世界でさいしょの木と赤い鳥 上
「ドッシン!!」
「ドドッシン!!」
「ドッシン!!」
今日も大きな音が幸せの丘にひびきわたります。
おじいさんが動き始めてから、いつのまにか長い長い年月が過ぎていました。
木の国の木々たちは、今では、おじいさんがいくら大きな音をひびかせて地球を大きくゆらしてもすっかり平気になっていてました。むしろ、そのゆれに合わせ、気持ちよくゆれている木たちばかりです。
弱っていた木々や年老いた木々は、おじいさんが動き始めてから、必要な水分や栄養を根から取ることができるようになったので、今