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なぜ今『ウォッチドッグス2』を買ったのか

 皆さんは『ウォッチドッグス2』というゲームをご存知だろうか。2016年12月にUBISOFTからリリースされた、前作『ウォッチドッグス(Watch Dogs)』から続くシリーズである。2020年にも、続編となる『ウォッチドッグスレギオン(Watch Dogs : REGION)』も発売されている。初代作品をプレイしていないのに最新作を購入することはよくあることだと思うが、なぜ私が最新作ではなく5年前に発売された2作目を購入したのか、お伝えしたいと思う。

PC版は現在Steamで購入可能。定期的にセールもやっているので、興味を持ったら買ってみてほしい。

 購入理由をお伝えするにあたり、前提知識として皆さんに知ってもらいたいことがある。皆さんは『XDefiant(エックスディファイアント)』というゲームを覚えているだろうか。

XDefiantファンキットより引用

 この画像を見れば思い出す方もいることだろう。2021年に発表された、『トム・クランシーシリーズ』のヴィラン(悪役)が集結する、アリーナシューターFPSである。日本公式からは、昨年10月にあった東京ゲームショー2021(TGS)と同時開催された「UBIDAY2021online」のラウンドテーブルが最後だ。最終報から9か月も空いていれば、忘れていても仕方がないだろう。おそらく、ここまで読んで思う当然の疑問として「今どうなっているのか」について気になる人もいるだろう。答えは「現在も開発は続いている」だ。

XDefiantファンキットより引用。左からウルブズ、クリーナーズ、エシュロン、アウトキャスト。『Ghost Recon Break Point(ゴーストリコンブレイクポイント)』、『The Divison2(ディビジョン2)』、『Splinter Cell(スプリンターセル)』からの参戦が確定している

 UBIDAY2021onlineが終わって5カ月。2022年3月にアカウントが再稼働。このタイミングでタイトルから『Tom Clancy's』が外れ、『XDefinat』となった。『Tom Clancy's』が外れたということは、トムクランシー・シリーズに縛られなくなったということでもある。

 さて、お伝えしたい前提知識は以上。では私が『ウォッチドッグス2』を購入した理由を説明する。それは

『XDefiant』にマップとして"NUDLEPLEX"が採用決定したから

である。

ヌードル本社との自撮り。『ウォッチドッグス2』の主人公、マーカス。実際にゲーム内で撮影。

 "NUDLEPLEX"という単語に聞き覚えがない人がほとんどだろう。『ウォッチドッグス2』を踏まえて直訳すると「ヌードル本社」になる。「ヌードル」というのは、作中で登場する企業の名称である。決して"麺"のことではない。ヌードル本社が、『XDefiant』のマップとして採用決定となったのだ。

 先ほど述べた「トムクランシー・シリーズに縛られなくなった」の通り、トムクランシーがタイトルにない作品からも参戦が確定している。『XDefiant』はトムクランシーのヴィランオールスターからUBISOFTのオールスターになったのだ。「なぜUBISOFTのヴィランオールスターじゃないのか?」という疑問については、ヴィランのいないゲームタイトルからの参戦も確定しているため、と説明しておく。トムクランシーが外れたことにより、他のUBISOFTのゲームタイトルからの参戦が可能になったのだ。

 マップとして採用が決定したとお伝えしたが、なんとプレイヤーが使用できる勢力としての参戦も確定している。勢力名は「デッドセック」、『Watch Dogs』シリーズ通して登場する非合法ハッカー集団である。敵の能力をハッキングできるとのことだが、詳しい情報はまだ不明のままだ。

デッドセックのロゴが描かれたマスクを着けている

 要約すると「クロスオーバー作品である『XDefiant』に『ウォッチドッグス2』の要素が参戦するので、聖地巡礼を行うため購入した」が理由だ。こういった購買に繋がるのも、クロスオーバーやオールスター作品のいいところだ。私も『レインボーシックスシージ』のキャラクターが参戦した、トムクランシーの初代クロスオーバー作品である『Tom Clancy's EliteSquad(エリートスクワッド)』から『The Division』、『Ghost Recon』、『Splinter Cell』を始めとした、UBISOFTの沼に浸かっている。

過去の作品から最新作に参戦することで、そのゲームが再注目されることは、移植作品やリメイク作品の購買に繋がる。昨今の擬人化ゲームの影響で、高齢層しか居なかったコンテンツに若年層が増えた、というのはよく聞く話だろう。『XDefiant』はF2P、基本無料でプレイできるゲームだ。『XDefiant』を通じて、過去作品に触れる機会が増えるのは一ファンとして、それと沼に浸かった住人として喜ばしく思う。興味を持った作品ができたら、ぜひプレイしてみてほしい。

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