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お空の上の物語 第2部「COSMOS」#5


エゴの誕生

 私にとってはほんの数日だったが、人間は長い長い年月をかけて進化をしていった。
 二足歩行ができるようになった人間は手を器用に使えるようになった。そして火を使うようになった。火を使うことは人間の進化を速め、人間は様々な道具を作り工夫して狩猟をするようになっていったんじゃ。個人から集団で大きな獲物をしとめる知恵もうまれ、コミュニケーションも発展していく。そして、人間社会ができあがっていった。

安定しない狩猟の生活から食物を生産する生活に変えていった人間は、安心という感情を得るために欲・支配・所有というエゴを生んだ。

私たちは人間に何度も語りかけた。しかし、エゴにまみれた人間は愛に溢れた魂の声を聞くことができなくなったんじゃ。もちろんエゴがない人間もいた。私たちはそういう人間とは常にコンタクトをして地球を守るために様々アドバイスを伝えてはいたが、光である私たちを見ることができる人間はほとんどいなくなったんじゃ。

エゴにまみれた人間の数がどんどん増え、とうとう人間は自分のことだけしか考えられなくなっていく。そしてエゴのために強いものは弱いものを巻き込み、戦い殺し合うばかりか、地球を汚していった。そんな欲望の世界は長くは続かない。傷ついた人間は、魂の声にやっと気づくことができるのだが、その時はもう時は遅かった。そうやって人間は文明を何度も滅ぼした。そして、魂の声を聞くことができる人間がまた一から築きあげていったんだ。しかし、いつもエゴに負け同じような過ちをおかしては文明を滅ぼした。それが人間だった。


しかしもう、人間が繰り返してきた過ちで地球が耐えられなくなった。私と仲間たちはこれが与えられた最後のチャンスだと知っていた。本来なら見守るだけの私たちが人間のエゴが修正できるような様々な対策を地球の意識に働きかけていったんじゃ。その結果、今は地球を愛する人間が増え美しい地球を守る為に行動をおこしはじめた。もう大丈夫じゃ。もちろん最初の地球の美しさと比べることはできないが、今だって地球は美しいからのう。地球に生きるものたちは、最終的に美しい地球を選択した世界を選んだのじゃ。光の精や宇宙が望んだ世界へ。

様々な経験を乗り越え人間たちは第2ステージに行く覚悟と準備が整った。宇宙はそれを喜び、宇宙全体で地球をサポートすることを決めたのじゃ。そのためにたくさんの宇宙の仲間が地球を訪れ2度と同じ間違いをおかさないように、空から見守っている。地球の様子を見ながら宇宙人の望む世界を創造しているだけなんじゃが、創造できれば必ずその世界になることを彼らは知っているから。ピッチもその一人。愛に溢れた美しい地球を創造する役目をしているんじゃ。

ピットお前もその一人になるんじゃよ。
しかしお前が与えられた使命はピッチとは違う。ピットは地球人として生まれるんじゃ。COSMOS人に愛を分け与えたように地球人に愛を与えるんだ。それが宇宙から与えられた新しい使命じゃ。

そう告げると、ひいおじい様は消えていなくなりました。

地球救済計画

「ひいおじい様たちが第1陣として地球へ送り込まれ、愛のエネルギーで地球を満たすことが第1計画だとすれば、愛の星である地球の未来の姿を創造することがピッチの使命。それが第2計画。そして宇宙の第3計画が始まった。宇宙の愛のエネルギーを直接地球人に分け与えること。それはピットお前に与えられた使命だ。」

王様はピットに言いました。そして、王妃様もピットに言いました。

「宇宙はすべてのものに対して平等です。宇宙はずっと、本当の愛のエネルギーを知らない地球人に愛のエネルギーを与えることができるものを探していました。グレートセントラルサンの愛の光と同じ光を与えられるものを。しかし、なかなか見つけることができなかったため、グレートセントラルサンの愛の光を地球へ送るしかありませんでした。あなたが地球へ行くことで、グレートセントラルサンの愛の光は、またもとのようにCOSMOSに明るく降り注ぎます。それが宇宙のバランスなのです。」

今回ゴールデンフォールが現れたことや、僕が楽園の星へ行きたいと思うこと。それもすべて宇宙の計画の一部だった。ピットはとても腑に落ちました。そして、自分に与えられた使命はCOSMOSの人々の明るい未来をも約束してくれている。王子としてCOSMOS人々のためにできることがまだあることにピットは喜びも感じることができたのです。

ピットの地球の目的

「王様・王妃様。私は喜んで宇宙の使命を受け地球へ行ってまいります。そして地球をCOSMOSのように新しいステージへ行ける手伝いをしてまいります。でもそれだけではありません。僕は僕の夢も地球で叶えてきます。」「ピットの夢?」王妃様は尋ねました。

「はい、僕は地球でピッチと出会うことです。できれば地球を愛の星にする使命を2人で協力しあえるといいのですが……。それは宇宙の計画なので僕にはわかりませんが。そして、使命を果たせた後、ピッチと2人でCOSMOSに戻ってまいります。それが僕の夢です。」

「きっとその夢は叶うだろう。私たち2人もピットとピッチの帰りを楽しみ待とう。地球の時間はとても長く感じるようだが、COSMOSの私たちは短い時間だ。きっとすぐ2人に会えるだろう。」

王様は、ひいおじい様が王様だけに話した内容も教えてくれました。

王様が聞いた話では、地球はまだまだCOSMOSに比べ新しいステージへ行くには時間がかかるようでした。今回の計画ではピットに与えられた地球人としての転生は1度きりです。宇宙はピットがCOSMOSの王子であることを考慮してくれていました。ピットが使命を果たした後、今までの記憶を残したままCOSMOSに転生することが決まっているそうです。

また、ピットの地球での役割もわかりました。
地球人に生まれるピットは、今のように愛の光を一度に多くの人に分け与えることはできないそうです。しかし、愛の光のエネルギーの純粋さは今と変わりありません。本当の愛を分け与えられた地球人は、ピットと同じように愛のエネルギーを他の人に分け与えることができるようになるそうです。その愛のエネルギーは愛の源のエネルギー、けして穢れることはありません。1人でも多く本当の愛のエネルギーを持つ地球人を増やすこと。これがピットに与えられた宇宙の使命でした。
そうすれば地球人が地球人だけで愛の星、第2ステージへ行くことに繋がるのだそうです。

「わかりました。そこまでもう道が用意されているのですね。あとはピッチを連れてこのCOSMOSに戻ってくること、ただそれだけですね。」

ピットは王様に言いました。ピットの心はワクワクしていました。今までに感じたことがない感情です。毎日が平和で穏やかなCOSMOSでは感じることがない感情です。

楽園の星。美しい星。COSMOSに似ている星。その星の名は地球。
ピットが想像することができない未知の星です。地球ではどんなことが待っているのでしょう。たった1度きりの転生です。2度と経験できない地球人を楽しまないてはありません。いつのまにかピッチを見つけること以上に、地球を楽しむことがピットには重要に思えるようになっていました。

シュバルツの選択

「シュバルツ。ぼくがいなくても大丈夫だよね。地球の時間はCOSMOSの数日だから。」

ピットはCOSMOSの全てを把握しているシュバルツに尋ねました。

「もちろんです。ピッチ様とピット様のおかげでCOSMOSの人々は愛にあふれた人々ばかりです。問題だったグレートセントラルサンの光もピット様が地球へいくことで解決されるならば何も問題はありません。それに、王様と王妃様がいらっしゃれば何かあった時はお二人が解決してくださるでしょう。」

シュバルツの意見を聞いて、ピットの気持ちは揺るぎないものになりました。

「よし。じゃ1日でも早くCOSMOSを出発しなきゃ。地球に生まれ変わるんだから持っていくものもほとんどないし…。」

ピットはふと思うことがあり、王様に確認をしました。

「王様、ぼくひとりでゴールデンフォールへ行くんですよね?」

実はピットはひとりで宇宙へ行ったことはありません。いつもエメラルド銀河の調査団と一緒でした。もちろん、ひとりが怖いわけではありませんでしたが、なぜか誰かと一緒に行かなければいけないのではないのか?そう思ったのです。

王様はピットの意識を読むことができるので、ひいおじい様にまた尋ねてくれました。今回の2人の会話はすぐ終わりました。

「ひいおじい様がおっしゃるには、ゴールデンフォールの手前まではエメラルド銀河の調査団に送ってもらうといいそうだ。そこからはピットが自分の宇宙船でゴールデンフォールの中心へ行くのだが……。」

そう言うと王様はシュバルツを見ました。

「シュバルツ。ひいおじい様がおっしゃるには、シュバルツが望むならばピットと一緒に地球に行くことができるそうだ。神さまステージへ行く前に楽園の星、地球をピットと探検できるそうだがどうする?」

王様の話をシュバルツは驚く様子もなく

「わかりました。私は喜んでピット様と一緒に楽園の星、地球へ参ります。私も見てみたくなりました。」

シュバルツはすでにわかっていました。自分に告げらる選択はすでに答えが決まっていることを。自分が望まなければ王様は地球の旅をすすめるはずがないのです。王様の言葉は自分の心の声。ピットと一緒に楽園の星、地球を探検したいのです。

「ひいおじい様の話によれば、地球へ行くことを選択したならば、シュバルツにも宇宙からの使命が与えられるそうだ。その使命はよくわからないが、ひとつわかっていることは地球人として転生するわけではないらしい。それしかわからないのだが……。それでも行くかね?」

「はい大丈夫です。私の経験に無駄なことはひとつもありません。すべては宇宙の流れ。天に身を明け渡すだけです。ただピットの様の留守中、王様・王妃様をお助けすることができないことをお許しください。」

「それは大丈夫だ。シュバルツ。君がピットと一緒だと思うだけで私はおおいに助けられているよ。」

シュバルツは少し照れているようでした。

「シュバルツ、ありがとう。シュバルツと一緒に地球へ行くことができるなんて。こんなに心強いことはないよ。ピッチを一緒に見つけよう。」

「では、ロドリゴには私から話をしておこう。エメラルド銀河の調査から戻ってきたばかりでまた出発になってしまったからな。調査団の用意ができしだい出発してほしい。」

王様がそういうと王妃様がピットに近づき言いました。

「ピット。私が愛する子どもはあなたとピッチ二人です。あなたがピッチを連れてこのCOSMOSに戻ってくる日が1日でも早くなるよう毎日祈って待っています。あなたが地球人として生まれても、遠くこのひまわり銀河のCOSMOS星で私が見守っていることを忘れないでください。寂しくなったら宇宙(そら)を見上げるのです。遥か遠くこの星からあなたへ愛の光を送り続けます。きっとあなた達に届くでしょう。」

そう言ってピットを抱きしめました。

ゴールデンフォールの中心

「もうすぐゴールデンフォールの中心だね。」

ピットがシュバルツに言いました。新たな使命を受け、地球へ旅立つことを決めたピットとシュバルツは、あれからすぐ準備を整えCOSMOSを旅立ちました。
エメラルド銀河の調査団のみんなとは昨日別れ、宇宙船の中に今は2人だけです。

「ひいおじい様の話どおり、優しい、穏やかな光ですね…。」

シュバルツは窓の外に見えるゴールデンフォールを見つめながら静かに答えました。ゴールデンフォールの中心で何が起こるか詳しくは全くわかりません。でも、中心に進むにつれ、2人の不安どんどん消えていくのです。そればかりか、未知の星・地球へ旅することにあれだけワクワクだったはずなのに、それさえももうどうでもよくなってきました。だんだんピットは眠たくなってきました。隣を見るとシュバルツはすでに寝ていました。

「ちょっといろいろなことがありすぎたよな…。まだ中心までは距離がある僕も少しやすもう……。」

ピットは静かに目を閉じました。正直、使命などどうでもよくなっていました。この暖かい光の中にいると、まるでお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんのような気持ちになりました。


「生まれる前の赤ちゃんはきっとこんな気持ちなんだろうな。おなかの中の外に世界があることも知らず、自分以外の生命が存在していることも知らず、このおなかの持ち主のお母さんの存在さえもわからず、ただただ暖かいフワフワした中で気持ちよくて。自分がどんな姿形をしているのかも考えることなく、ただ心地よい。それだけを感じているんだろうな。」

赤ちゃんの気持ちを考えているうちに、ピットはいつのまにか意識がなくなっていきました

キラリーとの出会い

「ピット・ピット。」

誰かが自分を呼ぶ声が聞こえました。とても優しい声です。

「もうそろそろ、目を覚まして。」

ピットはそっと目をあけました。

「あれ?ここはどこだろう?」

ピットはまだ夢をみているのかと思いました。眠る前はゴールデンフォールの中心を目指した宇宙船の中でした。しかし、ここは船内の様子とは全く違っています。光輝くフワフワした白い羽が敷き詰められたとても広い場所です。そこで目覚めたのです。

「ピット、目が覚めた?」


ピットは声がする方を振り向くと、ピットを見ながら優しく微笑むキラキラ輝く女の人が立っていました。

「これが光の精?」

ピットが驚いていると、

「はじめまして。私はキラリーよ。地球へ生まれる子どもたちの先生をしているわ。」

そう言ってピットに近づいてきました。

ピットはまだ何が起こっているのかわかりません。「寝ている間に何がおこったんだろう。シュバルツはどこにいるんだろう。宇宙船は?いや、きっとこれはきっと夢だ。夢に違いない。落ち着け、ピット」ピットは大きく深呼吸をしました。

「キラリー?質問してもいい?」

「大丈夫、あなたの考えていることは全てわかっているわ。。この世界では頭の中で思ったことは全部私に聞こえているの。」

そういってクスッと笑いました。

「順番に話さないといけないわね。あなたが眠りに落ちた場所はちょうどゴールデンフォールの中心。その中心は意識がワープできる場所なの。宇宙船やピットの体はワープすることはできないからまだあの場所にいるわ。そう、あなたの言う通りピットの体は今夢をみているの。この世界は夢の世界のようなものよ。夢の世界であなたは地球人になって使命を果たす。そして、全てを終えたあと、意識はあなたの体にもどり目を覚ます。簡単でしょ。」

「シュバルツは?」

「シュバルツはあなたより先に地球へもう行っているわ。シュバルツは地球人の肉体を持ってないから。シュバルツの意識だけが地球を探検しているの。つまり目には見えない存在。透明人間みたいなものね。COSMOSでも神さまステージへ行くにしたがって光が透明になるって聞いたわよ。シュバルツは一足先に地球で神さま体験をしている、ってわけ。」

「じゃあ、地球に生まれたらシュバルツの意識と会話することができるんだね。よかった~。困った時はまたアドバイスをもらえる。」

「それはどうかしら?」

「えっ?意識と会話することは簡単なことだよね。」

「それは、COSMOS人ならね。あなたは地球人になるのよ。今の地球人は目に見えないものを信じる人はとても少なく、自分が会話したい意識と会話できる人はほんのごくわずかの地球人にしかできないの。「できる」って言っている地球人はすごくたくさんいるんだけど、たいていは意識の主の本当の正体を勘違いしている人ばかり。「神さまと会話しています」なんて言いながら、狐と会話してたり、もっとひどいのは悪魔と会話している人もいるわ。」

「ちょっと待って。狐?悪魔?それって何?」

「あーごめんなさい。地球のこと何もしらなかったのよね。地球人以外の生き物を動物・昆虫・魚などいろいろな名前で呼んでいるんだけど、狐は4本足で歩く動物よ。悪魔は地球人が作ったネガティブな神さまと言えばいいかしら。」

「そうなんだね。でも僕には創造できないや。」

「仕方ないわ。初めて地球に行くんですもの。創造できなくて当然。本当は地球に生まれるなら、いろいろ地球のことを学ばなきゃいけないの。でも、ピットの場合は違うわ。宇宙の使命をもって生まれる魂は特別よ。宇宙がサポートしてくれるから地球に生まれても全てうまくいくようになっているから。」

「地球人は違うってこと?」

「そう。地球人はまだまだ魂の成長をしなければならないの。だから何度も生まれては様々なことを学ぶのよ。愛の本当の意味がわかり、自分にも他人にも愛が与えられるようになったなら合格なんだけど。本当の愛がわからない人が多くてなかなか合格できないの。だから、ピットが呼ばれたのよ。」

「ピットは1度しかない地球人だから、生まれた時から愛が溢れて生まれることになっているわ。でも、最初は地球に生きるための基本をお父さんやお母さんに教えてもらうの。その間はCOSMOSの記憶は忘れることになっているのCOSMOSの経験が邪魔をしてしまう可能性があるから。でも、あなたが順調に地球人として生きるすべを学び終わったら、COSMOSの記憶を思い出すことになっているの。そしたら、シュバルツと会話ができるようにもなるでしょう。ちなみにシュバルツは、あなたが生まれた瞬間からあなたの側で守ること。それが与えられた使命。」

「なるほど。だいたいのことがわかったよ。」

「まー、それも全てうまくいった場合の宇宙の計画。地球人になるとみんなその計画通りになかなかいかないの。宇宙でさえもコントロールすることができないのが地球人。地球人の意思は固いダイアモンドのよう。愛の光になれば宇宙の平和も揺るぎないものになるってこと。反対バージョンもあるんだけど……。とりあえずピットは大丈夫。じゃあ~早速地球に生まれる準備をはじめましょう。まずは人間スーツを借りにいくことから。」

「人間スーツ?」

「地球人の肉体よ。あなたが望むどんな姿にでもなれるわ。わからないことは人間スーツをかしてくれるキラーが教えてくれるから。時間が実はあまりないの。行動すれば必ず何かがわかるのが地球よ。まずは行きましょ!」

「わかったよ。」

「そうそう、キラーの所で人間スーツを借りる予定の子どもがピットの他にもいるんだけど、その子たちは地球に生まれた時あなたを助けてくれる仲間たちだから覚えておいてね。」

「おっと忘れてたぁ。COSMOS人の光の姿ではだめよ、人間の子どもの姿にかえるわね。」

そう言うと、キラリーは大きな背中の羽をパタパタさせました。みるみるうちにピットは小さな羽をもつ男の子の天使になりました。キラリーは、かわいくなったピットを見て満足するとピットに虹色に輝くクリスタルでできたたまごを渡しました。

「これがあなたのソウルのたまごよ。これは地球へ行くために必要な宇宙船。このたまごにのれば、キラーの家に案内してくれるわ。さー地球の旅、冒険のはじまりよ。また連絡するわね。いってらっしゃ~い。」

そうキラリーが言うと、ピットはいつのまにかソウルのたまごの中にいました。すでにピットのソウルのたまごは宙に浮き、動きはじめています。

「キラーの家・人間スーツ・仲間・ソウルのたまご。いろいろなことを一度に言われてもな。まー流れのままに、僕はこの冒険を楽しむだけだ。」

ピットはこれから何が起こっても驚かないことに決めました。だって、ここは夢の中。不思議なことが起こって当然。全ては自分が創造している世界なのです。本当に目が覚めた時はきっとあの宇宙船の中。それまではこの不思議な未知の世界を思いきっり楽しもう。ピットはワクワクしながらキラーの家へむかいました。

第2部「SORA」  おしまい

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