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【第8章】ミタマ磨きとは①

2023年10月出版『日月神示に学ぶ ひふみの生き方』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。


今回は、第8章『ミタマ磨きとは』前編を掲載します。




◎日月神示で繰り返される「ミタマ磨き」とは


ミタマ磨きと申すのは、
神から授かっているミタマ(魂)の命令にしたごうて、
肉体心にくたいごころ捨ててしもうて、
神の申す通りそむかんようにすることぞ。
学や智をちからと頼むうちは
ミタマは磨けんのざ。(磐戸の巻・第十六帖)
 
今のやり方、考え方が間違っているからぞ。
洗濯せよ掃除せよと申すのは
これまでのやり方、考え方を
スクリ(すっかり)と改めることぞ。
一度マカリタ(生まれ変わった)と思え。(日月の巻・第十九帖)
 
今度の大洗濯は
三つ(神界、幽界、現界)の大洗濯が一度になっているのざから、
見当取れんのざぞ。
神の国の洗濯と外国(幽界)の洗濯と
世界ひっくるめた洗濯と一度になっているのざから、
そのつもりで少しでも神の御用ごよう務めてくれよ。(日月の巻・第一帖)
 
天地あめつち大祓おおはらいと呼応して
国の潔斎けっさい、人の潔斎、はらい清めせねばならんのざぞ、
与えられた使命を果たすには
潔斎せねばならんのざぞ。(青葉の巻・第三帖)


日月神示に何度となく登場し、最も多用される言葉が「身魂みたま磨き」「ミタマ磨き」、そして「掃除」「洗濯」といった表現です。


身魂みたま」とは、「肉体と魂」を意味し、「身魂磨き」とは、分離してしまっている私たちの肉体と魂を一致させ、本来の人の姿に戻して行く作業を指します。(神示では「ミタマ」を単に「魂」(御魂みたま)という意味として使うこともあります)


これまでも述べて来たように、〈闇の時代〉から〈光の時代〉へと移行するこの岩戸開きは、銀河のサイクルによって過去にも繰り返されて来ましたが、今回の周期にあっては「とどめの戦」という言葉どおり、これまでの岩戸開きの集大成なのだと神示は言います。


この岩戸開きのプロセスは、惑星やそこに住む生命体の覚醒と次元上昇(エネルギー周波数の高密度化)を引き起こすことから、ニューエイジの間では聖書におけるイエスの昇天になぞらえ「アセンション」(上昇、昇天)と呼ばれ、「とどめの戦」である今回の岩戸開きに至っては、さらに大局的な宇宙のサイクルとも重なっており、「宇宙全体のアセンション」、あるいは「一つの宇宙の完了」(宇宙全体がより高次の宇宙に生まれ変わる)などと表現され、この宇宙始まって以来のビッグイベントであるとされています。


神示においても、「三千世界の大洗濯」とあるように、これまでの岩戸開きのような小さな洗濯ではなく、神界・幽界・現界すべての領域をひっくるめた大建て直しであり、それによって新しい宇宙をリスタートしようという元なる神々による大計画なのです。


そのために、かつて宇宙の理を外れ、各領域や銀河、星々に多くの歪みやけがれの因果(カルマ)を生んでしまった神々である私たちが、霊的な掃除・洗濯の足場として、宇宙の雛型であるこの地球に何度も肉体を持って生まれ、分離した「陰陽」「天地」「神人」「霊体」「男女」といった二極のエネルギーの統合(調和)を図ろうとして来たのだと神示は言います。


神示で示される「身魂磨き」(以後、読みやすさのため「ミタマ磨き」に統一)とは、その霊的な掃除・洗濯における内的な仕事のことであり、一人一人の中にある分離意識やネガティブエネルギーを手放し、「神人一体」である本来の人間の姿、神としての生き方に立ち返って行くことを指します。


そして、そのために重要となるのが「ミタマ(魂)の命令に従うて、肉体心捨ててしもうて、神の申す通りそむかんようにすること」であり、「これまでのやり方、考え方をスクリ(すっかり)と改めること」なのです。


◎ミタマ磨きのための『5つの心、5つの態度』


かえりみる、はじる、くゆる、おそる、さとる、
の五つのはたらきを正しく発揮して、
みそぎはらいを実践せねばならんのであるぞ。(青葉の巻・第三帖)



では、「神の申す通りそむかんようにする」「これまでのやり方、考え方をスクリと改める」とは、具体的にどうすれば良いのでしょうか。


本書では、ミタマ磨きのための具体的実践法を『5つの心、5つの態度』と呼び、それぞれ解説したいと思います。


まず『5つの心』とは、ここまで紹介して来た以下の5つの心の持ち方を指します。


◎ 不二の心
宇宙に存在する森羅万象はもともと一つであり、自分、他人、神霊、自然、動植物、モノ、事象(出来事)に至るまで、すべては創造主の分身であると同時に、自分自身の現れそのものであるとして尊ぶ心。


◎ あなないの心
宇宙に存在するすべての生命は異なる個性と性質を持っており、悪に見えるものも善に見えるものも、美しいものも醜いものも、それぞれの個性が働き合い、活かし合うことで宇宙の大歓喜(弥栄)に向かっていると捉える心。


◎ まつり合いの心
他者を否定、批判し、対立することをやめ、生きとし生けるすべての存在、すべての出来事を肯定し、尊び、調和しようとする心。


◎ 感謝の心
創造主、天地の神々をはじめ、他人、霊人、自然、動植物、モノ、事象(出来事)に至るまで、日々自分と共に生きている存在たち、また自分を生かし、あらしめている存在たちに感謝する心。


◎ 素直な心
理論理屈で世界を捉えることをやめ、赤子が親を求めるような素直な心で元なる神に従い、宇宙の理に準じる心。



そして、『5つの態度』とは、前述した神示で示される「かえりみる、はじる、くゆる、おそる、さとる」という5つの心の働きを指します。


かえりみる
周囲や日々の生活に流されることなく、自分の行動、生き方を立ち止まって振り返り、俯瞰的に見ようとする態度。


◎ 恥じる
社会生活や人間関係において、調和を乱す言動、他者への敬意や尊重を欠く言動に気をつけ、それを恥じる態度。


◎ 悔いる
他者を傷つけたり、行き過ぎた言動をとってしまった時、素直に非を認め、反省する態度。


おそれる
自分とは目に見えない様々な存在や働きによって生かされている命であることを知り、創造主、神々、守護霊人、大自然といったより大きな存在を敬い、畏れる態度。


◎ 悟る
宇宙の理を思い出し、立ち返ること(神人合一)を人生の本願とし、真理・真実の学びに励み、怠らない態度。



本書を手にしている方であれば、基本的人道の範囲である「省みる」「恥じる」「悔いる」「畏れる」の4つを心がけることはそう難しいことではないかもしれません。


むしろこの『5つの態度』で最も重要となるのは「悟る」ことであり、宇宙の原理原則や世界の真実について積極的に学び、日々それを生き方に落とし込んで行く・・・・・・・・・・・・切磋琢磨を怠らない姿勢こそが、ミタマ磨きの重要な柱となって行くのです。


ミタマ磨きの具体的な実践についてさらに詳しく知りたいという方は、『日月神示』『大日月地神示』と並び同じ霊団からのメッセージを伝えている『よひとやむみな』(著者名・穂乃子)『身魂磨き実践法』(著者名・穂乃子、マーニ)や、拙著『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』を併せてご参照ください。



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