彼らの行く先「10DANCE」
年が明けてから、もうすぐ2週間が経とうとしています。
信じられませんね!
さて、2週間といえば……
「10DANCE」が2週間限定で全話無料配信中です。
1/14(金)まで、残り1日なので、読もうと思っていてまだの方はお早めにどうぞo(゚∀゚)o
↓のリンクからヤンマガwebに行けます。
(無料の話は、特に会員登録しなくても読めるハズ)
「10DANCE」は、競技ダンスの漫画です。
スタンダードとラテンの国内チャンピオンが、各々の専門ダンスを教え合い、
10ダンスの世界大会に挑もうという筋書き。
BL誌から青年誌へ移籍した経歴のある異色作です。
前回、前々回の記事にも書いた通り、
本格ダンスBL漫画です。
BLですが、普段BL作品を読まない方でも取っつきやすい内容かと思います。
異性愛者の男性が、男性に特別な感情を抱いた時の戸惑いと葛藤、
関係を進めようとした結果失ったものと、変わらず残ったもの……
それらをゆっくり丁寧に描いています。
わたしも、無料期間中に2回ほど読み返したのですが、
この人たちの行く先って何処なのかな?と最近よく考えます。
普通のBLなら、「恋愛が成就してハッピーエンド」となるものですが、
この2人はそんな単純な話では なさそうなんですよね……。
(恋愛……成就するの…?)
恋愛においては先の読めない2人ですが、
ダンサーとしての2人の行く先は、作中で少しだけ示されています。
下に貼った「特別編 samba de men's Love」
BL誌から青年誌に移籍する際に描かれた話ですが、この冒頭3ページが「すごく先の未来」から「少し先の未来」を振り返る構図になっているのです。
(単行本では、1巻の最後に収録されています。)
第1話時点でのダンサーとしての彼らの評価は、
杉木→スタンダードの国内チャンピオン。世界大会ファイナリストで世界2位。英国三大大会6連覇中。世界のトップダンサーたちとも親交が深い。帝王。
鈴木→ラテンの国内チャンピオン。国内では(多分)敵なし。世界大会には出ない。海外では無名。サル山を死守する小者。
…だったのが、「すごく先の未来」では、
杉木→今はあまり知られていない、スタンダードのチャンピオンだった人。鈴木を10ダンスに誘った人。帝王。
鈴木→一般人にも「競技ダンスの鈴木信也」として認知されている。車のCM。ダンスの神様。
……だいぶ明暗が分かれます。
杉木が過去の人になっているのは仕方ない
(本編での「現在」がおそらく彼のピークで、下り坂の一歩手前で何年も踏ん張っている印象)
として、注目すべきは鈴木の大躍進です。
サル山を死守していた男が、神様。いったい何が起こったらそうなるのでしょう。
「現在」から「すごく先の未来」までに何が有ったのか…それを紐解いていくのが、「10DANCE」という物語なのだと思います。
ひとつ言えるのは、鈴木を「神様」と呼ばれるまでに引き上げたのは、他ならぬ杉木だということ。
(……どうです?俄然読みたくなったでしょう??)
単行本では6巻まで出ている本作ですが、
まだまだ彼らは道半ば。未来は遠く、たくさんの苦悩と困難に遭遇します。
それでも、彼らの行く先はとても明るい。
だって、見て下さいよ。
「少し先の未来」世界10ダンス選手権大会の彼らの写真。
この、2人の笑顔を。
この笑顔が見られるなら、どんなことがあってもきっと大丈夫。
大丈夫な、はずです。
さぁ、無料期間はあとわずか。
今すぐ「10DANCE」の世界に飛び込みましょう!
もしも不安になったら、帝王のこのセリフを思い出して。
「僕が大丈夫と言えば 大丈夫なんです」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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単行本1巻↓