【1分で読めます】「消えた公園のベンチ」
ある日、公園を散歩していると、いつも座っていたベンチが忽然と姿を消していた。代わりに地面に「ここに座った人へ感謝を」と書かれた石板が埋め込まれている。なんだこれは、と調べ始めると、どうやらそのベンチは長年、迷っていた人々が大切な決断を下す場所として知られていたらしい。
さらに驚いたのは、そのベンチが「決断が終わった瞬間に消える」という噂。どうやら座ると心が軽くなり、本当に必要な道が見えるとか…。いつも何気なく座っていたが、思い返せば確かに大きな選択の後に訪れていたことが多い。
そのベンチはどこへ行ったのか。そして、次は誰の決断を見守るのだろうか。消えた先で新たな物語を紡いでいるのかもしれない。