アリストテレス AJCC「いざGI取りへ!ワンツーフィニッシュで弱小世代の汚名返上!?」

こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」
をコンセプトに記事を書いています。


=余談=
大物感ありますよね。アリストテレスって。
夏を越して力が付いてきて、そこから負けたのは当時の無敗の三冠馬「コントレイル」だけ!
競馬好きお馴染みの生産、血統、馬主、調教師!
天皇賞に向けておそらくこれからドンドン存在が煽られてきます。変に周りに惑わされない心が大事です。皆さん注意しましょう。
そのためにはキチンと時計の判断をしなければなりません。
想像で「不良馬場を考えると時計が〇〇」みたいなコメントをする予想屋を信じたらダメです。そこに明確な、再現性の高い根拠があるか確認しましょう!無いならしっかり自分で計算して判断しましょう!!




告知です!年末にyoutube始めました
「めちゃくちゃ暇過ぎて後は寝るしか手が無いけど、まだ寝る時間じゃない!」なんて時などあれば見てください。
内容はここに書いてあるのとほぼ同じ内容ですが、音声もたまにも良いんじゃないですか?笑


それでは本編をどうぞ。


〇まず過去5年の平均タイムとの比較を行います。


AJCCの平均タイム(良馬場のみ)
全体時計    2.13.7
上り3ハロン  35.1

アリストテレスのタイム
全体時計    2.17.9
上り3ハロン  37.4

単純比較した場合
不良馬場でかなり時計がかかっています。
これを見て皆さんどれくらいかかっているのか判断できますか?
それをしないと何の評価もできるわけありません。
めんどくさいので皆さんは毎回できないかもしれません。なので私が代わりにやります。
代わり皆さんは、「本当はしなくちゃいけない!」ってことをしっかり理解してください。こんな時代だからこそ大切なお金です。無駄にするのはやめましょう。


では詳細にタイム分析を行っていきましょう。
(以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。)


【AJCC分析】

~血統~
アリストテレス
父 エピファネイア
母 ブルーダイヤモンド 母父 ディープインパクト

エピカメがめっちゃ話題になってた瞬間もありますが、エピディープも結構来てますね。
主要種牡馬の牝馬とバンバン仔を残せるだけで、エピファネイア勝ち組になれることは決まってたようなもんです。
父であるシンボリクリスエスがガンガン行ってた頃はキンカメ、ディープの牝馬は居なかったからね。
逆に言えば、今後デビューする数少ない産駒の中にキンカメ、ディープの優良繁殖牝馬が付いてたら活躍する馬が出るかもしれない。


~馬場傾向・タイム分析~

※分析方法は以下の手順で実施

①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
 (クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
 (レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③各レースのタイム差(100m)の平均値を算出
 (他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
 (1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
 (クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
 (分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)

①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。


〇当日の馬場傾向

当日は新馬戦と該当レースを除き6鞍の芝戦の実施があった。

各芝レースの内容が以下の通り。

5R 3歳未勝利   2200m 
  全体タイム    (2.21.8・2.15.7) +6.1
  上がり3ハロン  (37.8・35.3)+2.5
 
9R 3歳1
勝    1800m 
  全体タイム    (1.53.5・1.49.6) +3.9
  上がり3ハロン  (36.3・34.6) +1.7
12R 
歳以上2勝   1600m
  全体タイム    (1.37.3・1.34.4) +2.9
  上がり3ハロン  (36.5・34.7) +1.8

 
※()内は(実際のタイム・クラス平均)、()の右はタイム差
※クラス平均は2016年以降の同クラス同時期良馬場平均


〇レースのタイム差を100m辺りで計算

全体(+0.28、+0.22、+0.18)
全体の平均(+0.226)・・・①
全体時計の傾向=かなりかかる

上がり(+0.417、+0.283、+0.3)
上りの平均(+0.333)・・・②
上り時計の傾向=かなりかかる

以下を参照

2021.1.24中山

〇①、②を距離2200mで計算

(全体  22×+0.226   )=+5.0・・・③
(上がり  6×+0.333   )=+2.0・・・④

(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)



〇AJCCの平均勝ち時計

平均全体 2.12.7・・・⑤
平均上り 35.1・・・⑥ 
(※平均は2016年以降良馬場開催)


〇③、④を過去5年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力

全体想定タイム
2.12.7+5.0=2.17.7
上り想定タイム
35.1+2.0=37.1
  

〇アリストテレスの走破タイム

全体    2.17.9
上り    37.4   


〇以上よりアリストテレスのタイムは

全体→ 想定より「+0.2秒」
上り→ 想定より「+0.3秒」


~参考データ~
〇ラップ(逃げ馬連対時は最重要視)
12.4 - 12.2 - 13.4 - 12.6 - 12.7 - 12.6 - 12.1 - 12.0 - 12.4 - 12.2 - 13.3
12.4 - 24.6 - 38.0 - 50.6 - 63.3 - 75.9 - 88.0 - 100.0 - 112.4 - 124.6 - 137.9


〇複勝圏内馬4角位置(出走17頭)
1着馬 4
2着馬 7
3着馬 8


~考察~
 時計上は想定される平均より遅かったというのが事実
 内容としては2,3着馬がスタートからアリストテレスをマークして首を取りに来たのを横綱競馬で退けたという強い内容に見えた。
 ルメールの抜群の位置取りも見過ごしてはいけない。土曜日から毎回同じ乗り方。4角で外側から先頭を射程圏に入れて、伸びる馬場の中で内側をうまく進路とっていました。これは、それができる強い馬にばっかり乗っていたというのもありますが、強い馬が回ってくるだけの結果を残しているのが彼の実力。
 今回はそこまでトップコンディションでは無かったとのことですが、期待が高いだけにもう少し時計など見える形で能力を見せてほしかったというのが本心。
 天皇賞に向かうのかな?阪神大章典を挟む?わかりませんが今年の天皇賞は、春の阪神ロングラン開催での実施なので、荒れ目の馬場はこの馬には味方になる気はします。菊花賞もAJCCもタフな馬場で結果を出してますから。
 



~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。


血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。

はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。 

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