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NBAデイリーレポート(12/12, THU)

今日のNBAデイリーレポートのメニューです。

  • シャムズ vs ジミー・バトラーのエージェント

  • レブロン・ジェームズがチームを一時離脱

  • サンダーのディフェンス

  • ドレイモンド・グリーンのナイナイ・セレブレーション


シャムズ vs ジミー・バトラーのエージェント

昨日、「もしオファーが正しいものなら、ヒートはバトラーへのオファーを聞く事とトレードをする事にオープン」で、「バトラーのエージェントは、バトラーがマブス、ロケッツ、ウォリアーズのようなチームへのトレードにオープンだと示唆している」とレポートしたESPNのシャムズが、今日、更に「ジミー・バトラーのエージェントが、NBAを巡る関係者たちに、彼のトレード希望先のチームの中にサンズが含まれると示唆している」とレポートしました。

これに対し、バトラーのエージェントであるバーニー・リーがXで反論を連投!

「そうか、聞いてくれ。私は昨日忙しかったので(シャムズのレポートを)パスしたが、完全に捏造したブルシットに私の名前を入れるのをやめてくれ。あなたは普通私がそれを認める時間に値しないのをわかっているからだ…(続く)

「私は中年の父親だから、何をするべきかわからない。でも、これだけは知ってほしい。もし何かするとしたら、それは強い嫌悪感を示すことになるのはわかっている。世界よ…このすべては捏造されたものだ。私はそんなことは一度もしたことがないし、正直、その「ジャーナリスト」と言われる人のレポートに関することで私が代理している立場や自分自身が助かるような事はない」

「シャムズ、これはあなたが、悪かった、”私はChat GPTにツィートを書かせて古臭いピーター・ヴァッシーのマネをした」と言うチャンスだ。新しく”私はハックされた”というものを編み出して、トレンドセッターになるんだ。みなさん、やっていた事を続けてください。サンキュー」

また、リーはマイアミ・ヘラルドに「ジミーのポジションに関連する事と、私の名前を見出しを作る道具として利用している事に関してだが、ジミーの仕事は、自身の多くの能力を最大限に使ってチームを勝利へと導くようなパフォーマンスをすることだ。現時点で、ジミーはアナリティカル的にNBAでおよそ6位から8位のベストプレーヤーとグレードされていて、彼のユーセッジが20%を超えた時のチームの得失点差はほぼプラス10になる。ゴールデンステート・ウォリアーズが73勝した時はプラス11.6だった。彼は自分の仕事をしていて、それに集中しているんだ。それが私が集中しているものになる」と話しています。

完全に「私はそのような事は言っていない」などと否定していないので、シャムズのレポートの一部が正しく、ほとんどが間違っているような感じもします。ただ、シャムズも「リーグ関係者に示唆していた」と誰かから聞いた事を言っているだけなので、ウソはついていないとも取れます。確かなのは、シャムズはこのレポートに関してはリーに裏を取っていない事です。リーはそんなシャムズのジャーナリズムに疑問を呈しているのでしょう。

肝心のバトラー本人は希望先にマブス、ロケッツ、ウォリアーズ、サンズが出ている噂についてどう感じているか聞かれ時に「実は気に入っている。話に出てくるのは良い事だ。悪いパブリシティーなんてものはないと思う。でも誰かが私がトレードされる事について話すのは、やり過ぎだ」と答えていました。

トレードの噂については、「私は問題ない。少しも悩まされるものでもないし、それには感謝している。私はコートに出てフープすることに感謝しているし、効率的で、効果的で、チームの勝利を助けている事に感謝をしている」と話し、残りのキャリアをヒートで過ごすことを望んでいるのか聞かれた時は、「わからない。何か言ったところで、あなたたち皆がそれとは違うことになっているレポートを目にするのは確かだ。だから私にとって、その質問に答える意味はない」と答えました。

バトラーのシーズン中のトレードは現実的か?

バトラーのサラリーは$48.7M(トレードボーナス15%あり)で、ウォリアーズとサンズへ行くにはサラリーマッチ的に非現実的なため、なぜこのふたつのチームの名前があがってくるのか謎です。

ウォリアーズはMLEをディアンソニー・メルトンとの契約に使い切ったためにファーストエプロンのハードキャップになっていて、そのハードキャップまでおよそ$533,000しかありません。トレードでも出すサラリーよりも多いサラリーを受けとれないのが現状です。

マーヴェリックスも同様にファーストエプロンのハードキャップで、ファーストエプロンまでおよそ$526,000しかありません。

ヒートもファーストエプロンに入っているので、いかなるトレードでも出すサラリーよりも多いサラリーを受けとれません。

サンズはセカンドエプロンなので、もっとひどい状況です。同様にいかなるトレードでも出すサラリーよりも多いサラリーを受けとれません。しかも、ひとつのトレードで選手をまとめてサラリーマッチすることができません。たとえ、夏になったとしても、サンズがセカンドエプロンを抜け出さない限り、他の選手をサイン&トレードで獲得することができません。これはニックスがKATのトレードで見せたウルトラC級のキャップ・ジムナスティックを決めるしかありません。ほぼムリでしょう。

しかもフェニックス・スポーツのジェラルド・ブーケットによると、サンズは健康な時に11-2の成績を出しているチームを信じているため、「ジミー・バトラーのトレードは追わない」そうです。

スタイン・ラインのマーク・スタインによると、マヴスはすでにマックス選手がふたりいるのと、他のプレーメイカーを加える事が優先事項ではないため、バトラー獲得には動かないそうです。

ロケッツは昨日お伝えした通り、シーズン中にチームを変えるつもりはないようです。

スタインはウォリアーズに関しても触れていて、「ゴールデンステートはバトラーにある程度の興味を見せていて、ある経験豊富な情報提供者が言うには、大きな動きをする体制を整えたままだそうだ」とレポートしていますが、サラリーマッチ的には難しいでしょう。あるとすれば、エプロン外のチーム(サンズ、ウルブス、セルツ、バックス、レイカーズ、ニックス、ヒート、ナゲッツ、シクサーズ以外のチーム)とのトレードになりそうです。

確かに、エージェントがレバレッジプレーをするなら、現実的ではないウォリアーズやマーヴェリックスの名前ではなく、最低でもエプロンチーム&ハードキャップではないグリズリーズ、キャヴァリアーズ、マジックの名前を使う方が理にかなっています。今回はリーの言うように、この話は根拠のない単なる噂に過ぎないと思います。


続いてはレブロン・ジェームズの話題です。

レブロン・ジェームズがチームを一時離脱

レブロン・ジェームズがチームから許可を取って、チームから離れているようです。ヘッドコーチのJJ・レディックは練習後に、「レブロンは今チームにいない。彼は個人的理由で離れている。届出欠勤だ」と言って、金曜に行われる次の試合までに戻るかはわからないと付け加えていました。

ジェームズはNBA杯休暇前のブレイザーズ戦を左足痛みのために欠場していたので、この一時離脱はケガと関係しているのかもしれません。それというのも、ジェームズは2023年の3月にも足のケガでチームを一時離脱していたからです。この時ジェームズは「足のレブロン・ジェームズ」にケガを診てもらったと言って、復調していたので、その間に何らかの治療を受けたことは明らかです。この時のことは「足のレブロン・ジェームズとは何者か? 」でまとめているので参考にしてください。今回もチームに合流したら超人的に調子が良くなっているかもしれません。

そのジェームズですが、ESPNのブライアン・ウィンドホーストが、「今は彼はレイカーでいたがっていて、レイカーズが何人かのディフェンシブ・プレーヤーを獲得するのを助ける事に集中している」と話しています。これからデッドラインまでの2ヶ月の間で、レイカーズに何か動きがありそうです。

その中にはキャッチーなウォリアーズとのトレードの話が出てきていますが、ファーストエプロンのレイカーズは大きなトレードはできないでしょう。ここでも対象となるトレード・パートナーは限られてきます。


サンダーのディフェンス

サンダーのディフェンシブ・レーティングは104.0で、リーグ平均の113.4よりも9.4ポイントも良い数字です。これはNBAとABA合併から最高の数字で、このままいけば、サンダーのディフェンスは史上最高のひとつになりそうです(*12/11時点)。

「ディフェンシブ・レーティングのリーグ平均との差」ランキング

  1. 2024-25 サンダー:9.4

  2. 2003-04 スパーズ:8.8

  3. 2007-08 セルティクス:8.6

  4. 1992-93 ニックス:8.3

  5. 1993-94 ニックス:8.1

  6. 2019-20 バックス:7.7

  7. 2024-25 ロケッツ:7.6

  8. 2003-04 ピストンズ:7.5

  9. 2015-16 スパーズ:7.4

  10. 2004-05 スパーズ:7.3

このランキングを見てもわかるように、NBA杯での準決勝で歴史的ディフェンスを誇るサンダーとロケッツが対戦します。ひょっとしたら決勝よりも見どころがある試合なのではないでしょうか。見逃せない1戦になりそうです。

サンダーのディフェンスの話はこれだけではありません。サンダーはスチールでもリーグをリードしています。現在1試合平均12.2本で、これは1993-94シーズンから最高の数字になります。

この30年の1試合平均最多スチールランキング

  1. 2024-05 サンダー:12.2

  2. 1997-98 セルティクス:12.0

  3. 1996-97 ソニックス:11.0

  4. 1998-99 シクサーズ:10.8

  5. 1995-96 ソニックス:10.8

  6. 2002-03 シクサーズ:10.3

  7. 2024-25 ホークス:10.3

  8. 2019-20 ブルズ:10.0

  9. 2005-06 ホーネッツ:10.0

  10. 2015-16 ロケッツ:10.0

このままいけば、サンダーはこの30年で誰も達成したことがないディフェンシブ・レーティング1位とスチール1位を達成できるかもしれません。ちなみに1982-83シーズンのニュージャージー・ネッツが両カテゴリーで1位を達成しています。


ドレイモンド・グリーンのナイナイ・セレブレーション

12/9に行われたウルブス戦の終盤でダンクを決めたグリーンが、ステフ・カリーのナイナイ・セレブレーションをしました。

ドレイモンド・グリーンのこのナイナイ・セレブレーションを見たケヴィン・デュラントがグリーンにメッセージを送って、「Yo、全力でコートを走りながらナイナイするなんて、お前は本当にバカだな」と伝えたそうです😂


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