ロスジェネがゆとりを知る
新人が入社して約半年が過ぎた。
我が社は危機管理能力の高い「社長」が会社を運営しており「コロナウイルス防止対策」として「3密」を避ける行動をしている。
その為会社の「新人歓迎会」や「親睦会」は未だ行ってはいない。
お昼休憩もお互い「ソーシャルディスタンス」を取りながら食事を摂っている毎日だ。
簡単に言ってしまえば、お互いをまだ深く知らない関係性が続いているのである。
これはあまり良い状況ではないと思っている。
「酒」を飲んで「コミュニケーション」を深めるという考えは、いかにも昭和世代のオヤジの考え方だと思うが、これが1番手っ取り早く、私は「この方法」で今まで生きてきた。
では何故これほどまでに私が「新人社員」と「コミュニケーション」を深めたいと思っているのか。
それは私の中で「新人社員」の印象が日に日に悪くなってきているからだ。
「わからないだろう」「できないだろう」「知らないだろう」という先入観が湧き始めてしまっている。
「彼」が今までどのような「人生」を歩んできたのか、その「背景」を知ることもなく「先入観」という「色眼鏡」で見てしまっている。
その為この状況を打破したく「彼」をもっと知りたいのである。
では、私が「彼」のどのような面に不満を抱いているのか、簡単に説明しよう。
<例①>「上司が右腕を骨折した話」
上司:「薬飲むからコンビニで水買ってきてくれ」
彼:「わかりました」
数分後
彼:「買ってきました」
袋のまま渡す
上司:「あ、ありがとう(あ、キャップ取れないや)」
彼:「失礼します スタスタ」
印象:「水を買ってくればいいと思っている」
<例②>「タクシーの運転手にはなれない話」
上司:「取引先まで車運転してくれ」
彼:「わかりました」
車間距離ギリギリ 急ブレーキ(謝罪なし)
まるで自分だけ乗っているような運転
彼:「到着しました」
印象:「目的地に着けばいいと思っている」
<例③>「商品の発送作業の話」
※送り状貼り位置レクチャー後
上司:「では発送箱に送り状を貼ってくれ」
彼:「わかりました」
見ずらい所に貼る
縦に貼ったり
横に貼ったり
斜めに貼ったり
バラバラ 見た目悪い
統一性なし
彼:「全て貼り終えました」
印象:「商品が届けばいいと思っている」
以上3つの例を用いて「彼」の仕事振りを例えさせてもらった。
「彼」は、いわゆる「人に寄り添った」考え方を持っていない。
言われたことだけをするロボットのような「思考回路」なのである。
これは相手の気持ちを考えないのか。
もしくは「考えられない」のか。
非常に厄介な問題であり「こんなことまで教えるのか」という気持ちになってしまう。
もし「彼」に交際している「彼女」がいたとしたら、きっと独りよがりな「○○○」をさせられているに違いない。
おっと、これは言い過ぎた。
しかしながら「ロスジェネ」が「ゆとり」にギャップを感じている問題に直面しているのは間違いない。
早いうちに「彼」と「コミュニケーション」をとり「彼」の考えを知り、理解していかない事には円滑な「共同作業」ができないと考えている。
「ロスジェネ」が「ゆとり」に悪戦苦闘し、それを遠目で「バブル期」の経営者が涼しく眺めている。
この図式はなんだ?
終わり