KIREAJIを世界に発信する 料理人が鉋削り競技に出場【第106回】
鉋の技術を競う大工さんたちが集う「削ろう会」
削り華のミクロン単位の薄さが勝負を決める 鉋台の温度や湿度も影響するシビアな世界
刃物の研ぎには自信をもつ料理人、挑戦の日
季節外れの暖かさが続いていましたが
ちゃんと寒くなってきて山が美しく色づいてきました。
そんな秋「削ろう会」という
全国から大工さんが集まって
鉋(かんな)の技術を競う大会に出場してきました。
レストランのコース料理に使う鰹節は
三男が鉋で削っているのですが
鉋の手入れによって仕上がりが大きく違ってくるので
メンテナンスはとても重要になります。
知り合いの大工さんや砥石屋さんに教えていただくうちに
鉋の深い世界にすっかり魅了されてしまい熱中するうちに
気がつけば
料理人としてはおそらく国内ナンバーワンと思われる
鉋の研ぎ手になっていたのです。
しかし
限界集落から世界に向けKIREAJIなるものを発信していきたい!
という若者からすると
このくらいで満足しているのではなく
まだまだ上を目指さなければという思いがあり
競争相手の必要性は日頃感じておりました。
お世話になっている大工さんや砥石屋さんに相談したところ
全国大会の存在を教えていただき
出場を決心。
今回の会場は神奈川県秦野市という遠いところでしたが
なんとかスケジュールを調整して行ってきました。
会場に着いてみると
全国どころか全世界から
300人を超える鉋の使い手が集まっており
ものすごい熱気です。
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