世界一簡単なアイワナの動画編集
簡単で特別なソフトをほぼ使わないアイワナの動画編集です。
アイワナは難易度が高いため、何千回とリセットを重ねてゴールまで辿り着きます。そのため、クリアまでを撮影した動画の大部分は次のセーブまで行きつかないで死亡したパートとなります。
容量削減のために、撮影済みの動画はこまめにトリミングして不要な部分はすぐに廃棄したいです。
実はwindowsに元からあるフォトという機能だけで、動画を無劣化で簡単にトリミングすることができます。また、フォトでは複数の動画の結合も行うことができます。
本記事では、筆者が普段行っているアイワナの動画編集の方法を紹介します。
本記事で紹介するのは、字幕をつけるといった高度な編集ではなく、プレイ動画をカットし結合するだけの編集です。また、耐久やボス単体ではなく、道中のあるアイワナを対象としています。
環境はwindows10です。
①撮影
まずはアイワナの動画を撮影します。
筆者はOBS Studioというフリーソフトを使っています。
アイワナの動画では基本的に成功シーンを繋ぎ合わせて動画を作ると思います。
後で編集などをしやすくするため撮影の注意点があります。
注意点1.連続した撮影はセーブ1区間ごとに行うこと
セーブ1区間とは、アイワナにおいて、あるセーブ地点から次のセーブ地点までの走路です。
次のセーブに辿り着き、セーブのボタンを押したら一旦撮影を切ります。
そして次の区間で再び撮り始めます。
1本の動画に2つ以上の区間が含まれていると、後述の通りフォトを使ったトリミングでは非常に面倒になってしまうためです。
注意点2.連続した撮影時間は短くすること
筆者の場合、1つのセーブ区間でも、撮影時間が10分を超えていることに気づいたら一旦撮影を切ってから再開するようにしています。
理由としては
1本を長く撮影すると、撮影中に一度でも不具合が起きた場合、ファイル全部が破損して撮り直しになってしまう可能性が高いため
不要な動画ファイルを丸ごと捨てられるため
トリミングがしやすくなるため
などがあります。特に、ファイルを細かく分割することで、使える部分がないファイルをトリミングするまでもなく捨てられるメリットは大きいです。
②トリミング
撮影が終わったら保存された動画をトリミングし、トリミング済みと廃棄予定に分けます。
目的の動画ファイルを右クリック→プログラムから開く→フォト
上にある画像とペンのマークを押します。
これでトリミングの画面になります。
下にあるバーを両側から狭めて必要な範囲に絞ります。
①の時点で、1ファイル1チャプターで撮影してあるため、トリミングが楽になっています。フォトの仕様上、トリミングは動画を両側から切り詰めることしかできないため、1ファイルに2つ以上のチャプターが含まれると何度もトリミングと保存を繰り返す羽目になってしまいます。
フォトの仕様上、再生時間のバーが拡大できないため、長い動画のトリミングでは細かい調整がしづらくなっています。その場合は、一旦大まかにトリミングしてから保存し、更にトリミングすることを繰り返すとよいでしょう。最大でも3回ほどトリミングを繰り返せば綺麗にカットされた動画が完成します。
稀に、ボス戦の場面などチャプター自体が長くなる場合があります。その場合、細かいトリミングがしづらければ別のフリーソフトなどを使ってください。
範囲を絞ったら上の「コピーを保存」を押します。
元のファイル名の後に"_Trim"とついたファイルが出力されているはずです。
これがトリミング済みの動画です。ついていない方はトリミング前の動画なのでもう不要です。
③タイトルをつけ保管
動画をトリミング済みと廃棄予定に分けます。
撮影済みの動画を全て溜めておくとすぐに数GBや数十GBに達し、パソコンの容量を圧迫してしまうためです。
「トリミング済み」と「廃棄予定」のフォルダを作成しておきます。
トリミング済みの動画は「トリミング済み」のフォルダに、②で不要となったトリミング前の動画や、最初から使える場面がない不要な動画は「廃棄予定」のフォルダに移します。
廃棄予定の動画でも後で見返したい場合や、トリミングにミスがある場合などもあるため、しばらくは保管しておき、一定期間が過ぎたら完全にPCから削除するとよいでしょう。
トリミング済みの動画には、適切にファイル名を付け保管します。ファイル名の付け方は以下で解説します。
基本は、ファイル名の昇順と再生の順番が一致するようにすることがおすすめです。こうすると、動画を名前順で並べたときに再生順に並ぶようになり、後で見返しやすくなります。
大抵は、動画の再生順はステージの順番であるかと思います。
「更新日時」の順で並べ替えると、トリミングやコピーを行うたびに順番が入れ替わってしまい希望の順序になるとは限りません。
ファイルが正しく並ぶために、数字は0埋めで桁数を揃えるようにしてください。例えば"tt_1_1"と"tt_1_10"がある場合は"tt_1_1"を"tt_1_01"に変えてください。
全部通し番号でも問題ありませんが、筆者の場合は動画を整理するために細かいルールを設けているので紹介します。
【筆者のルール】
ファイル名のフォーマットは"t_w_s_c.mp4"とします。
各記号の詳細です。
t:作品名のアルファベット2文字
別の作品の動画と混同しないためです。例えばI wanna be the guyなら"gy"などです。
w:ワールドの番号
長編アイワナでは、全体がいくつかのワールドに分かれていることがあります。本編開始前のOPやファイル・難易度選択画面を0として、以降はワールドの番号または攻略の順番をつけていきます。
※ワールドに分かれていない作品では省略します。
3つのワールドがある作品なら番号は0〜3となります。
s:区間の番号
wの各ワールドの中で何番目のセーブ区間かを表しています。
※ワールドに分かれていない作品ではゲーム全体での区間の番号となります。
c:チャプターの番号(1つの区間で複数のチャプターがある場合)
1つのセーブ区間内で重複して撮影する場合、区間番号の下に再生順の番号をつけます。例えば罠ゲなどで正規ルート以外の脇道や死亡シーンを撮影する場合です。
下のステージでは林檎が落ちる罠に2回引っかかり、最後に突破したパートを撮るため合計3回撮影します。
以上より、I wanna be the tt(架空)の1番目のワールドの、2番目の区間の、3番目のチャプターであれば"tt_1_2_3.mp4"となります。
筆者の方法でなくても、後で見て、どの動画がどのパートだったか分かるように整理しておくことが大事です。
④結合
クリアまで撮影し、トリミングも全て終わったら、今まで保管しておいた動画を結合して1本の動画にします。
PCの左下の検索ボックスに「フォト」と入力→フォトアプリを起動
コレクション→画像が重なったマークを押します。
「新しいビデオプロジェクト」を押します。
ビデオの名前を指定して「OK」を押します。
「プロジェクトライブラリ」に、保管してあるトリミング済み動画を全てドラッグします。
「プロジェクトライブラリ」にある動画を「ストーリーボード」にドラッグします。
ストーリーボード上では大抵動画の順番がおかしくなっているため、ドラッグして手動で並び変えます。
ストーリーボード上にドラッグしたら、動画全体が読み込まれるまで時間を置きます。右上のプレビューで再生してみて音がなかったり真っ暗な画面になる部分がある時点では、書き出しを行っても途中で止まってしまう場合があるようです。
動画全体が読まれたら「ビデオの完了」を押します。
「エクスポート」を押します。
ファイル名を指定して「エクスポート」を押します。
これで結合された動画が出力されます。
⑤最後に
紹介した方法は、針ゲや罠ゲなどの道中アイワナに幅広く使えると思いますが、そのアイワナに応じて多少アレンジしてください。
例えば、ファイル名の付け方に関してです。
I wanna be the Explorerなど階層系のアイワナでは、元からルームに番号が振られているため、1つの部屋をワールドとみなして部屋番号をつけ、同じ部屋内に複数の区間があれば区間番号を振る方法が分かりやすいかと思います。
アイワナ勢の方にとって役に立てれば幸いです。