200120_31平均律入門

31平均律の世界へようこそ!【030】

こんにちは、こんばんわ、ユートピア!
変拍子兄さんの時間です


ついに、できてしまいました31平均律ドレミです
ということで、今回のテーマは31平均律
24平均律であれば、単純に倍にすればよかったのですが
31音となると、ややこしいのですね

ですが、しっかり整理すれば問題はありません!
さあ、31平均律にはどんな世界が広がっているのか?
説明しましょう、ついてきてください!

◆31音を理解する

我々のなじみのある音律は12平均律
当然12に慣れているので31という数字を見ると、唖然としてしまいます。
多いですし、素数ですしね。

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そこでまずは、
グループ分けをして31音を把握していきましょう!!

①白鍵/黒鍵モデル

31平均律に入る前に
12平均律を振り返ってみましょう
12という数もそこそこ多いですが、
言われてみればそれほど苦ではありませんよね?

それはピアノのイメージがあり
白鍵7+黒鍵5という2つのグループに分けてとらえているため
12という数でも把握できているということです。
(人は7前後の数しか、直観的に把握できないのだとか)

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この発想を応用して
31平均律でも白鍵/黒鍵という観点で整理してみましょう

白鍵7音 が3つ(7x3=21) 
黒鍵5音 が2つ(5x2=10)

合計31と考えると、いかがでしょうか?
つまりこういうことです↓

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これで随分、見通しが立ったことでしょう

31平均律はこの5つのグループにわけて音程を考えていけば
頭を混乱させることなく、メンバーを把握できそうですね

混乱したときは、この変な板チョコみたいな図を頭に浮かべましょう


②5つのサブグループ

それでは「白鍵が3つ」とはどういうことでしょう?
これは、ちょっと高い/低い ドレミファソラシドがあるということです

ちょっと高い7音→オーバー
通常→ナチュラル
ちょっと低い7音→アンダー
というグループ名をつけました

お次は…
黒鍵が2つ」これは高い低いではなく#/♭と捉えるとよいでしょう
例えば、ド#とレ♭のように12平均律では同じとされていた音が別個に扱われます。
この2つのグループはシャープ/フラット と名付けましょう

というわけで31音をこのような5グループに分けることが完了しました

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③位置関係
次に位置関係、つまりこの5つのグループがどのように並んでいるのか?
まずは、白鍵組のオーバー/ナチュラル/アンダーから参りましょう

この3つは31音の中で隣接しています
オーバーはナチュラルより1step(=38.7cent)高く
アンダーはナチュラルより1step低い
という位置関係です

オーバー
↑1step
ナチュラル
↓1step
アンダー

それに対して黒鍵組は2stepの関係にあたります
ドより2step高く、ド#があり
レより2step低く、レ♭があるという位置関係です
シャープ/フラットはナチュラルより2step高い/低い と覚えていただければ、OKです



シャープ
↑2step
ナチュラル
↓2step
フラット

下図のようにまとめるとわかりやすいですかね
これを把握できれば、もう31平均律の配置についてはほぼ完了です

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④詳細な位置関係

もう少し、突き詰めてみると
・全音:ドよりレは5step高く
・半音:ミよりファ/シよりドは3step高い
・全音:ナチュラル/オーバー/シャープ/フラット/アンダー/ナチュラル
の5段階
・半音:ナチュラル/オーバー/アンダー/ナチュラル
の3段階

ということが分かれば、31平均律のピアノをデザインする材料は揃います

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なぜ全音が5stepなのか、半音が3stepなのか?というのは
倍音とstepの対応を決めれば説明できますが、ここでは置いておきましょう


◆31平均律独自の呼び方

さらなる発展編は、ほかの平均律も視野に入れた話
#/♭のとらえ方でざっくり押さえてOKですし
24平均律と同様にジャンプ/ドロップ の記号を使えば、音名が決められます
ですが、幅の違いを意識するため、記号を31平均律独自のものにします

①Γ/L サ/dl

まずは半音について
2Step=77セント これは#の幅としてはかなり狭く
シャープと呼ぶのはちょっとな…と思っています
1step=38セント もキ(ジャンプ)より狭いですね

ということで、僕は記号を31平均律用に決めようと思いました

そこでヒントにしたのは、
ヘルムホルツエリスノーテーション

この記号体系では
7倍音を使った時の臨時記号としてΓ/Lという形状のものを使います
幅としては6分音

6分音

31平均律でも7倍音が云々という話はでてきますので
この臨時記号を1stepの上げ下げということで引用しようかと

つまり オーバーはドレミファソラシドにΓを付けて
アンダーはドレミファソラシドにLを付けるということです

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お次はその倍の2step
こちらもヘルエリノーテーションからの引用で
3分音の記号を模した  サ/dl を使用します
# ♭ より狭いことを示唆する記号です

3分音

この記号を使い(図)のように音名を表すということになります

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これで31平均律の31音をどう呼べばいいか網羅できました

読み方は↓の感じですかね
僕の中でもあまり、かっちり決まってないのですが
ジャンプ/シャープ呼びはやめておこうと思ってます。

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②僅音 

次に考えたしチュエーションとして
「うーん、この音もうちょい下げるか」

「うーん、この音、僅音下げるか!」

…という風に
「半音上げる」といった、上げ/下げ幅を表現をしたい場合
〇音上げる/下げるという風に言うための言葉を考えました
それが、こちら↓


1step 僅音
2step 小半音
3step 大半音
4step 強半音
5step 全音

1コンマとか1ステップという表現で事足りるので正直いらないのですが
僕の思いとしてはNステップとか言われても音的にイメージしずらいというところがあり
この言葉を使おうかと思ってます

さきほどでは、半音は2Stepといいましたが
ミファ、シドの間隔は3Stepですから、半音が2種類あることになります
これを区別するのが小半音/大半音

さらに大半音+僅音=強半音 となります
強半というのは中国数学で言う3/4のこと
セントでみると、4stepが154セントと3/4音(150セント)に近い値なので
こう呼ぶことにしました。
(24平均律でも強半音は使いますね。)


◆インターバル
 


Major3rd や minor3rdといったインターバルの表記についても触れましょう
方針としては、24平均律で決めたノーテーションを拡張していきます

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24平均律ではこんな感じ↑
250、300、350、400、450 セントの5種類に
インフラ ニュートラル ウルトラ という新たなメンツを加えました

31平均律では
232 271 309 348 387 425 464セントの7種類に増えますので
あと2名、人員追加が必要となります

そこで
基本的な発想として、super sub という言葉を足して
音程の呼び方を増やしていきまして
「スーパーメジャー」「サブマイナー」が仲間入りします

super がつくとちょい上、subがつくとちょい下を意味しますが
これが僅音上げ/下げを意味します

2,3,6,7,11度の場合
まとめるとこのようになります↓

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infra とminor  major とultraの間に新入りを入れました

短縮して表す場合は
_(アンダーバー) ¯(マクロン) を使用します
できることなら下線/上線という形にしたいですね
(IPA表記を使えばいけるのですが、たまに認識しないこともありますので…)

なぜスーパーインフラにしなかったのか?
とか疑問は沸きますが、基本のメジャー/マイナーをひねる方が
わかりやすいでしょうという所ですかね。

ちなみにですが11度もMajor/minor側の系統であつかうことにしました
4度と11度は別扱いで、C-FサがMajor、C-Fがminorとなります
(これは12平均律でもやってほしいルールですが、ご利用は慎重に)


4,5度については
ディミニッシュの下にサブディミニッシュ
オーグメントの上にスーパーオーグメントが追加されます

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この基本ルールのもと31音全体に広げるとこのようになります

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この図も覚えるに越したことはないですが、
Lv1 5グループ分け
Lv2 臨時記号Γ/L サ/dl
Lv3 サブマイナー/スーパーメジャー
Lv4 31種の詳細音程
とステップアップしていけばよいでしょう
それまではこんな風に、部屋の壁にでも貼っておいてください

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和音の書き方になるとまた、話が長くなりそうなので
今回は割愛しておきましょう

◆〆

ということで
31平均律のメンバー紹介的なお話でした
覚えることが多いような気がしますが、
結局は自分が納得するような言い方ができればいい
これに尽きます
身もふたもないですが、僕ならこう名前を付けるという程度のものです

ドダディネ ゲレリェリ
ミュムミ二 フォファフェフィ
シュショソズ ゾモラマ
ウォウェセゼ シジドゥド

という音名唱法も考えましたが、学術的な発想というよりはややギャグに近いですかね。(一応、細かな理由付けはあるんですが)

あとは、純正音程との対応をいろいろ考えていましたが
聞かないと始まらねえということで 
近いうちに、実際に聞き比べを交えた31音のメンバー紹介をやるとしましょう!

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