新規事業でつまずくとこ
はじめに
現在4か月目に突入した新規事業インターン。
実際やってみるとどんな障壁があってつまずくのかという所がだんだんわかってきたので、それをシェアしたいと思う。
この記事でこれから新規事業のインターンをやろうと思っている方ややっている方、インターンではなく自ら新規事業を作ろうとしている方がどんなでつまずきそうかイメージしてもらえたらいいなと思います。
第一の壁:ヒアリング
やっぱり新規事業において切っても切れないのが、ヒアリング。
ニーズや課題の深堀はもちろん、業界の情報やできた構想をぶつけてFBを頂くのにも、やはり使っていただく顧客やユーザーの方へのヒアリングは欠欠かせない。
壁となるのはヒアリングそのものというより、ヒアリングを活かすところだなと今になって思う。
確かに僕の場合は、というか初めてインターンをする大学生にとってヒアリングというのは緊張するものだと思う。
特に僕の勤務させていただいている会社ではTo Bのビジネスを考えるのが基本になるので、ヒアリングでお話しを聞くのは当然、企業。
ますます、無礼はないか、限られた時間でうまく聞けるか、詰まったりしないか、みたいな、内容よりそっちの方が気になってしまう。
それももちろん大事だが、それは次第に慣れていくしかないものなのでここでは触れない。
重要なのは、
そこでどんな話を聞きたいのか、その後その子で得た情報を基にどう次のアクションをするのかをイメージして聞くこと
である。
ヒアリングを終えて煮詰まってくると、またより解像度を上げて考えると、こんなことが聞きたかった、あれを聞いておくべきだったというのが多く出てきた。
これを0にするのは不可能だと思う。
その時点より自分の思考が深まったということでもあるし、それが次のヒアリングで聞くことになるので健全な事ではある。
しかし、1回のヒアリングでどれだけ前に進めるかでその事業の進捗が大きく異なることがよく分かってきた。
すぐにヒアリングするのも簡単ではない。
相手基準での日程調整になるのですぐにヒアリングはできないし、ヒアリングしたい企業が自分や会社のネットワーク外にある場合はもっと時間がかかってしまう。
さらにコロナが追い打ちをかけ、ヒアリング自体は可能でも現場に行ったり、雑談の中から発見するというようなことも難しくなった。
だからこそ、”どんな情報が出てくるかは聞いてみて”、という受け身な状態でのヒアリングでは得られる情報に限りが出たり、結果が不十分になってしまうこともある。(初回はそうなっても仕方ないのだが)
また、この新規事業インターンでは「積み重ね」がとても重視されている。
例えるなら、はじめて地図もない山に登るのにどこから登り、どの道を通ったらどこに行きついたか、どこが行き止まりで、どこなら次の道に繋がるかの軌跡を残しながら登っていくイメージだ。
そうしないと、いつまでも同じ地点にとどまったり、一度通った道で再び行き詰るということが出てきてそのうちに時間もお金もモチベーションもすり減らしてしまうからだ。
このヒアリングで何を得て、それからどう進んだのか立ち返れるように自分の中で明確にしておかないといけない。
そのためにはヒアリングを一時的なゴールにするのではなく、ヒアリング後情報が集まって次のアクションや仮説に繋がる事をゴールとすべきだ。
集めるべき情報を集めるための準備が必要ということ。
第二の壁 取り組む最初の課題
「最初の」とついていることを強調したい。
ヒアリングを終えると方向は定まってくる。
しかし、そこからじゃあどんな課題にどんなソリューションを打ち出すのか、そこでつまずくのだ。
取り組み方の理論はだいたい分かっている。
聞いた情報を基にネックとなっている課題を洗い出し、それらの根本の原因までSo WHAT?を繰り返しながら深ぼる。
そして真の課題が見えてきたら、取り得るソリューションを洗い出し、ベストなものを決定し次のヒアリングで聞いてみる。
分かる、分かるんだが難しい。
陥りやすいところとして企業内のガバナンスや社員のモチベーションみたいな部分にフォーカスしてしまい、ソリューションがコンサルしか出てこなくなる。
または出てきた課題に対して既存のサービスのアップデートバージョンというようなサービス案になってしまう。
そこで結構模索して時間を食ってしまう。
その会社の課題にフォーカスしすぎると、コンサルチックに陥ってしまうが事業として確立するなら、複数の会社でも起こり得るであろう課題にフォーカスすべきなのだろうか。
リアルに業務の流れを想像するとどうしてもその会社ならではの要素からくると特有の課題ではないのかと思えてくる。
このカメラのピントを合わせるみたいな作業が結構難しい。
どのくらいの解像度で見るかによって、ピントがあって見えてくる課題が全然違うのだ。
顕微鏡でシャーレを覗くのに似ている。
倍率によって見えるものが違う。
解像度が低ければ、複雑に絡まりあった問題や業界の問題といった大きな課題が、解像度が高ければ、その会社の社内構造や歴史、文化、業態や社員に基づくニッチな課題が見えてくる。
それをうまく調整し、これは解決すべきで、かつ他の会社でも同じような事が起きているかもしれないという所にグッと迫れるまでが大変なのだ。
まとめ
3か月インターンをして、4か月目に突入した僕が苦労した箇所を2つ上げてみた。
これは共感してもらえるものなのか、または会社や人によってぶつかる壁も全然違うのかわからないが、インターンの内容をよりクリアにイメージしてもらってやりたいかとか自分だったらという所で何か得るものがあってくれたら、嬉しい。
また、明日も頑張ろう。