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焙煎後に使うチャフふるいを作ってみた

珈琲豆を片手鍋焙煎した後、煎り止めと同時に、珈琲豆に付いているチャフ(豆の溝に残っている薄皮)を落とす必要がある。豆の薄皮は焙煎時に蓋に着いたり、焼かれて小さくなって鍋内で舞っている。

これまでは100均の金属ふるいを使用していたが、焙煎前の豆重量を100gとしても流石に小さく、小分けにして何度も冷却&チャフふるいをする必要があった。

しかし、流石にだんだんと非効率である面が目立ってきた。ただ、園芸用ふるい(金属製の丸いやつ)はちょっと風情もないし、かといって超高級なお店が使っているような専用ふるいなど買うはずもなく…。Webで検索すると、ちょっとお洒落なものになるとナイロン網だったりして、焙煎直後の200℃以上の豆を入れるわけにはいかない。

ということで、自作することとした。完成品のImageはこんな感じ。木枠で網は金属。

木枠ふるい from Amazon


設計構想

作成するふるいの大きさは、カセットコンロにかぶせて食器棚に一緒に入れることができることが最優先事項。今回作成するふるいは、基本珈琲専用とするので。カセットコンロも2つあるので、風まる君は焙煎専用になってる…。まあ、置物にするよりはいいか。

また、金属網の網間は、珈琲豆が落ちない程度の大きさとする。あまり小さすぎてもよくないし、大きすぎると豆が落ちちゃうので…。ホームセンターでよさそうな金網を測り売りで購入。パワーコメリにて、5mmピッチの金網を購入してきた。幅45cm品。1mあたりの価格だったので、キリがいい0.5m分を購入してきた。生豆状態だと微妙だけど、焙煎後の豆であれば大丈夫っぽい。

木枠は物置にあった構造合板t12を使用するものとし、コースレッドで固定する。強度はいらないので接着剤固定は行わない。


金網の切出しと端処理

木枠の内寸法が326だと、保有している材料で木取りがよかったため、金属網は325 x 325にする。まず、購入した金網をニッパーで切り出し、

切りっぱなしになっている端を、

こんな感じで交互に折り返す。

最終的には玄翁で叩いて飛びてている端が危なくないようにする。


木材の切出し

金網の線がΦ0.8と太く、Edge部分はさらに厚くなることから、
  1. 枠板に溝をつけてはめ込むのはt12の合板では不適当と判断
  2. 金網を板で挟み込むのは、隙間ができそうなので却下
ということで、木枠の内側に受けを付けて、そこに金網を固定する方法をとる。1x4材使えば、1.の方法で問題なく、より簡単だったかも…。加工も楽だし。

外形寸法はL350 W350 H50とする。なので、構造合板t12から、
 350 x 50 ・・・ 2pcs
 326 x 50 ・・・ 2pcs
 326 x 12 ・・・ 2pcs
 302 x 12 ・・・ 2pcs
を切り出す。

350x50、326x50、350x12、326x12 各2本
後に350x12は302x12に修正

その後、面取りを行い、表面をサンドペーパーで研磨する。


木材の表面処理

無垢材(合板だから違う)のままでもいいが、一応表面処理を行う。一応食品用ではあるので、蜜蝋を塗布する。塗布後はある程度の時間をおいてからしっかりとふき取る。

蜜蝋塗布/ふき取り後

いい感じの飴色になったんだけど、写真では露出過多で白っぽくなっちゃってる…。


組立

木材-木材はすべてコースレッドで固定することとし、金網と木枠はホッチキスタッカーで固定する。ふるい対象が100~150gの珈琲豆なので、強度は不要なので、金網の固定はそれほど沢山やらなくてもいい。

で、ちゃっちゃと組立。外枠はM3.2 L41の木ねじを一辺2本(板厚12、捻じ込み>t12x2)。金網受けは、M3.2 L20を一辺3本(<t12x2)で内側から固定。金網は、上から金網が浮き上がらない間隔でホッチキスタッカーで固定した。


なかなかいい感じに仕上がった。ついでなんで、早速焙煎してみた。焙煎後に煎り止め&チャフ飛ばしした状態がこれ。豆量は生豆時に90g。容量的には超余裕。しかも使い勝手がものすごくいいし、とても簡単に作業できる。事前のピッキングで割れ豆や変形豆は取り除いているからか、ふるいから落ちた豆はなかった。チャフもいつもより超簡単に落とせたし、まんべんなく冷えた(と思う)。これはいい。ちょっともう手放せないかも。片手鍋焙煎に慣れてきて、焙煎豆量を増やしても全く問題ないぞ。


そして、食器棚への収納状態。これも想定通りの仕上がりでいい感じ。カセットコンロと一緒に入れないと入らないシンデレラフィットだ(言い過ぎ)。幅はもう少し減らしてもよかったかも。

なお、食器棚の掃除が行き届いてないとのクレームは受け付けません。だって掃除してないもの。年末にやるか…。



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