【争って進化する動物】という宿業
やっぱり、AIの“悪用”が取り沙汰されるようになりましたね。
そして、「ChatGPT」への賛否も。
だいたい、新技術やイノベーションなども、最初に戦争に使われていたものを、民間に“転用”するケースが圧倒的に多いからなあ。
人間は、【争って進化する動物】という宿業から逃れられないのかorz
たとえばコンピューターも、元々は、大砲の砲弾の複雑な弾道計算をするために考え出された戦争のための道具から発展したものを、民間に転用したわけですからね。
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「その処理能力は、弾道計算の主な目的」
ということは、対戦国に対して砲撃などをするための弾道計算をしたことになり、当時の日独伊との対戦が、最初のミッションだったのでしょうね。
"The processing power is the main purpose of ballistic calculations" means that ballistic calculations were performed for bombarding opponents, and the battle between Japan, Germany, and Italy at that time was the first mission. I bet it was.
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また、インターネットも、元々は、冷戦時代に、いよいよ核戦争が勃発したとしても、自国の軍事ネットワークが壊滅しないように、コンピューターをクモの巣状=WEBのように張り巡らしてネットワークを構築することで機能を保持しようという発想から発展していきましたね。
こういった、人類の“夢の発明の功罪”を、はるか昔に、横山光輝先生が『鉄人28号』で予見されていましたね♥
ある時は正義の味方
ある時は悪魔の手先
敵に渡すな
大事なリモコン*
鉄人、鉄人、
早くゆけ
びゅ~んと飛んでく
鉄人
28号♪
グリコ
グリコ
グ~リ~コ♫
(笑)
*さしずめ、現代で言えばパラメーター。
あるいは「プロンプト」
編集部註。
↑
誰が編集部やねんロックンロールショー♪
※※※
3年前のAIについての記事
これが人間の脳の認知能力とAIとの違いでしょうね。
AIが物事を認知するためには、何らかのパラメーターを予めインプットしなければならず、それをするのは、やはり人間がコントロールしなければならないということでしょう。
今回のケースでいえば、ボールの映像をカメラに追跡させる際に、AIに対して「球体+動く」という要素をインプットしたのでしょうが、球体のカラーについては制限を設けなかったので、「肌色を除く(もっとも、この“肌色”の定義も、多様性のある肌色のバリエーションを考慮しておく必要があり、非常に高度なのですが…)」というパラメーターをインプットし損ねたのかもしれません。
ただし、こういう失敗から学んで経験学習を重ねていけば、さらに人間の認知能力に追い付き、やがてはそれを凌駕するチカラ=可能性を保持していると思います。
そうなると、人間もそれに負けずに創造性や想像力を高めるという切磋琢磨をしなければ、やがてはAIに全ての知的創造活動を奪われることになるでしょう。
AIを恐れるのではなく、よきライバルとして接する姿勢が大事だと思います。
※※※
この記事に対する反響が大きいので、驚きとともに感謝申しあげます。
追記すると、もう1つのパラメーターとして、「球体のサイズ」もインプットされていたかもしれませんね。
元々サッカーは、古代の戦闘で勝利した側が、敵軍の兵士の頭蓋骨を蹴り合って、自軍の勝利を祝すとともに、敵軍にそれを見せつけて戦意を喪失させる目的で始められた競技や儀式が発祥でしたので、球体のサイズが、まさに人間の頭蓋骨の大きさと一致してしまい、機械的に演算処理されてしまったのかもしれませんね。
機械生命体には感情の入る余地がまだまだほとんどありませんので、人間の情動パターンを認識する機能も、AIには今後は必要になると思います。
そうした状況から見ると、まさに日本は格好の避難場所なのだ。すでに欧米ではなくなった80年代と90年代の光景と人の手触り感が残る輝ける取り残された「水たまり」なのだ。
(中略)
中国の人々の間には、そうした習近平が、かつて毛沢東が実行した文化大革命のような社会改革を突然と始めやしないかと怖がっている。
このような感情を持つ中国人にとっても、日本はいつでも安心できる安定した避難所なのである。
中国の富裕層が日本の不動産を購入するのは、投資のためだけではない。「避難所」の確保のためなのだ。
(中略)
先に書いたように、AIによる高度なサービスの提供で、デザイナー、イラストレーター、プログラマー、コピーライター、ライター、税理士、会計士など、あらゆるタイプの専門職が、格安で提供されるAIのサービスに置き換わるだろう。
AI搭載の配膳ロボットが使われる無人のレストランがファーストフードを中心に出てくるかもしれない。
それに伴い、専門職の間の競争は激化し、結果として、中間層の再度の分解が始まる。
こうした変化は、ウクライナ戦争のインフレと混乱で、一層激しいものにならざるを得ない。
(中略)
ところが、日本人の多くと日本企業は、この導入に頑強に抵抗するのではないだろうか?
グローバリゼーションで起こったと同じような抵抗が起こるのだ。
その結果、日本だけが変化の波から取り残され、さらに停滞する可能性がある。
かつてグローバリゼーションに抵抗し、先送りし続けた日本企業と同じ対応である。
しかしながら、また、この抵抗のゆえに、AIが導入される前の世界がそのまま日本に残ることになる。
結果的に日本には、80年代から90年代の懐かしい世界の有り様がAIがもたらす変化の後でも、残ることになるかもしれない。
そして、これが変化に取り残されながらも、古き良き洗練さを維持した水たまりとしての日本の輝きを増すことになるだろう。
停滞した「水たまり」の輝きだ。
(中略)
むろん、これは筆者の仮説に過ぎない。
いまのところ、このような展開になる保証はない。
しかし、十分にあり得るシナリオだと思う。
AI革命は速い。
振り落とされないようにしなければならない。
「AI革命」の抵抗勢力として日本が輝く日。
変化を恐れる国民性に世界が羨望の眼差し=高島康司
2023年4月9日
【筆者駐】
と、最後は“逃げ”を打って、世界的に蔓延しているAI革命が日本に及ぼす影響は避けられないが、ひょっとしたら頑強に抵抗勢力が生き残り、
いい意味での“ガラパゴス化”された世界となるかもしれない、いやなってほしいという希望的観測を述べていますね。
いわゆる、「ガラ携ニッポンチャチャチャ思想」ですね。
個人的には、AIなんてラララララララ~ラ♪
と思っているので、私もその考え方に一縷の望みを託したいと思います。
なお、イチョウの木は、裸子植物界のガラパゴスだと思います。
かつて、江戸時代後期に日本を訪れた欧州の植物学者は、既に、欧州では化石でしか見たことがなかったイチョウの木が、日本ではごく自然に繁っているのを観て、狂喜乱舞したそうです。
街路樹など日本では全国的によく見かける樹木であり、特徴的な広葉を持っているが広葉樹ではなく、裸子植物ではあるが針葉樹ではない。
世界で最古の現生樹種の一つである。
イチョウ類は地史的にはペルム紀に出現し、中生代(特にジュラ紀)まで全世界的に繁茂した。
世界各地で葉の化石が発見され、日本では新第三紀漸新世の山口県の大嶺炭田からバイエラ属 Baiera、北海道からイチョウ属の Ginkgo adiantoides Heer. などの化石が発見されている。
しかし新生代に入ると各地で姿を消し日本でも約100万年前に絶滅したため、本種 Ginkgo biloba L. が唯一現存する種である。
現在イチョウは、「生きている化石※」として国際自然保護連合 (IUCN)レベルのッドリストの絶滅危惧種 (Endangered)に指定されている。
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最近は、AIではできない考え方に興味を惹かれます。
なにしろ、人間によってパラメーターを入力しないと判断できない、天才秀才凡才シリーズのうちの“秀才”に当たるので、天才または凡才の考え方をすれば対抗できるのではないかと考えるからです。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=6625795270783465&id=100000591726100
※※※
当時、スピノザの思想があまり受け入れられなかったことは想像に難くありませんが、もしかしたら今でもそうかもしれません。
スピノザが説く神は、赦しや罰といった人間の行為から切り離された自由の神です。
スピノザ
いわゆる、
神様や仏様の存在は
確信している
=信仰心はあるが、
人間が造り出した
煩悩のカタマリである
宗教は信じない
というスタンス
ですね。
いいねえ♫