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CADDiのすごさ。圧倒的目的意識と現場感覚。

最近非常に注目を集める受発注のプラットフォーム事業。

個人的には「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」でおなじみのラクスル株式会社が最も印象が強く、サービスも利用したことがあるが、ものづくりにおいて変革を目指すCADDi株式会社について調べてみた。

事業内容

町工場が多くのリソースを割いて取り組んできた「相見積り」を効率化する独自のアルゴリズムを開発。

2017年末創業であるが非常に注目を浴びる気鋭のベンチャー企業である。

3,000社以上のクライアントを掲げ、2018年待つには約10.2億円の資金調達も実施している。

そもそも日本のものづくり産業は、堅牢な下請け構造が強く、小規模の町工場などは大手のメーカー1~数社の受注を限定的に請け負っていることが多い。

それゆえに元受けの業績などの影響を受けやすく、アンフェアな取引関係で苦しい状況を迫られていることが多い。

そこに目を付けたのが、創業者であるマッキンゼー出身の加藤氏だった。

3年で起業する

加藤氏は東京大学在学中にIT企業を起業するも、専門性がない事に危機感を抱くとともに、「もっと社会問題の根幹にアプローチできないか」を考え、業界を幅広く俯瞰できるコンサルティング企業に入社した。

そこでは大手メーカーの調達現場に2年間身を置き、発注側、・受注側双方にとって非効率な「調達」を目にする。

町工場は深夜までマニュアル作業で見積もりを出すが、他社との競争、特に過剰な価格競争によってその努力は水の泡になることも多い。

そのような構造に疑問を持ち、最年少2年でマネージャーになるもその道を捨て「調達」領域での変革に取り組むことにした。

私が個人的に感動したのは、その目的意識の差だ。

自分に何が足りていないかを把握し、そのために何をいつまでにすべきか、実際これはやるべきだと頭でわかっていても魅力的なキャリアを捨て、宣言通りに実行できるのはたやすい事ではないように思える。

プライド0。現場感覚を研ぎ澄ませ

彼の目的意識以上に感動したのが、レガシーな伝統産業に向き合う上で非常に大事になるオフラインで非効率なコミュニケーションを積極的に行っていた事。

口先だけではない。

実際に創業前に3か月工場でフルタイムで働き、実際に業務を経験しながら現場でコミュニケーションをとり、課題の精度を上げていったそうだ。

輝かしいキャリアの中でそういった泥臭い経験を積んで、現場感覚を養ったことは確実に今の提携企業数や事業規模の拡大において役に立っているはずだと思った。

彼らは非常に優秀で頭もいいだろうが、並外れた超人的な能力を持っているわけではなく、目的意識を明確にし、現場感覚で課題の解像度を上げていく誰でもできる事をきちんと行った事が素晴らしい。

長期インターンの関係でCADDiについて詳しく調べる機会があったのは非常に良かったと思う。

自分としては先月別のインターンで「課題を捉えられない」という課題を感じたばかりだった。

また就活をする中でもイマイチ志望度が高まり切らないなど、漠然とした問題も抱えていたが、重要なのは圧倒的な当事者意識で課題の解像度を上げていくことだと思う。

「自分事化する」ことの大切さを改めて痛感した。

やりたい事がないのではなく、やりたいと思えるほど見ていないのが正しいと思う。

またCADDiに限ったことではないが、”想い”の大切さについても徐々に自分の中でその重要性が身にしみてわかってきた。

そうぎょうしゃである加藤氏をはじめ、もうひとりのマッキンゼー出身のメンバーも学生時代にボランティアや病院での活動に参加し、「頑張る人が報われる社会を作りたい」という想いがずっとあったようだ。

そういった「こうできたらいいな」ではなく、「こうあるべきだ」というようなDesireレベルまで想いが高まることが事業をドリブンしていくのではないかと思う。

単なる「思想」ではなく、志という確かな目的意識それを支える想いでできた「志想」を自分の中で持つことが重要なのではないか。

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