ファイアーエムブレムエンゲージをクリアしました【星炎け!継承よ!新時代のファイアーエムブレム!】
ファイアーエムブレムエンゲージ
発売から10ヶ月ほど経ってやっと着手して先日クリアしました。
幻影異聞録#FEをプレイしていたこともあって着手するのになかなか時間がかかってしまったのですが
RPGだった派生作品ではないシミュレーションのFEになっており
奇抜なワードが流れる一方で「アッサリ気味」「FEらしくない」など批判的な意見もあり
エンゲージでやってること全部幻影異聞録#FEでやってない???
◎幻影異聞録をよりFEナイズした作品へ
というわけでこのゲームをプレイしてクリアしての一番の感想が、
「幻影異聞録って下地があるんだから大いにアリ」でした。
RPGから戦略シミュレーションへ
現代世界から剣と魔法の世界へ
アカネイアの英雄からFEの系列の英雄へ蒼井樹からアルフレッド王子へ
アトラスとのコラボレーション作品、いわゆる亜流的な作品だった、ペルソナライクな作品だった幻影異聞録を「よりFEらしく」作った作品に感じました。
それ故に展開のスピードや話の進み方がわかりやすくサクサク進む一方で、作風としてはFEらしくなくかなりヒロイックに、揶揄すれば「ニチアサエムブレム」とも呼ばれる本作ですが、そもそも論として幻影異聞録でまんまニチアサ特撮ドラマムービーが流れてたので何一つ問題はないです。
◎神竜と共にエレオスへ旅立とう
主人公は我らが1000歳児にして仮面ライダーにして水戸黄門の神竜様
(デフォルト名:リュール)
その美しい姿は事あるごとに「私は神竜です」で事態を治めるちりめん問屋スタイルを見せつつ、性別が男でも女でも違和感のないように丁寧語で喋るキャラのためところどころ妙にヘタレに映るわ、漫画版では偽計のために「自分は神竜で散歩が好きで毎日8000歩歩いてる」と偽ってあえて敵に捕まるなど、数々の勇姿を見せつけ、一部ファンからは珍獣様の諢名を与えられている。
エレオスに住まう数々の仲間たち、そしてかつてのファイアーエムブレムの英雄を模した十二の紋章士たち、その力と共に神竜は世界を歩む。
なお、旅の先で神竜は絆の力の結晶として必殺の神竜波を使うようになる。
「そうはならんやろ」「エンゲージビームwwwww」と思うだろうが
絆の力でビームを放つのも幻影異聞録からしっかり踏襲されてる要素なのでご安心を。
ビームっていうより絆ギャバンダイナミック
◎ゲームとしては風花雪月よりとっつきやすく
シミュレーションとしては、前作風花雪月よりはややシンプルめ、かつクラスごとの役割をもたせたような感じになった印象。
そもそも前作があまりに大味すぎるせいで「前衛が殆ど鬼神の一撃持って毎ターン力+6で殴ってくる蛮族集団」とかやってたのと比較すると、
今作は「クラス毎の所持スキルや特性はクラス固有」になっているため、
育成面では前作より悩みづらくなってはいる。
ただその一方で、装備品の紋章士の指輪・腕輪のウェイトがやや重く、
クラスチェンジであったり、有力なスキルであったりは紋章士の絆レベル上げ→スキル継承+武器素質取得がメインになってる。
すごく大雑把に言えば前作の兵種マスターの要素が紋章士の指輪・腕輪システムにひとまとめにされたような形。
特にクラスチェンジ、武器素質の要素についてはかなり重く、ゲームのシナリオの関係上、ゲーム中盤~終盤にかけて、魔導書の素質が取れなくなる、
最初からキャラが素質を持ってない限り、魔法職のキャラが新規に作れないといった弊害が起きる。(一応DLCの紋章士の腕輪もあるが、必要レベルがかなり高いので現実的ではない)
ただ、そういったスキルや素質継承といった要素だけではなく、
単純な装備としても「指輪自体に能力上昇がある」「1回のエンゲージ毎に1回だけ使える強力なエンゲージ技」「シンクロ中は該当する紋章士が使っていた武器をそのキャラも使用できる」など、強力な装備品、あるいはゲームチェンジャーの切り札としての要素を担っている。
そういった意味では、良くも悪くも紋章士に振り回される部分もあり、
前作の風花雪月やそれ以前のFEとはまた違った面白さや大味さが出ている。
◎これから初めて触れる人にはオススメのファイアーエムブレム
現在、容易にプレイできるファイアーエムブレム作品は、
Switch Onlineで配信中の一部過去作とSwitch発売のソフトでは以下の通り
・暗黒竜と光の剣(FC・要Switch Online)
・聖戦の系譜(SFC・要Switch Online)
・封印の剣(GBA・要Switch Online+)
・烈火の剣(GBA・要Switch Online+)
・ファイアーエムブレム無双(Switch)
・風花雪月(Switch)
・風花雪月無双(Switch)
・幻影異聞録#FE encore(Switch)
過去作はUIなどでも今プレイするには人によって不便を感じる部分もあり、
また作品によっては旧機種・ソフトを含めての購入が必要になる。
Switchでプレイできる現行作についても、無双と幻影異聞録はコラボ作で外伝色が強めなのと、風花雪月はそもそものストーリーが重いので人によってはストーリーを摂取しきれずにリタイアする可能性もある。
そういった意味では、本作エンゲージは比較的明るめな作風でストーリーもサクサク目に進むため、とっつきやすいFE作品だと感じました。
過去作を知ってれば要所要所も更に楽しめるけど、知らなくてもしっかり遊んで楽しめる作品なので、これからファイアーエムブレムをプレイしてみたいという人は是非触って欲しい。
ついでに幻影異聞録もプレイしてほしい。
いやマジで幻影異聞録とエンゲージ魂のきょうだいなんだって!
クリア時の主力見せたらオルテンシアの魔力成長が一番ビビられた。