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【直径300m】ミシガン湖の底に40個以上見つかった巨大クレーターの謎
北アメリカにある五大湖の1つ「ミシガン湖」は、世界で6番目に広い湖です。
2022年、そんなミシガン湖の底に、巨大な円形のクレーターが複数存在していることが分かりました。
そして科学者たちがこれらをより詳しく調査する機会を得たのはつい最近のことです。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)に属する五大湖環境研究所(GLERL)の科学者たちは、2024年8月21日、ミシガン湖にはそれらクレーターが約40個も存在していることを確認できました。
しかもクレーターは非常に大きく、そのほとんどが直径150~300mでした。
では、ミシガン湖にあるこれら「謎のクレーター」はどのようにして生じたのでしょうか。
参考文献
ライター:大倉 康弘(Yasuhiro Okura)
得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
ミシガン湖の底に存在する40個以上の巨大クレーター
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北アメリカにある「ミシガン湖」は、五大湖のうちで唯一アメリカ領内にのみ位置し、面積は5万8016km2、最も深い場所の水深は281mにもなります。
日本最大の面積を誇る琵琶湖と比較すると、ミシガン湖の面積は86倍以上です。
そして、この広くて深い湖「ミシガン湖」には、ある「謎」が存在しています。
2022年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究者らが五大湖の湖底のマップを作成するため、ソナーを使って調査していたところ、ミシガン湖の底に奇妙な円形のくぼみを発見したのです。
そのクレーターのサイズは直径90~180mと大きく、研究者たちはこれが一体何なのか不思議に感じていました。
ミシガン湖保護区の管理者であるラス・グリーン氏は、この謎のクレーターに関して、「人工物というよりは自然のもののようだった」と語っています。
また同時期に行われた「沈没した貨物船の捜索」中(ミシガン湖の湖底には36隻の難破船が存在しており、さらに多くの難破船が沈んでいる可能性がある)にも、直径150~300mのクレーターが海底で複数見つかりました。
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そこで研究者たちは、この謎のクレーターの秘密を暴くため、アメリカ海洋大気庁(NOAA)に属する五大湖環境研究所(GLERL)の科学者たちに連絡を取り、共同調査を計画しました。
そしてこの調査が実現したのが2024年8月であり、調査チームは、遠隔操作できる探査機を用い、ミシガン湖の湖底(ウィスコンシン州シボイガンの南東約22.5kmの地点)を改めて調べました。
その結果、彼らが確認できただけでも約40個ものクレーターの存在が明らかになりました。
とはいえ、GLERL研究員の1人は、「おそらく、もっと多くのクレーターが存在しているだろう」と語っています。
では、これら謎のクレーターはどのようにできたのでしょうか。
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