◆連載フィクション小説を載せます。自分の創作に「面白い」と思って下さる方のご支援をもとに、自費出版するのが目標。1週間に1ページは投稿します。 純文学が好き、駆け出しをサポートしていただける方のご参加、心よりお待ちしております。
知るとゾッとするSNSのダークサイドを告発。
KALATH
活字と煙は、高く昇るとか。
欲望の渦巻くネオン街。欲は何を、誰に語るのか。欲のささやきと声に溺れる人たち。その中間に位置する人たちーーどこへと向かうのか。
*高校時代。淡い青春の思い出を書き綴っています。 他のフィクションと異なり、こちらは私体験に基づく話です。 その経験を脚色し、想像を加えよりリアリティを持たせる、 実験作です。 私小説寄りです。淡さや青さを盛り込みました。
裏の裏は表だ。夜道は「裏」。一人で歩くと、危険を察知し警戒をする。危害を想定する。避けようと、裏道を避けようとする。 次に別の、安全に思える表道に近い裏道を選ぶ。そこも「裏」だ。暗闇に同化して、足元に近づいてくる。得体の知れない恐怖に怯えるだろう。そこで選ぶのはーー人がいてネオンが輝き、安堵を覚える「表」道。 そこに真の「裏」がある。表面上は綺麗で安心をするだろう。だが、見えない裏が群がっていて、容赦なく襲ってくる。修復は効かない。人生の歯車が修復できないところまで、
おそらく人間には平等に、不幸が訪れる。ひとはそのタイミングを選べないような気がする。自分に降りかかった不幸のほとんどは、不意のもの。経験則と推測でしか語れないのがもどかしい。 不幸--。 不平等なものであってほしいし、時期も選べたらいいのに、とも付け足す。不幸の質量は人の数だけ違うし、人によって「そんな不幸で落ち込む?」と、感受にも差異がある。 「なんで俺(私)だけ……」と降りかかった不幸の対比をする、したくなるのは、いたく自然なことかもしれない。一方、「あいつ
"REGULATORS" Regulators, We regulate any stealings of his property We're damn good too. But you can't beat any geek off the street, Gotta be handy with the steel If you know what I mean. Earn your keep Regulators, mount up. 【記憶の糸】 あれは、高校
これはあくまで僕が「ハメられた」話だ。 軸足がここに置かれていることだけ念頭に置いてほしい。一杯食わされた過去に「さようなら」を告げたくて、書いている次第だ。 【あれは】 僕の地元には、少し洒落たオンボロな喫茶店兼バー(のような店)がある。穴場スポット的な所。主に置いてあるのは、レコード。 現代社会の見捨てたアナログな世界が一極に集中している。そんな寂れたレトロな店。 どのような店かを細かに説明するのは難しい。暗い。音楽がステキ、ルーズ(閉店時間は建前上あ
【悪いのは】 ロバータ・フラックの"Killing Me Softly"が頭のなかでこだまする。曲のトーンに陰うつさは感じられない。ただ、自分の行いを省みると、この曲が頭でループするたびに、叫び出したくなるほどの苦しみを覚える。 「逃げて」--。かのじょの最後のひと言だった。どこに逃げるべきなのか分からないまま、僕は右に行き、左に行き、前に進む。後ろに戻れない。涙は流れない、不思議と。 自分が安全でありたい、解放されたいと、願っているだけなのだろうか? 恋人を
序 この話は、とある学生についての話だ。どこにでもいる、詐欺とは無縁に思える学生についての話。しかし、マルチ商法詐欺の手法は多様化しているのも事実だ。今回は俗称「モノなしマルチ」商法の被害について。
これから書く話。 すべて実話だ。小説ではない。 現実とSNS(交流サイト)は切り離せない時代だろう。ところが、盲点もある。ジャンルによって異なる。 潜む落とし穴を掘っているのは、案外、一見すると善良な人間だったりする。
今日は核心に迫る第一歩を、書き進めてゆく。読み手は誰のことを言っているのか、分かってくれていると思う。 最近、マルチ商法に規制がかかっている。とあるマルチの大本山とも言われてきた企業に、行政勧告令が出された。事実上の解体だ。モデルのルーツはいつなのだろう?と頭をよぎる。この手法は「騙して稼ぐ」。とても賢いそれだからだ。もうかるのが上層部だけどいうのもーー善悪は別としてーーまた上手くできている。働くのではなく働いてもらうだけで、カネが入ってくるカラクリ。 モラルが欠如していても
ここ最近SNS(交流サイト)空間が闇だらけになっている。さあ、なんのことだかサッパリだろう。見える人・見えない人に見事に分かれた。見える人には全てお見通し。証拠も揃っている。興味本位でした投稿が、あとあと多くの被害者をはじめ、迷惑をかける。マルチ商法・特定商品取引やら、悪行の数かずが、当たり前にあるんだ。その数かずを紐解いていく。時系列はバラバラだ。それだけは事前に把握してほしい。
【レペゼン非モテ】 日本非モテ協会理事長を務めるくらい、ぼくは非モテなメンズの鑑的な存在だ。「俺の背中を見て非モテになろうぜ!」との気概があるから、座に就くのは当たり前だ(協会なんて今勝手につくったものだから、実在するわけがないと添える)。 ところが。 モテはしたのかもしれない。過去の栄光のようで小恥ずかしいが、なにせぼくは非モテ。 たまには、過去の自慢をさせてほしい。 【突然に】 「氷川きよしに似ているわね」--。コンビニでアルバイトをしていた時期に
最初に断っておく。 これは、男女両方から「女心がわからない」男に認定された、ぼくの恋愛(失敗)テクニックだ。つまり、読めば読むほど、非モテくんになる可能性が高い モテたいのなら「モテモテテクニック伝授⤴︎」といった類の情報商材を買うことを勧める。中身はスカスカだとしても、「目指せモテ男☆」と道筋が明るければ、モチベーションは上がるだろう。 裏を返せば、こちらはモチベーションサゲサゲの内容。その点、よろしく。 【分からないもの】 女心とは一体--。 これ
【あの日】 アイツが死んでからもう少しで8年目を迎える。命日が近づくと否応なしに、苦い過去を思い返してしまうもの。 アイツがインドで「死んだ」--この報を受けた時、当時のぼくは固まってしまった。知人や友人、親族を失った方ならお分かりになるだろう--。衝撃に抗(あらが)うかたちで、現実を非現実化してしまう、あの一瞬の反応は。 あくまで一瞬にしかすぎないのだが。 あまりにも信じられない、もしくは信じたくないことは、現実ではないと振り払おうとするのが本能なのかもしれ
主流SNSでつぶやくと面倒になりそうなので、こちらで。 平本のドーピングの暴露がまぜ試合前じゃなかったのかが気になる。憶測だけど、リークする側はタイミングを選ぶ。 選手生命を終わらせるには、試合後より前のほうが壊滅的な打撃力があるのに。
【カルテとの遭遇】 記憶の隅に一枚の古びたカルテの残像が眠っている。 床に放置されたままだったのだろうか、そのカルテはしわだらけの状態で、破れてもいた。風 記憶の隅に一枚の古びたカルテの残像が眠っている。 床に放置されたままだったのだろうか、そのカルテはしわだらけの状態で、破れてもいた。風化したカルテには手書きで病名や既往歴、住所、連絡先が記されていた記憶がある。 *** 【無神経な冒険】 今から20年近くまえのこと。 当時、高校生の僕
【本題に入る前に】 さきに断りたい--。 僕は自分に霊感があると思っていないこと、それと、神秘的な現象などには懐疑的ということ。その上で、「霊的な力」を感じた、体験を綴りたい。 *** 中学1年生の梅雨ごろだっただろうか、林間学校で宿泊施設にバスで向かって泊まったのは。行く途中のバス内は活気に溢れ、同級生が色んな話題で盛り上がっている。自分もその輪の中に入ったり、途中で抜けたりした。マイペースに楽しい時間を楽しんでいたのを思い出す。
桜の代紋は歌舞伎町を浄化できるのだろうか--。『飛鳥クリニックは今日も雨』(上)(中)(下)(以下、飛鳥トリロジー)の3冊を読み終え、自問した。悪の自浄作用というとややオーバーかもしれないが、悪を倒せるのは悪なのかもしれないというのが感想だ。 読んだ書籍に対しての解釈は十人十色。それを前提に、僕の書く内容はそのうちの一つに過ぎないと、肩の荷を軽くして読んでもらえると望外である。 奥深くに沈むアンダーグランドな事件の数かずを、主人公のリーは追いかけ、時に事件に振り回さ
【吹けよ風】 春風の吹く方へ--。春風に吹かれ、僕は車を運転していた。ひたすら、脇目もふらず。風に任せ走っていった。 質屋で店主を殺してから、急いで車に乗った。大量とは言えずとも服に--自分のだか、返り血なのだかわからないが--、血が付いていたものだから、那須高原のパーキングエリアで、みえ子に新品の洋服を買うように伝えた。 Tシャツ程度のものでいい、半袖で十分だと。 肌寒い春の夜に、上着がないのは、心許(もと)ない。だが仕方がない。仮に今、警察が追っているとする
【渇き】 最悪な危機を脱した気になっていた。現金強奪犯たちに追われているのかもしれない。だが、それでも都内で生き残り車を借りて、逃げおおせている。これだけで十分だ。もう災厄に見舞われるわけがないと、高を括ってしいた。脇が甘くなっていたのだろうか。 車を走らせながらみえ子と話し合う。 みえ子と僕とで、手分けをしてブランド品を川越市内の質屋に出すことになった。逃げている身である手前、昼に堂々と売りにだすわけにはいかなかい――。 その晩に僕たちが売りに来た、と質屋が
【おサボり】 そういえば、だ。 俺の地元について、端折りすぎた気がする。ここで補足するかな。 そういえば、だ。 俺自身のことも書いていないや。興味抱く人があまりいないと思っていたし。 自分の経験した出来ごとは、なるたけ忠実に。 ただ、「アレ?なんだったっけなあ……」って話になると、脚色してしまうかもしれない。 怒られない範囲内での誇張の方が面白いでしょう? 加えて、というか重ねて「聞いた話」は膨らんじゃうはず。伝言ゲームみたいなもので、気がついたら「
【冷や汗】 「世にも奇妙な話」みたいに出来すぎた、気味の悪い話--。その手の話を耳にすることは、人生で一度か二度くらいあると思う。人によってはそれ以上だと思う。 三度以上あるヤツってどんな人なのか、想像には難しくないハズ。 又聞きだったりするから、尾ひれもついて脚色される。それでもって自分も盛っているかもしれない。事実誤認があったりする。それもご容赦してもらえれば。 というか俺自身は、「〜から聞いた話」ってオートマ式に膨らむから仕方ないと割り切っている。