7分でできる経営診断チェックリスト
・自分(自社)のことはよく分かっているようで分かっていない
・表面的な問題の裏には本質的な問題が存在する
・問題を早期に発見し、対策・予防することで健康体を維持できる
このように、健康診断においては
「人」も「企業」も同じだとよくいわれます。
皆様もそうだと思いますが、
客観的な視点で身体に異常がないかを確認するために
「人」は毎年健康診断を実施します。
では「企業」の場合はどうでしょうか。
皆様は、自社や顧問税理士以外の客観的な視点で、
定期的に健康診断をする機会を持っていますか?
定期的に……となると、
なかなかできていない方が多いのではないでしょうか。
今回は『7分でできる経営診断チェックリスト』を紹介します。
社長だけでなく、役員・幹部の方にも取り組んでいただくと、
課題認識の目線合わせもできおすすめです。
7分でできる経営診断チェックリスト
(1)方向性・計画性 チェックの数: 個
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□ 経営理念・ビジョンが明確であり、社内に浸透している
□ 中期経営計画(3~5年)があり、
将来の事業展開や対策を検討している
□ 単年度の経営計画(全社・部門・個人)を作成し、
毎月活用(PDCA)している
□ 立てた計画が実行されている
□ 経営者が適切なリーダーシップを発揮し、
適切な権限委譲がなされている
(2)業績 チェックの数: 個
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□ 資金繰り管理ができており、
キャッシュフローに問題はない
□ 粗利率(限界利益率=付加価値率)が向上している
□ 営業利益(本業の収益性)が向上している
□ 一人あたり利益(生産性)が向上している
□ 売上(顧客支持率・成長性)が向上している
(3)戦略 チェックの数: 個
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□ 時流(未来)への適応・対策ができている
□ 他社と比較して、自社の商品・サービスに優位性(強み)がある
□ 企業としての戦略(強み)を構築しており、
営業マン(個人)に帰属しない体制がある
□ 自社の取り組みがお客様に認知され、顧客数が増加している
□ 業界平均より高い粗利率/単価で販売できている
(4)仕組み チェックの数: 個
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□ 業績(資金・利益・原価・営業)の
管理・見える化ができている
□ 部門計画の進捗・チェック体制ができている
□ 評価制度(キャリアパス・評価基準・どうしたら給与があがるか)が
明確になっている
□ 教育体制が整備され定着率が高く、
人の成長が利益の成長につながっている
□ 会議は報告会ではなく、意義のあるものになっている
(5)組織・社内風土 チェックの数: 個
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□ 幹部層のベクトルが一致している
□ 次世代リーダーの育成ができており、将来に不安はない
□ 自立(主体性・権限委譲)した社内風土である
□ 自律(基本行動・規律性・決めたことはやりきる)した社内風土である
□ 目標の達成感・充実感・一体感など、
『やりがい』のある組織風土であり、離職率に問題はない
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いかがでしょうか?
特に、チェックが3つ以下のカテゴリは、
早急に強化・改善が必要なポイントといえます。
また、より精密な検査を希望される方には
『経営力診断調査』をおすすめしています。
チェックリストでチェックがつかなかった項目や、
現在抱えている課題解決のヒントに、
ぜひご活用ください。
外部環境の変化が激しい今だからこそ、
客観的な視点で自社を見つめ直す機会を持ってみませんか?