4コマアーカイブその3 -初期作品いろいろ③-
前回、看板娘的なオリジナルキャラクター『茉幌』の原型となる『通りすがりの一般ピープル』が登場し、今回はもう1人の看板娘である『莉久』の原型となるキャラクターも登場。だが、まだそこまで作風が転換していくというわけではない。なので、現在の茉幌や莉久とは完全な別物としてご覧ください。
前回はこちら。
(※清書前および特に記述のないものは1h4d(1時間4コマ会)及びその派生企画に投稿したそのままのバージョンの4コマです)
●かっぱ
1h4d 第169回『かっぱ』より
こういうネタがあるから茉幌は通りすがりの一般ピープルとは結び付けたくないんだよ(くどいようですがあくまでも他人の空似という設定です)。
●残像
1h4d 第170回『残像』より(後に清書したもの)
女の子が登場するようになったからといって、すぐに作風が変わるわけではない。まだ初期のノリも色濃く残っており、ここに貼るのも憚られるようなものばかりである。というかこの時期は女の子が出てくる4コマもセクハラネタが目に余るので正直あまり載せたくない。
清書前
この頃もまだ清書したからといって何かが変わったわけではない。
●迷子
1h4d 第172回『迷子』より
この「友人はぐれた」という記述によって、新キャラの登場が宿命づけられることとなってしまった。そして2週間後…
●シーズンオフ
1hm4(1時間萌え4コマ会)第62回『シーズンオフ』より
当時1h4dの派生企画として毎週金曜日に開催されていた『1時間萌え4コマ会』。基本ルールは本家に準ずるが、作中に何かしらの萌え要素を加えなければならない。その1hm4に初参加した時の4コマがこちらである。正直この中のどこに萌え要素があるのかと訊かれれば返答に困るが、とりあえず『迷子』の4コマで立てた友人キャラの登場フラグはここで回収されることとなった。これが後のもうひとりの看板娘『莉久』の原型となったキャラである。
現在の莉久の姿
この頃の4コマに登場する彼女も『通りすがりの一般ピープル』と同様に現在の莉久とは他人の空似なのだが、『小堂』という苗字だけはこの時点で既に決まっていた。茉幌、莉久共に正式に名前が決まるのはここから更に3~4ヶ月後のことである。
後に清書したもの
投稿してから1年ほど経ちキャラ設定も多少は固まりつつある中で清書したものなので、この2人は『通りすがりの一般ピープル』ではなく『茉幌』と『莉久』として描いたものだと思われる(当時はまだ他人の空似にするという発想はなかった)が、へんてこ頭の人が出ている以上はあくまで初期作品だし、この2人もあくまで通りすがりの一般ピープルだというのが現在の見解である。服装が制服に変更されているが『かっぱ』の4コマの頃と比べてデザインが異なるのは、後の方向性を更に決定付ける「ある重要な出来事」が絡んでいる。これについてはまた後日。
●ゴキブリ
1h4d 第174回『ゴキブリ』より
この時点では登場キャラクター達がどこに住んでいるかという明確な設定はなく、漠然と北海道のどこかとだけ決めていた。ここでは道東の片田舎ということになっているが、後に茉幌達は札幌在住と定められた。
●冷蔵庫
1h4d 第175回『冷蔵庫』より
これを描いた当時は冷蔵庫に入ったことを誇らしげにSNSに書いて炎上する愚か者が多発していた。
●楽譜
1h4d 第176回『楽譜』より(不参加)
初参加から半年近く毎週欠かさず参加していた1h4dを、初めて休んだ回。これはその翌日に描いたものである。この4コマは自分の代わり(?)に藤宮おみ君が描いたものを元ネタに、その続きとなるように描いたやつなのだが…無理やりへんてこ頭の人をねじ込んだせいで、台無し!!!
おみ君が描いてくれた元ネタの4コマはこちら。
●愛
1h4d 第177回『愛』より(後に清書したもの)
清書前
清書前と清書後でタイトルが変わってしまったけど気にしてはいけない。この清書は元々4コマまとめ本作成のために作成したものなので一部のフォントが差し替えになっているのだが、商用利用OKなフォントまで差し替わっているような気がするけどこれも気にしてはいけない。
●骨
1h4d 第178回『骨』より
『かっぱ』の4コマ同様、この時はまだ制服がセーラー服。
●ふともも
1hm4 第67回『ふともも』より
萌え4コマ会のほうに投稿した4コマ。いわゆる『幸せ投げ』をネタにしたものだが、タイトルの「ヘーイ!」はフランケンシュタイナーと関係はあるものの幸せ投げとは無縁。
●母さん
1h4d 第179回『母さん』より
へんてこ頭の人の母親『マダム』と、後に莉久の父親『勢一郎(セイイチロウ)』の原型となるキャラクターが登場。マダムは老後の楽しみである「嫁いびり」のために息子に妻を娶らせようとしており、へんてこ頭の人の一連のセクハラ行動は求愛行動のつもりだったという裏設定が存在する。マダムスクリュードリルがちぢれ毛みたいだと好評(?)だった。今だったら普通に茉幌か莉久の母親を題材にすると思う。茉幌の母親は生後5ヶ月の頃に生き別れ、莉久の母親は海外勤務と現状全く絡みがないけど。
●もんじゃ
1h4d 第182回『もんじゃ』より
実はNAZZAももんじゃをちゃんと食べたことがない。4コマ目の店長は当時話題になった某居酒屋チェーンのインタビューに出てくる非常にやつれた店員さんがモデル。
●トマト
1h4d 第183回『トマト』より
トマトにソックリな頭部の人がスペインのトマト投げ祭りに参加してしまったがためにFATALITYな結末になってしまった…という、ただそれだけの4コマ。
●電車
1h4d 第185回『電車』より
今見ると2コマ目の文字が多すぎて読みづらいが、言い回し自体はそんなに悪くないような気も。当時の配信勢にもそこだけは少し評価された記憶がある。如何に文字数を削りつつ言い回しを特徴的にするかが後々の課題になっていった(そのことに気付くのは1〜2年後だが…)。
●おむかえ
1h4d 第186回『おむかえ』より(後に清書したもの)
わかりやすすぎるくらいストレートなセクハラ。莉久(の原型)が鉄山靠を放っているが、現在の莉久が八極拳使いという設定になったのは当時の名残である。
清書前
清書後は4コマ目の文字数が大幅に増えているので、前述の読みやすさの観点ではむしろ改悪か。
段々と読んでいて辛い気持ちになってきたことでしょう。大丈夫、今更になって7年も前の4コマを読み返している描いた本人が一番辛いから。それでもこれらの4コマがあったからこそ最近はサボり気味とはいえ今でもお絵かきを続けているので、なかったことにしてはいけないと思いこうやってアーカイブしているのです(でもここに上げられないような本当に虚無なやつはなかったことにしたという矛盾)。というわけで初期作品はまだ終わりじゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ…。