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カイリー・アービング ACL断裂後のインスタライブ全文訳


1.感謝と心境の整理

カイリー・アービング:
「うん、とにかく自分だけじゃなく、家族にも良いエネルギーを送ってほしい。これは本当に痛いし、辛い。今、この状況に向き合うのは大変だけど、同時に、俺は血筋だけでなく、ここ数年で自分自身を築き上げてきた。痛みや苦しみと向き合うことは、ポジティブなことや幸せを受け入れるのと同じくらい大事なことなんだ。だから、このすべてを受け入れることが、俺にとって次のステップになる。

長々と話すつもりはないんだけど、この時間を使って、
TwitterやInstagram、他のSNSでメッセージを送ってくれたみんなに感謝を伝えたい。
もし直接メッセージやテキストを送ってくれた人がいたら、本当にありがとう。
全部ちゃんと見てるし、すごく感謝してる。

まだACLを断裂してから48時間も経ってないけど、もうリカバリーは始まってる。
メンタル的にも、スピリチュアル的にも、感情的にもね。
だから、みんなに伝えておきたい。俺は大丈夫だし、これからも大丈夫。

とはいえ、本当にキツいよ。正直に言うと、このケガはマジで最悪だ。
でも、周りには素晴らしいサポートをしてくれる人がたくさんいるし、
家族や友達もいて、アメリカだけじゃなく世界中から応援されてることも分かってる。
俺は一人じゃないんだ。

過去に大きなケガを経験して、それを乗り越えてきた人たちへも感謝を伝えたい。
ベッドに横になったまま一日を過ごすのは本当に大変だし、
『もしあの時こうしてたら?』とか、『違うプレーを選んでいたら?』って考えてしまうけど、
今はそういう人間的な感情を整理しているところなんだ。

でも、すべてを正しく捉えるようにしてるし、
このシーズンも全力を尽くしていたことに悔いはない。
昨シーズン、ファイナルで敗れてから、夏からずっと努力してきた。
それに、ここ1ヶ月ちょっとの間に色んな変化があったし、
そういうことも含めて、今は感情を整理している段階なんだ。

でも、この状況を前向きに受け止めて進んでいくよ。
みんなに伝えたいのは、『愛してるよ』ってこと。
今後も随時アップデートしていくけど、
痛みから逃げたり、自分の気持ちを隠したりすることはしない。
みんなも俺のリカバリーの一部だからね。
俺は必ず戻ってくるし、もっと強くなる。

時間はかかるかもしれないけど、
神の計画を疑うことなんてしない。
今はそんなことを考える時じゃないし、
昔の俺なら、この状況をどう乗り越えればいいか分からなかったかもしれない。
感情を表に出せず、深く落ち込んで、自分の殻に閉じこもってしまってたと思う。
でも今は違う。
人それぞれ違う方法で痛みと向き合うけど、
俺はこの瞬間を大切にして、神様、先祖、血のつながりのある人たち、
そして俺を支えてくれる全ての人たちに感謝したい

みんなも俺の『家族』だと思ってる。
俺の”仲間”(トライブ)はどんどん大きくなってるし、
これは終わりじゃなくて、新しい章の始まりだ。


2.若いアスリートへのメッセージ

「スポーツを目指している若い世代のみんなへ。
逆境や痛み、苦しみにどう向き合うかを学ぶことは、成功や幸せ、そして良いことにどう向き合うかを学ぶのと同じくらい重要なんだ。

心身ともに良い状態でいられることの大切さを忘れちゃいけない。
だから、もし倒されてもすぐに答えが出せなくても、
それでいいんだよ。自分にも少しの優しさを与えて、みんなに与えてきたように、今は少し自分の時間を取って回復して、健康を取り戻すつもりだ。

でも、同時に、世界で起きていることにも目を向けてほしい。
俺のケガと同じくらい、世の中にはもっと大事なことがたくさんある。
みんなも意識を高めて、真実や情熱、優しさを忘れないでほしい。

真実、情熱、優しさに根ざして生きるんだ。

そして最後に言いたいのは、絶対に誰にも諦めるなって言わせないでほしい。自分を諦めるなんて絶対にしちゃダメだ。今こそ諦める時じゃない、今は根を張って、土にしっかりと足をつけて動き出す時だ。」


3.今後について

「だから、今の僕の考え方はこんな感じで、ポジティブを保ってるよ。
感情の波は上下するけど、
それでもこれが全部価値のあることだって分かってる。

息をしてるし、まだ自分のやりたいことをして生きていくチャンスがある。たぶん今は松葉杖を使うから少し違ったやり方になるけど、
それでもね。レッスンは来ては去っていくからさ。

インスタで繋がってくれてるみんな、ありがとう。
ダイレクトメッセージもありがたいし、
僕と家族を支えてくれてる愛を本当に感謝してる。
僕の怪我だけじゃなくて、僕をそのまま愛してくれて、
エネルギーの交換もお互いにあるんだって感じてる。
だから、また見てくれてありがとう。

今から少し休んで、
あまり退屈しないようにしないとね。
自分を可哀想だなんて思わないようにするよ。
怪我は起きたけど、それでも人生には美しさがある。
苦しみの中にも美しさがあって、そして戻ってきて、
好きなことをするのがまた素晴らしいんだ。

ちょっとだけ、今の俺の状況を見せるよ。今つけてるGame Ready(アイシングや圧迫をサポートするリカバリー機器)とか、ここで何が起きてるのかをさ。でも、まあ、これがこれから数ヶ月の俺の生活になるよ。でもね、本当に神は偉大だ。心からそう思うし、俺は今、平穏な気持ちでいる。家にいるみんなも、平和であることを願ってるよ。」


4.ムスリムの兄弟姉妹へ

「それから、世の中のために動いてるすべての革命家たちにリスペクトを送る。そして、ラマダンを迎えているすべての兄弟姉妹たちへ——ラマダン・ムバラク(※イスラム教徒が断食を行うラマダン期間に「良いラマダンを」という意味で挨拶する言葉)。これは多くのムスリムの兄弟姉妹にとって神聖な時間だから、その大切さをしっかり理解してる。俺も、できる限り目を覚まして祈り、断食を続けて、精神的につながりを持ち続けるつもりだ。

そして、今は自分の回復のために時間を使ってるけど、それと同じくらい、世界中の兄弟姉妹たちのためにできることをしていきたいと思ってる。みんなに感謝してるよ。そして、俺のファンページを運営してくれてるみんなも、いつもありがとう。俺のことをずっと支えてくれて、世界に向けてアップデートを発信してくれてるよね。本当に感謝してる。

うん、たくさんの子どもたちが家で『カイリー大丈夫かな?』って思ってるのはわかってる。

でも、伝えておくよ——俺は大丈夫だ。心配しないでくれ。

ジャージー(ニュージャージー州)のみんなへ、俺は無事だよ。
元気だし、もっと良くなって戻ってくるから。
こうして少し感情を吐き出させてもらえて感謝してる。
でも、こんな風にライブを頻繁にやるつもりはないかな。

今は、自分の感情を整理する時間が必要だから。

毎日、しっかりと地に足をつけるためにね。

俺の人生の目的は、バスケットボール以上のものだってことは理解してる。でも、バスケは俺の情熱であり、
ずっと磨き続けてきたものでもある。
だから、こういう大きな怪我をすると、
俺にとっては“もう一度立ち上がる”チャンスにしか見えないんだ。

まるで不死鳥のように、灰の中からまた飛び立つように。何があっても、前に進むために全力を尽くすよ。

だから、もうこれ以上長く話しすぎないようにするよ。」

5.逆境の受け入れと成長

「まずは、本当にありがとう。みんなが送ってくれた温かいメッセージ、早く良くなれっていう言葉、全部に感謝してる。

でもね、これはもう俺個人の話を超えたことなんだ。俺が強さと回復力を見せること、それが俺を支えてくれるすべての人たちへのメッセージになる。だから、ここで全ての兄弟姉妹にリスペクトを送りたい。宗教や文化、神の呼び名が違ったとしても、みんな繋がっている。
癒しのプロセスも、内なる自分を見つめることも、すべてが旅の一部。

バスケットボールにどれだけの時間を捧げてきたかは、みんな知ってるよな。だからこそ、こうして休んで、自分を回復させる時間があることに感謝してる。今は、自分をもっと深く知る時間なんだ。バスケ以外にも興味があることに取り組める時間なんだ。だから、この時間を大事にするよ。

それと、みんなにお願いがある。今ここにいるみんな、**ツイスティーフィンガー(Twisty Fingers)**をコメント欄に送ってくれ。それはDNAの螺旋よりも強い繋がりの象徴だから。たとえこのサインを別の意味で使うとしても、それを友達や家族に向けて、「お前のことを愛してる、ずっとそばにいる」っていうメッセージにしてくれ。

そして、伝えたいのは——9回倒れても、10回立ち上がれ
俺にはそれ以外の選択肢なんてない。倒れたら、立ち上がる。ただそれだけだ。自分を憐れんでる時間なんてないし、後悔してる暇もない。もちろん感情はある。でも、それも全部、この旅の一部なんだ。

たぶんみんな「カイリー、どうしてそんな笑顔でいられるんだ?」って思ってるかもしれないな。」

6.逆境を乗り越える力と精神的成長

でも、さっきも言ったように、俺にはまだ息がある。ちゃんと呼吸できてるし、俺は大丈夫だ。世界には、ただ目を覚まして呼吸することさえ叶わない人たちもいる。ストレスのない一日を送ることができない人、トラウマを抱えながら生きてる人もたくさんいる。

だから、そんな中でも目的を持って生きて、何かを成し遂げようとしてるすべての人にリスペクトを送りたい。自分の限界と戦いながらも、前に進もうとしてるみんなに。俺はみんなを愛してるし、感謝してる。

何人かにはDMで返信しようと思ってるけど、とにかく今はみんなに伝えたい——心を強く持て。ネガティブなものに引っ張られるな。 俺は今こうして自分の気持ちを吐き出してるけど、これもどうせYouTubeに上がるんだろうな(笑)。でも、本当にみんなのメッセージが心に響いたし、すごく感謝してる。

今ここでライブを見てくれてるみんな、ありがとう。
これは俺にとっても大きなことなんだ。
俺は昔、こういう場で自分の気持ちを話すことができなかった。
昔の俺は、怪我をしても何も話さず、どう感じてるかも誰にも言えなかった。それが、俺が誤解されてきた理由のひとつだと思う。

でも、今だからこそ言いたい。
「自分の気持ちを話すことを恐れるな。」
俺にとってはこの怪我の話だけど、それに限らず、どんなことでも。決して、一人で苦しむな。助けを求めてほしい。言いたいことがあるなら、吐き出せ。

特に、ブラック・コミュニティや先住民のコミュニティでは、自分の感情について話すことが簡単じゃないっていうのは分かってる。でも、それでも言いたい。必ず誰かがそばにいる。頼れる人を見つけてくれ。 兄貴でも、姉貴でも、親でも、いなければ友達でも、誰でもいい。もし家族がいないなら、自分を理解してくれる人が現れることを願ってる。

俺たちみんな、自分の気持ちを吐き出して、前に進む権利があるんだから。

改めて、みんなに感謝してる。これはもう俺だけの話じゃない。これは、神の計画の一部なんだ。俺は恥ずかしくもないし、怒ってもないし、復讐心もない。ただただ、驚いてるよ。

だって、俺が求めてたのは、ただバスケをして、自分の愛することをやるチャンスだったんだからな。

でも、こう考えてる——このシーズンの終わり方が予想外だったとしても、俺にはまだやるべきことがある。俺の信念を強く持ち続ける。

最後にひとつ、もし俺があの試合でフリースローを外してたら?
……マジで、ずっと悔やんでただろうな。でも俺は打って、決めた。 それは、俺にとってだけじゃなく、俺のことを気にかけてくれてるすべての人たちにとっても意味のあることだったと思う。

みんな、本当にありがとう。何回『ありがとう』って言えばいいかわからないくらい感謝してる。たくさんのメッセージやテキスト、本当にありがとう。

正直、シーズンがこんな形で終わるとは思ってなかった。でも同時に、まだ俺にはやるべきことがたくさんある。
心を強く持って、信念を忘れないことが大事だ。

だから、"God first always"(常に神を第一に) それを忘れずに。
本当に感謝してるよ。DMもできる限り返信するつもりだけど、
それまでは——

みんな、しっかりな。愛してる。平和を。」

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