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楳図かずお先生の訃報を聞いて、無性に『笑い仮面』を読みたくなり…。と、2024〜2025年問題とは?

楳図かずお先生が亡くなられたという訃報を聞いて、過去に、特に強く印象に残っている作品『笑い仮面』を無性に読みたくなり、AmazonのKindle版で読了しました。

以前、たまたま親戚の家の本棚から抜き出して読んだ古本で、どういう経緯があったのか記憶が曖昧なのでしたが、1970年代の高校生時代だったような気がします。

その頃は、『ねこ目の少女』『へび女』などのゴシックホラーで知られていて、タイトルの笑い仮面という、ちょっと風変わりな名前に反して、作品を読み始めると非常におどろおどろしく、恐怖マンガの典型でしたが、

何故か、主人公の1人である笑い仮面の屋敷が村人たちに焼き討ちにあって燃え盛る恐怖のシーンには、ちょっとふざけた感じのマンガのタイトルやお笑いの場面が、よくよく観察すると散りばめられていて、そこだけ妙にユーモアが込められていて、ひょっとしたらこの人はギャグが好きかもと思っていたら、

後年、「週刊少年サンデー」で『まことちゃん』の連載が始まり、完全なギャグマンガ家としての作品も発表するようになり、その先鞭をつけたワンシーンでもありましたね。

そして、『笑い仮面』の衝撃の結末はだいたい覚えていて、やっぱりそうだよなと思いつつ、

最後の読後感が、単なるホラーで終わらずに、本来は真の悪役であるべき存在が、何故かヒーローの窮地を救うヒロインとなる場面が描かれることで、一服の清涼剤を飲んだようになるのも不思議な余韻を与えてくれたので、特に感銘を受けたのかもしれませんね。

Amazonでは、試し読みができますし、

Kindle版で購入すればさっと読める中編ですので、この機会に、楳図かずお先生の名作に触れてみるのも良いかと思います。

・「笑い仮面」太陽の黒点の異常によって焼け野が原になる地上で生き延びるためにアリのような新人類が誕生する。
これは「進化」ではないのか。
アリ人間が人間を自分たちと同じ体の仲間にしようとするのは、「自然淘汰」ともいえる。
・「地球最後の日」では、彗星との衝突を目前にした地球が描かれる。
ショックで3分の1の人間は自殺し、生き残った人間は頭がおかしくなるか、飢えて獣化した怪物になっている。
恐怖を逃れるために理性を失い、怪物になることもまた「適応」であり「進化」だ。

---本書解題より(文・中野晴行)
「異形」をテーマに「笑い仮面」(前・後)」「地球最後の日」を収録。全巻カバーデザインは、吉田ユニ。

詳細
ASIN: B09694BJVZ
出版社: KADOKAWA (2021/6/15)
発売日: 2 021/6/15


楳図かずおが『ウルトラマン』に次ぎ、「少年画報」に連載した伝奇仮面ヒーローものの金字塔、夢の初出掲載版初単行本化!

あらすじとネタバレ、さらには登場人物の詳しい紹介あり。

太平洋戦争中の日本。
11年に一度、太陽黒点の多い年があった。
その影響で、地上ではアリ人間と呼ばれる奇怪な人間が生まれてくる事件が多発していた。
そのアリ人間を研究し、人類滅亡の危機を救おうとする科学者、式島博士=笑い仮面とアリ人間を描いた怪奇マンガ。

あらすじと、かなりのネタバレありありあり、アリ人間。

奇しくも、今年、2024年から2025年にかけては、この作品で採り上げられた、太陽黒点の活動が11年周期で活発化する時期に該当し、

太陽フレア=太陽風によって、地球上が焼き尽くされる危険性はほとんどないと思われるものの、

通信障害等によって、スマホが繋がりにくくなったり、電子機器等に障害が発生したり、何らかの不具合が起きる可能性はありそうですね。

もし、その障害が致命的なものになったら、それを察知した生物界において、“アリ生物”が現れる可能性はないとは、誰にも断言できないといえるでしょうね😱😱😱


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