<名言風シリーズ41> その憧れは、体が拒んだ
【解説】
冬。大人の装いといえば、セーターである。
一枚でサマになるし、どこか知的で、優しい印象を与える。そして、温かい。欲しいもの全てを兼ね備えている素敵な衣服だ。
なのだが、ひとつ問題がある。
そう、チクチク問題である。
おそらく、高級なものであったり何かが混じっていれば、そうでもないのだろうけど、ウール100%は、やっぱりチクチクする。
一方で、
セーターはウール100%が正統である。
みたいな信仰がある。
2年前、モデルの人たちがサラッと丸襟を着こなしているのを見て、そんなにチクチクしないかもって思って、ポチった。
大人になったし、久しぶりだし、技術も上がっているだろうから、いけるかもと思って、ポチった。
首元もシュッとしているジャストサイズのウール100%のヨーロッパ製のセーター。
大人の響きだ。
Tシャツの上から、袖を通す。首も出す。鏡を見る。
シュッとしている。大人だ。いや、むしろ、年相応。
と思ったのも束の間、上半身に寒気が走る。
なぜだ?
温かいセーターを着ているはずなのに?
チクチクを通り越して、上半身に鳥肌が立ったのであった。
ウール100%じゃなくてバード100%
正確には、上半身だから50%か。
ちなみに、その年、違うウール100%のセーターを購入したが、同じ結果だった。憧れたけど、体が拒んだのであった。
その後、インナーに長袖シャツを着れば、解決することを知り、何回か着たが、それはそれでキツくて、苦しい。
無理している感じがして、大人の余裕感がない。
だから、手放すことにした。
セカストで売ってこようと思う。
ものはソコソコだから、誰か会う人の手に渡って、是非温めてもらいたい。
・・・・・・
今年も懲りずにウール100%のセーターを買った。
やはり、なんか憧れがある。
だが今回は、ざっくりとしていて、インナーを着ても苦しくないサイズ。
シュッとしているよりは、かわいらしい印象だ。
今まで2人の人に「そのセーターいいですね、似合ってますよ」と言われた。
こっちの方がらしいんだな。
自分でもそう思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?