熟考と実行
自分には本当に行動力があるだろうか。
これが最近自分の中に出てきた疑問でした。今までは自分は少なからず行動力があっていろいろな事に挑戦したり、新しいことを自分の中に取り入れるのは抵抗なくやってきたので、行動力があるのかと思っていましたが、最近はやってみるではなく、頭の中で考えることを優先して実行する頻度が少なくなっているように感じました。
考える力
1年半ほど前からでしょうか。思考力や論理的な考え方みたいな本をよく読んでいて、その中で人がいかに日々の生活の中で「考えたつもり」になっているかというような内容が刺さったのを覚えています。そこからいろんな考え方やフレームワークを学んでいくうちに確かに今まで素通りしていた部分やそこで止まったいたであろう思考をもう一段深められるようにはなりました。
ただ、ふとその考えたもののうち実行したものの数を考えてみると、すごく少ないような気がしました。リサーチの中で「アジャイル開発」や「フェイルファスト」というような言葉を何度か目にしたからかもしれません。
僕はある事象について納得のいくまで考えるタイプであるので、このような事態に陥りやすいと思います。これは長所であり、程度や場合によって短所になり得る部分でもあると思います。
だからこそ、「熟考と実行」というタイトルをこの記事につけました。
本当の行動力と危機感
以前に読んだ記事で、おそらくあれは急速に技術の発展をしているイスラエルと、過去にはJAPAN AS A NO.1と言わしめた日本を比較したようなものでした。そこにはミリ単位で正確な日本の技術力を称賛する一方で、完璧主義的でスピード感のない構造や過去の成功体験にすがり、イノベーティブな思考を失った日本への強烈な批判も含まれていました。その中で僕の胸に深く刺さった文がありました。それはイスラエルの暗い過去と現状を踏まえて述べられたもの。
私たちの国は内戦や貧困によって明日が来るかもわからない生活が続いてきました。だからこそ、少しでも良くなった未来を子供たちに残すために必死で今日を生きるという感覚が多くの人の中にあります。だから私たちは80%の完成度でも失敗を恐れず、前に進めます。
昔のことで完璧には憶えていませんが、このような内容だったと思います。この短い文がすごく僕の中で響いたのを思い出しました。アメリカに追いつき追い越せで成長し、豊かさを手に入れその環境に甘えていたのは否定できないと思いました。それが未だに個人の中にも入り込んでいる。このスピード感の遅さを批判的に見ていた自分でさえ、全く同じことを繰り返していたことに少し失望しました。もちろん物事を深く考えることは重要ですが、それと同じくらいに実際にやってみるというのも大事になります。やってみないといい意味でも悪い意味でも分からない事はたくさんあるので。インタビュー記事にあったような危機感が自分にはなかった。
マインドから少しずつ変えていくために、もう一度引き締めて明日から仕事に臨もうと思います。
ー80%の完成度でも恐れずに前に進めるー
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