄りなのでしょう。

僕もあまり人のことは言えない年齢ですが、情報の扱いはもう若い人に任せればいいってことだよなと思いました。

ま、世の中はおおむね良い方に向かっていて、そこには若い人たちの活躍があるってことを忘れないようにしましょうね。

今回は、せめて西暦併記してほしいと思った話をしました。

今日はここまで。

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配信の中でお返事をしたいと思っています。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。

詳しい内容については、概要欄のリンクから、または「読書と編集」と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。

概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。

この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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