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立命館守山の高校生たちとメタバース型オープンキャンパスを実施

こんにちは!メタバース制作をしている大学生の中井勇希です。この記事では10月29日に実施したメタバース型オープンキャンパス「メタモリ」について紹介しています。今回はメタモリ企画第3弾です!

今回は立命館守山高校のオープンキャンパスでVRChat、clusterというソフトを使ってメタバース校舎「メタモリ」を中学生や高校生、保護者の方に体験して頂きました。

イベントについて

本企画は立命館守山の「第2回オープンキャンパス」の一企画として実施しました。

立命館守山の在校生と卒業生が制作したメタバース「メタモリ」を未来の生徒や来場者に対して紹介し、STEAMを軸とした立命館守山の新しい教育スタイルを発信する機会となることを目的にしています。
 
オープンキャンパスは中学校の部と高校の部に分かれていたので、年齢に応じて実施スタイルを変えました。VRゴーグルは13歳未満の利用を禁止しているため見学者が小学生である中学校の部では、スマートフォンから入れるclusterというソフトを使用してメタモリを体験して頂きました。そして高校の部では、頭に装着するVR機器を貸し出して、VRChatというソフトを使って体験して頂きました。またVR酔いをしてしまう方にはパソコンを貸し出し、誰でもメタモリを体験できるようにしました。

学校で使用されているWi-Fiでは、本企画に使用するソフトに関連する通信がブロックされてしまうため、ポケットWi-Fiを3台借り、中学校の部ではスマートフォン6台、高校の部ではPC3台とVR6台に割り当てて行いました。

体験の様子

体験は25分を目安に実施。最初の10分でメタバースやメタモリ、立命館守山のメタバースの今後についてプレゼンテーションをしました。その後メタモリの体験をして頂きました。

メタモリの紹介では、実際にVR越しに中継して紹介してもらいました。

メタモリから中継して紹介する様子

中学校の部だとスマートフォンで10分間、高校生の部だとVRで15分間メタモリを探索して頂きました。

VR体験の様子

メタバースや立命館守山の新しい教育スタイルについて、多くの方に興味を持って頂けたと感じました。

今回はメタモリにとっては3回目の企画でした。これまでの企画で問題だった点やオペレーションでの課題を洗い出し、非常にスムーズに多くの方にVRの体験をしていただく事ができました。

体験者アンケート

プレゼンテーション後に体験者31人にアンケートを取った結果、立命館守山で取り組みつつあるメタバースへの取り組みの印象はおおよそ好印象でした。また、体験会の評価はよかったと考える人が9割以上いました。

アンケート調査結果(n=31人)

立命館守山でのメタバースへの取り組みについては「バーチャルの世界は無限である事に共感し、次々と現実世界での活躍があるものであり、先を見ておられることがすごいと感じました。」というコメントも頂きました。
体験の評価については「操作の方法など、個別で教えていただけた点も良かったです。」といった声がありました。メタバースについて共感してもらえ、またオペレーションについても評価を頂けてよかったです。

またVRを使ったプログラミング・デザイン教育についてや、VRを使った学習についてもアンケートを収集しました。どちらも約9割の方が歓迎すると回答されました。

アンケート調査結果(n=31人)

最後に、VRの利用やそれが広がりそうな社会についてどう思うのかについて調査しました。VRを使った教育についてのアンケートでは約9割の方が歓迎すると回答されましたが、こちらのアンケートでは約5割の方が歓迎すると言う結果になりました。

アンケート調査結果(n=59人)

このような回答結果になった理由として考えられるポジティブな意見としては「今より出来ることの幅が広がるので楽しそうだから。」「別の自分を持っていてもいいと思っていてさらに好きなことをできると思うから。」「家から出られない人でもできるから。」といった声がありました。

VRでは現実世界ではできない体験もできるので、可能性が無限です。観光や教育など、今後様々な分野で活用されていくことでしょう。

一方でネガティブな意見としては「楽しそうだけど、体質的に酔ってしまうので広がりすぎると心配。」「観光地の活気がなくなってしまうから」といった声がありました。

確かにVRだと酔ってしまう方が一定数いらっしゃいますので難点ですね。今回はいきなりVRを装着して頂いたため、酔いやすい状態だったと思います。しかし何度も装着し、体験する事を続けると慣れれば酔わなくなるかもしれません。また、VRゴーグルの瞳孔間距離を調整するなど、色々酔い対策ができるようです。

発生したトラブル

今回のイベントでは、中学校の部ではclusterをiPadで使うとアプリがクラッシュしてしまう問題が発生しました。高校の部ではVRとポケットWi-FIの数を2:1で用意しておりました。iPアドレス重複によるBANが怖かったですが、実際は問題ありませんでした。しかし、契約プラン上限の10GBに到達してしまったため、VRChatとの通信が正常にできない問題が発生しました。

前者の問題は想定していた問題だったので、事前に低スペックスマートフォン用に軽量化していたのですが、対処しきれていませんでした。前日にテストしたところ、かなりサクサク動いていたので大丈夫だと思って数分でテストを終えたのですが、もっと時間を重ねておくべきでした。

しかし、スタッフも数名いたので問題があっても迅速に対処できたため、大きな問題は発生しませんでした。VR関連のイベントを外で行う際は、特にWi-Fi環境の問題は切っても切り離せません。今後も可能な限りトラブルが起きないように徹したいと思います。

最後に

大規模なオープンキャンパスでの一企画だったので緊張しましたが、これまでの教訓を基に、おおよそ予定通りに進めることができました。今回が立命館守山での最後のメタモリ企画だったので、無事終えることができてよかったです。

今後はどうしたらメタバースと現実世界でのユーザーエクスペリエンスを向上させることができるのか追求していきたいと思います。

今回のイベントを開催するにあたって、イベント参加者の方々、立命館守山中学・高校の教員の方々、様々なアドバイスをくださったインパクトラボの方々のご尽力があって、今回の企画の実現に繋がりました。メタモリのメンバーを代表して、改めて感謝申し上げます。

最後まで読んで下さりありがとうございました。
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