【第8章】ミタマ磨きとは③
2023年10月出版『日月神示に学ぶ ひふみの生き方』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。
今回は、第8章『ミタマ磨きとは』後編を掲載します。
◎波動領域の棲み分けと意識の二極化
借銭なしでないと、
お土(地球)の上には住めん事に今度はなるぞ。
イシの人(悪人)とキの人(善人)と、
ヒの人(ヒツグの民)と
ミズの人(ミツグの民)と出来る(分かれる)ぞ。
今にチリチリバラバラに一時はなるのであるから、
その覚悟よいか。(夜明けの巻・第十三帖)
ミタマ磨きを進めて行くと、次第に家族や友人と考え方が合わなくなったり、一緒に過ごしていても居心地の悪さを感じるようになり、ぶつかることも多くなるかもしれません。
「ヒの人とミズの人と出来るぞ。今にチリチリバラバラに一時はなるのであるから」とあるように、今この地球で起ころうとしていることは、「善悪がひっくり返る」「上下がひっくり返る」とされる価値観や社会構造の反転であると同時に、善人と悪人、ヒツグの民とミツグの民の(意識エネルギーにおける)居住領域の棲み分けなのだと神示は言います。
さらに『大日月地神示』には、「皆々それぞれに別れて納まる所へ納まるから、うれしうれしたのしたのしじゃぞ。混ぜこぜならんのぞ。霊性相応の仲間、場所、生き方、学びあるのぞ。それぞれ相応に別れて暮らすのじゃ。霊の世界も同様ぞ」(後巻・十五)とあり、ここからは私たち一人一人が持つ意識段階やその周波数によって、それぞれが異なる居住領域、似通った意識エネルギーのコミュニティごとに棲み分けられる世界になり、それはもう始まっているのだと言います。
本来私たちの魂が生きる霊界とは、それぞれの意識エネルギーの周波数によって棲み分けられた世界であり、宇宙ではその状態の方が当たり前なのです。
しかし、前述したように地球は宇宙の雛型であり、あらゆる次元の存在や種族が一堂に会す場所であったため、これまでは異なる次元や領域の魂たちも3次元領域である地球の波動に周波数を落として生まれ、互いが共存し、通じ合えるシステムに準拠して生きて来たのです。
しかし、『大日月地神示』には「五次元まで変わる大立て替えじゃから」(前巻・「な」の巻)とあり、今回の岩戸開きによって地球および人類が霊界域である5次元領域にまで波動上昇するため、その周波数にそぐわない人々や存在たちは、自ずと異なる波動領域に棲み分けられて行くことになるのです。
いわゆるスピリチュアルの世界では、この現象を「3次元意識と5次元意識の二極化」あるいは「意識の多極化」などと表現され、同じ地球上でもそれぞれの意識段階によって古い地球に留まるか、新しい地球に移行するか、異なるパラレルワードに分かれて生き始めるのだと言われています。
本書を手にされている方は今まさに体験中かもしれませんが、たとえ長く連れ添った家族であれ友人であれ、ここから先は意識エネルギーが大きく異なる人同士が同じ場所で共生することは出来なくなるため、物理的に離れて行くという現象があちこちで起こり始めるでしょう。
他人事だと思っていた夫婦の別離があなたの身に起こるかもしれません。
親子や兄弟間にトラブルや齟齬が起こり、お互いの気持ちが決定的に離れてしまうかもしれません。
長い付き合いの親友や同僚となぜか疎遠になって行く、あるいは引っ越しや転勤などで物理的に会えなくなって行くという現象も頻発するでしょう。
そのような時に大切なのは、「夫婦だから」「家族だから」「長い付き合いだから」と言って情にほだされ、無理矢理関係を修復しようとしたり、相手に合わせたり、追いかけたりしないことです。
◎他人を無理に引っぱらない
人間は、色とりどりそれぞれの考え方を
自由に与えてあるのざから、
無理に引っぱったり、
教えたりするでないぞ。(黒鉄の巻・第三十一帖)
この神示読んで嬉しかったら、
人に知らしてやれよ、
しかし無理には引っぱってくれるなよ。
この神は信者集めて喜ぶような神でないぞ、
世界中の民みな信者ぞ、
それで教会のようなことするなと申すのぞ (下つ巻・第七帖)
ミタマ磨きを始めると、私たちが生きて来た社会のあらゆる思い込みや洗脳が外れて行き、「悪の世」であるこの世の実態が見え始めるでしょう。
そして、真実に目覚め、ミロクの世に至る人は多い方が良いのだからと、あの人にもこの人にも知らせたい、わからせたいと思い始めるかもしれません。
しかし、それはこの世の価値観による平面的な考え方に過ぎません。
それぞれの魂にはそれぞれの目的や段階、ルートがあり、個々のめぐり(カルマ)を晴らすための人生プランがあります。
あなたが良かれと思って伝えた真実も、相手の魂の人生プランにおいてはまだ不必要であり、かえって迷惑な場合もあるのです。
神示には「この神示見せてよい人と悪い人とあるのざぞ」(日月の巻・第十七帖)とあるように、重要なのは物理的な人数よりも縁やタイミングであり、「自分と自分と和合せよと申すのは、八人、十人のそなた達が和合することぞ」「一人改心すれば千人助かるのぞ」という言葉どおり、まずは自分一人のミタマをしっかりと磨いて行くことに専念することが大切です。
『大日月地神示』には、「(世の中の)九分九厘は、読まぬ聞かぬ関わらぬと教え受け入れられぬお人ばかりじゃが、一厘のお人、真学びて真の生き方いたせば世は変わるのぞ」(後巻・五十四)とあり、同じ神人氏によるFacebook投稿『続 大日月地神示』には、「日の本の民一厘で立て替え立て直しとなりますぞ」(「因果の未来」より)とあり、岩戸開きのために覚醒すべき人の数は、日本人全体のほんの一握り(数十万人)に過ぎないのだと言います。
スピリチュアルの世界でもその必要人数は全体の0・数パーセントとも言われ、ごく一部の重要な魂たちが覚醒することで人類全体に覚醒が波及し、岩戸開きに伴う混乱や天変地異も穏やかになるとされています。(つまりこれがここまで述べて来た「残り一厘」の反転のプロセスを指しているのです)
また、決して新しい地球に行くことが「良い」ことで、古い地球に留まることが「悪い」ことではありません。
今起こっていることは、単にそれぞれの意識段階に沿ったエネルギー周波数の棲み分けであり、魂レベルにおいてはただそれぞれがそれぞれの生きたい人生、住みたい世界を選び、進んでいるだけなのです。
あくまでもあなた自身が生きたい、住みたいと思う地球にフォーカスし、たとえ家族であっても無理に自分の道に引っぱり、それぞれが体験したい道を邪魔してはいけないのです。
もしあなたがミロクの世を目指し、相手がその道を共に歩めそうにないと感じたなら、たとえ夫婦であろうと、親子であろうと、親友であろうと、ここからはきっぱりと道を分かつ大胆さと、ある種の無情さ(それこそが本当の愛なのですが)を持つことが大切です。
『大日月地神示』には、「後から戻って来る、縁ある御魂もありますぞ。御魂磨きして出直して来る者も、立派なお役目いたされますから見て下されよ」(後巻・二十二)とあり、「日の本の民一厘」のプロセスによって覚醒が波及した後、再び周波数が近づくことで再会する家族や友人たちもいるのだと言っています。
再会する人々も、ここでお別れとなる人々も、すべては個々の因縁因果の中で起こっていることです。
過去の関係やこの世の情に執着せず、それぞれの魂の道のりを尊重し、称える心を持つことが大切です。
しかし、神示を信じる人には知らせなさいとも神示は言っています。
「信ずる者ばかりに知らしてやりてくれよ」(日の出の巻・第十五帖)「悟った方、神示とけよ。信ずる者、皆人に知らしてやれよ」(夜明けの巻・第十二帖)「誠の神の人民とわかりたらこの神示写してやりてくれよ。時節見るのざぞ」(日月の巻・第十七帖)とあるように、自分の子供がまだ低年齢の場合や、あなたの話に耳を傾けようとする家族や友人がいるならば、無理のない範囲で情報をシェアすることも大切です。
神示に縁のある魂は読めば心勇み、縁のない魂や悪霊に憑かれた者たちが読めば拒絶反応を起こし、腹立たしくて読めないのだと神示はいいます。(神示はとてもエネルギーが強く、語調も激しいため、縁のある人でも最初は威圧感や息苦しさを感じるかもしれません)
特に子育ての最中にある方は、家系のカルマを自分の代で断ち切り、子孫に残さないためにも、神示を通して宇宙の理を学び、子供たちに示し、伝えて行くことが何より大切です。
また、「手柄は千倍万倍にして返すから(中略)悪の楽しみは先に行くほど苦しくなる、神のやり方は先に行くほどだんだん良くなるから、初めは辛いなれど、先を楽しみに辛抱してくれよ」(上つ巻・第二帖)、あるいは「掃除出来た人民から楽になるのぞ。どこにおりても掃除出来た人民から良き御用に使って、神から御礼申して、末代名の残る手柄立てさすぞ」(富士の巻・第三帖)とも神示は言っています。
神示を受け入れ、理解し、さらに生き方に落とし込むことの出来る人々はごく僅かかもしれません。
しかし、たとえ友人や家族と散り散りになり、一度は孤独の身になろうとも、あなた一人が神の道にしがみつき、その手を離すことなく「神人和合」を成し遂げれば、ここからのあなたの人生はめくるめく楽園となって行くでしょう。
あなたが選んだ新しい周波数によって人間関係は再編成され、予想もしなかった新しい人生が展開されて行くことになるのです。
どうかその日々を楽しみに、この激動の時代を力強く乗り切って行きましょう。
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