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燃えるのは情熱だけであってほしいのに

日々そうじゃないものばかりが燃えるから苦しくなってしまうな。

さてはて、頑張らないを目標にしたnoteを書きたいことを書けるまで放置と言わんばかりにほっといて仕事に邁進していたら、いつの間にか月末になってしまっていた。
届いたら全曲レビューの如く感想を書きまくりたいなと思っていた推しバンドのアルバムもこの台風のせいで届かず、残念な気持ち。

そしてまぁ。残念なことというのはたまに連鎖するもので、今はまさに元推しの再炎上に頭を抱えたくなっている。

炎上

それはまさに推し活をしていると逃れられないと言っても過言じゃない事象である。
芸能人は勿論、配信者やVTuberなど背後に人間のあるコンテンツであれば本人の言動ややらかしで燃えるし、ならゲームやアニメの二次元ならいいんでない!?ってなってもゲームは運営の方針がユーザーにとって受け入れられないものだったり、作品内の表現が不適切なものであったり、アニメ化したら中の人(声優さん)のやらかしにキャラまで巻き込まれたり、制作会社が恐ろしく手抜きとかアニメオリジナルの解釈違いがやばかったり、そもそもの大元の原作者様がやらかしたりと……

まぁ、そもそも人が関わって作っている時点で全く不満が出ない、全く問題がない、なんて無理デスヨネー!!と自棄を起こして叫びたい気分である。

さて、と。
今回自分の元推しは再炎上している……再炎上、そう、再炎上。
だって、元推しはついこの前まで炎上して表舞台から消えていたのだから。そして、復帰早々、復帰したことに対して炎上が起きているのだから。

芸能界に詳しい方ならこのタイミングと上記の言葉で誰のことか察しがつくだろうが、どうかその名前は心の中に留めておいてほしい。
これは、その元推しの復帰についてどうこう意見を述べる記事ではなく、ただの自分の心の整理だから。


推しが炎上したとき、それに対する反応は人それぞれだと思う。
そもそもどういった内容で燃えたかにもよるので、一概にこう!と示せるものでもないのだが……例えば、それが事実であればどう考えても人道的に許せるようなことではないだろうというような内容で推しが燃えた場合。自分の少ない交友関係の中だけでも、人の反応はそれぞれだ。
二度と見るのも無理になる人もいれば、推しの言葉以外は信じないと固く心に決め推しについていく人もいる。複雑な心境を抱えたまま、ひっそりと推しから離れる人もいる。

かく言う自分も、色んな心境を抱えたまま推しから離れた一人だ。
そして、今推しの復帰によって未だに消化しきれていない複雑な感情が心の中でのたうちまわっている。外が大荒れなら心の中も大荒れだ。
でも、心の中の荒れ模様のいいところは書いて吐き出せば多少はおとなしくなるところだと思っている。
現実の大荒れの天気よりもよほど、消滅に時間はかかるけれど。
その間にぐるぐると考えては心の中で降る雨も、きっと何かの花の糧にはなるんだろうから。

そもそも、自分がずっと心の中でもだもだと苦しくなる理由はわかっている。
それは、何かやらかしたとしても、それ以前に彼が与えてくれた感動や喜びは決して嘘ではないからだ。

まるっと嫌いになれれば楽なんだろう。でも、彼が出ていた作品というのは決して彼だけで成り立っているわけではない。どんな作品であれ、一人だけの力で完成する作品というものはない。
まるっと嫌いになるというのは、自分にとっては……あくまでもこれは自分の考えであって、作品をみれなくなった方に対する批判でないのはわかってほしい。
あくまでも、自分にとっては、まるっと嫌いになるというのは本人以外の人々や、その時確かに感動し、喜んだ自分までが否定されるみたいでひどく悲しいし、できない。
だってその時間は確かにあったものだし。その感情は嘘ではないから。

推しが燃える度に、自分の中に思い出すセリフがある。

好きなものに飽きたり、好きなものを嫌いになったりするのって――つらいじゃないですか。つまらないじゃないですか。普通なら、十、嫌いになるだけのところを、十、好きだった分、二十、嫌いになったみたいな気分になるじゃないですか。そういうのって――凹みますよ

化物語(上)

これは、化物語に出てくる八九寺真宵のセリフだ。彼女の両親が離婚してしまったことからくるセリフで、まぁ、自分の現状とはまるで違うのだけれど。
でも、きっと元推しを完全に嫌うことができない自分は、きっと、何よりこの凹むのが辛いのだと思う。

推しが燃える度に思う。数ある報道のどこまでが本当かなんて、結局当人同士にしかわかりっこない。
芸能人に推しがいて推し活をしている人ならだれもが自分の推しがそこに名前を載せられることを恐れるであろう砲弾に例えられる某雑誌記事はそんな証拠どっから集めてきたん!?とか、いや、そんなん警察が証拠品として押収してないの謎すぎん??とか言いたくなるような証拠ばかりの記事だし、どうしても一方的な記事になってしまう。

それでも、それが事実である可能性がある以上、自分は「本当に?」とか「推しを信じる」なんて言えない。
だって、被害者があることなのだ。事実だとしたらとても許されないことなのだ。
そして、少しでも可能性があるのなら被害者の方は守られるべきだ。被害者本人の言い分を嘘だと疑うことなんてありえない。

そのレベルのことを起こして燃えた推しが自分には今まで2人いる。
マジでつらい。いまだに辛い。
復帰した君らの名前を見る度に複雑な気持ちになるし、今回みたいに総叩きされてるのは起こした出来事を考えればそりゃ仕方ないけれど、それでもやっぱり君を叩いている投稿が目に入るのは辛い。

復帰してほしくなかったよ、ごめんね。

純粋に好きでいれなくてごめん。これからも応援できなくてごめん。これからどんな君の活躍を見てもどうやってもこの複雑な気持ちは消えないし、でも君を完全に嫌いにもなれない。

君のお芝居が本当にすきだった。
君の歌ももっと聴きたかった。
もっとあの子を演じている君が見たかった。
君の演じるあの子が本当に大好きで、いまだに好きで。
君と、君の友人の俳優さんのやり取りが本当にすきだった。
遠征先からでも彼のためにまめにやり取りをしているのが、本当に仲良くて微笑ましくて、見ていて幸せな時間だった。

そんなに面倒見がよくて、すばらしい芝居をする人である部分が確かに彼の一面として存在するのを、自分は知っているんだ。

でもそんな一面はファンの前だから見える一面で、そりゃ別の一面からみた彼は最低な人なのだろう。

でも、人はどうやったって多面的で。
誰かに見える一面が最低だからって、それがその人のすべてではないことを、自分は知っているから。
だから完全には嫌いにはなれないのだけど。

でもね、自分は君をそこまで盲目的に推すことはできないし、それは他の推しに対してであれしたくないから。
今度こそさよならだね、ありがとう。
君のくれた幸せな時間だけは、本当にずっと大事に抱えていくよ。
何度痛くなっても、これを降ろすことだけはしないよ。

燃えるのは情熱だけでいいのに。
頼むから、情熱だけをいつまでも燃やさせてくれよと。

今日も、すべての推しに願っている。

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